大河寛澄新舞踊

第29回福井県芸術参加
長唄「高尾ざんげ」より



傾城高尾太夫の亡霊が現世に姿を現わし
去りし日の追憶、今の地獄の責め苦を物語る

凄みのなかにも派手さも見せる
もみじ葉の青葉に茂る夏木立  高尾が現世に現れます
親、兄弟のために苦界に身を沈めーーー
つらい勤めうらみますーーー
篭の鳥の身をうらみつつ

秋の夜長を踊りあかす
篭の鳥の身をうらみつつ 秋の夜長を踊りあかす
好きな人への思いの手紙はつらい勤めもいとわずに
現世から地獄へーーー
髪振り乱して こわ 情けなや ごおうの烏
嘴を鳴らして 羽をたたきーーー


げに 恐ろしき物語り
亡霊となってーー
合 掌