(2,053m)                        line

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日時   H18. 6.18

天候   雨後晴後曇
参加者  6名
日程 

 5:30  北谷チェーン装着場発
 6:30  市ノ瀬発
 6:50  釈迦新道・越前禅定道登山口
 7:10  越前禅定道分岐
 7:50  釈迦新道登山口 
 9:00  水飲み場
 9:45  釈迦岳1.9kmの看板
11:20  釈迦前峰
11:30  白山釈迦岳着
12:30  白山釈迦岳発
12:40  釈迦前峰
14:07  水飲み場 
15:00  釈迦新道登山口
16:00  越前禅定道分岐
16:20  釈迦新道・越前禅定道登山口
16:30  市ノ瀬
17:10  北谷チェーン装着場


 2日から白山のゲートが開いたと聞いたので今日は白山方面へ行くことになる。
 別当出会までは車が入れないので、チブリ尾根か白山釈迦岳かという選択肢になる。
 という訳で白山釈迦岳に行くことになる。6名の参加者のうち初めて釈迦岳に登るのが2名。
 初めての釈迦新道、何となくワクワクする。 
 駐車場から続く吊り橋は橋板がまだ外されたままで、自動車用の橋を渡って歩き始める。
 雨が残っていて、上だけ合羽を着て歩き始める。
 お天気は晴れの予定なのだが・・・。
 20分ほど歩くと、釈迦新道と白山禅定道の登山口に着く。
 そこから山道を歩き始める。
 今年の大雪で、大きな杉の木が板のように薄く裂けている。
 雪の重さに慄然とする。

市ノ瀬から通行禁止釈迦新道登山口
クルマムグラオオカメノキ
大雪のため杉の木が折れている新緑が美しい

 さらに20分ほど歩くと、白山禅定道登山口と釈迦新道の分岐となる。
 釈迦車道への車道を歩く。
 途中白山神社があったり、フタリソズカやズダヤクシュが生えていたりする道を約40分歩く。
 福井ナンバーのバイクが2台、登山口までをピストンで往復している。
 我々はのんびり歩く。
  

フタリシズカ
白山禅定道との分岐ズダヤクシュ

  ノブドウもたくさんなっている。
  崩れそうなトンネルを抜けると雪解け水がものすごい勢いで流れている川を渡る。
  堰を落ちた水は水煙をあげて川に流れ落ちる。
  橋の上に立つと、水しぶきが顔に当たるのがわかる。
 

ヤマブソウ釈迦新道登山口へ
水量が多い登山口へ

  橋を渡ってしばらく行くと、ジュウニヒトエの青い花が咲いていた。
  不思議な色と形、そして優雅な名前の花だ。
  7時50分、ようやく登山口に到着する。
  ここまで4キロ、ここから釈迦岳まで3.9キロと書いてある。
  雑草に覆われて入り口がやっとわかるような釈迦新道を歩き始める。
  歩き出してすぐに、ギンランが一輪だけ咲いていた。

ジュウニヒトエ釈迦新道登山口
釈迦新道登山口ギンラン
 

  ユキザサが雨に濡れて葉っぱが水滴で光っている。
  トウゴクミツバツツジが咲いている。葉っぱの新緑に花の色が映える。
  小さなハチがメシベの先にとまって蜜を吸っている。
  蕗の花が咲き終わって、いつ風に飛んで行ってもいいようにすっかり準備ができているようだ。
  ふーっと息を吹きかけて種を飛ばしてみたくなる。
 

ユキザサ雨に濡れる
トウゴクミツバツツジ蕗の花
 

  いつの間にか雨はやんでいる。
  お天気は回復に向かっているようだが、霧が出てくる。
  新緑もガスに包まれて幻想的な雰囲気に見える。

雨は上がったがガスってくる霧に包まれる

  9時水飲み場に着く。
  先行していたバイクの一行の皆さんが休憩中だった。
  水は岩の間から湧き出てくるようで、美味しい水だった。
  ミヤマカタバミの葉っぱが地面から顔を出している。
  そっとさわってみるが、意外に固い葉っぱだ。
  葉っぱが固いからカタバミか?などと話すが、名前は葉っぱの形から来たようだ。
  ゆっくり休んでまた歩き始める。
  このあたりから残雪が残っている。

