平成29年の左義長まつりは 2月25日(土)・26日(日) の開催です。
小正月の火祭り「左義長」は全国各地で行われていますが、小笠原公(お作法で有名ですね)入封以来
300年以上の歴史を誇る勝山市の左義長は一風変わっています。市街地の各町内がそれぞれ櫓を建て、その上で長襦袢を着た男衆が三味線・笛・鉦のお囃子にのって滑稽なしぐさで太鼓を叩きます(「浮く」といいます)。
なぜ長襦袢を着ているのか・・・
左義長ばやしの櫓(やぐら)が多い市街地にはかつて遊郭街がありましたが、祭の酒でへろへろになった若い衆が遊女の長襦袢を着たまま櫓に上がったのが始まりという説があります。
ほんとかどうかは別にしてこの説が一番「粋」なのでこれを定説とします。
以前は固定日に行われていた勝山市の左義長ですが、現在では2月の最終土・日に開催されています。
櫓(やぐら)
左義長祭りでは、各町内ごとにこの様な「やぐら」が建てられ、襦袢姿の男衆や子供達たちが「左義長囃子」に浮かれて太鼓をたたくのです。ちなみに私は「下袋田(しもふくろだ)」の櫓で浮いています。
短冊(たんざく)
左義長の1週間前からまつり当日までの間、まちには短冊が飾られます。町内総出で短冊をつっていると、「今年も左義長の季節がやってきたな〜」とつくづく感じるのです。
行燈(あんどん)
毎年、各町内ごとに川柳と風刺画を組み合わせた行燈を作り、その出来映えを競います。
左義長祭りは櫓でのお囃子が注目されますが、この「行燈(あんどん)」や「つくりもの」も味わい深いものです。
つくりもの
主に日用品を使ってのオブジェを、各町内が競って作成します。テーマは時流に沿ったもので社会風刺の効いた川柳を説明の代わりに展示します。
どんど焼き
左義長まつりのフィナーレを飾るのは勇壮などんど焼きです。
左義長2日目には、期間に各町内の「御神体」と、そこに納められた注連縄(しめなわ)などが弁天河原に集められ、夜9時に一斉に火がつけられます。