チゴユリ水飲み場
ミヤマカタバミ残雪が・・・

  ショウジョウバカマ・ミズバショウと早春の花に季節が再び逆に戻って行くようだ。
  ブナの葉っぱの色も柔らかな新緑の色に変わってくる。

?山道
ショウジョウバカマミズバショウ

  いつの間にかブナからダケカンバに変わってくる。
  高度が上がっているのだろう。
  ツバメオモトの花が咲いているのを見つけた。

ツバメオモトダケカンバの新芽

  
  エンレイソウの花が咲いている。
  タケシマランの小さな花が葉っぱの下に付いている。
  ミヤマダイモンジソウの葉っぱが出ている。まだ出て間もないのだろう、新緑の葉っぱの色がまぶしい。
  霧の中から別山の方向に残雪の山が見えてくる。

エンレイソウ別山方面
タケシマランミヤマダイモンジソウ

  少しずつ霧が晴れて、お舎利山、そして別山の山頂が見えてくる。。
  霧が動いて全貌が見えてくる。チブリ尾根も見える。小屋らしいものも見える。
  ようやく釈迦岳1.3kmのポールが見えてくる。
  

別山が見えてきた霧が晴れてきた・・・
別山とチブリ尾根釈迦岳1.3km

  このあたりから雪渓の上をトラバースする場面が多くなる。
  滑らないように一歩一歩慎重に歩く。
  オオバキスミレの黄色い花の色が鮮やかだ。
  ミツバオウレンの白い花も咲いている。
  ミヤマカタバミの白い花も咲いている。
  ツルリンドウの赤紫色の大きな実が二つなっていた。
  少しずつ青空が見えてきた。このまま晴れてくれるといいのだが・・・。

新緑のダケカンバと別山オオバキスミレ残雪に埋もれるダケカンバ
残雪の斜面残雪の山ミツバオウレン
ツルリンドウの実ミヤマカタバミ青空が見えてくる

  ヒメイチゲがいくつか咲いている。白い小さな花が可憐だ。
  新緑の葉っぱの色も初々しく繊細な花だ。 
  11時20分、釈迦岳前峰に到着する。
  そのまま続けて釈迦岳まで歩く。
  

釈迦前峰イワカガミ
ヒメイチゲトウゴクミツバツツジ

 雪渓の残るあたりに荷物を置いて白山釈迦岳山頂に登る。
 11時20分、山頂に到着する。
 山頂のポールがないので、三角点の標柱の代わりに木にかけられていた白山釈迦岳2053mのプレートを写す。

白山釈迦岳釈迦岳
四塚山と七倉山大汝峰

  景色のいいところで昼食を食べることにする。
  食べている間、霧の間から白山がよく見えていた。四塚山と七倉山、大汝峰まではよく見える。
  御前峰は雲の中でなかなか姿を見せてくれなかった。
  四塚山の向こうから真っ白な入道雲がむくむくと見えてきた。

  ゆっくり休んで、12時30分帰路に着く。
  キバナノコマノツメが鮮やかな黄色い花を見せてくれる。
  コバイケイソウの葉っぱが出ている。
  カラマツソウの葉っぱも出て花芽が付いている。
  どの葉っぱも新緑の色がまぶしいくらいにきれいな色をしている。
  丸いのはオオシラビソの実なのか花なのか・・・?

キバナノコマノツメコバイケイソウ
カラマツソウオオシラビソ

 七倉山の尾根の下に道らしきものが見える。
 釈迦岳から一旦下って、また登り返すこの道を通って、白山まで約15キロの道のりだ。
 釈迦岳往復16キロと比較するとやはりこの七倉山の登りはキツそうな気がする。
 白山まで行ける体力があるかどうか・・・。でもいつか白山を眺めながら登ってみたい道だ。

 ようやく御前峰が見えてくる。剣が峰も見える。
 青空がまぶしい。来てよかったと思う。

七倉山大汝と御前峰

 登りに比して下りは早い。あっけないくらい早い。
 何回か休憩を取りながら、下る。


白山釈迦岳御前峰
オオイタヤメイゲツ?隧道

 市ノ瀬まで下ったら、大長山がよく見えてくる。
 谷間には、まだ雪渓が見える。
 4時30分、無事市ノ瀬に到着する。

雪解け水大長山

 初めての白山釈迦岳、とてもよかった。オオサクラソウをいつか見たいものだ。
 ミズバショうとリュウキンカの咲く頃、また来たいなあ〜。

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