２００９年６月７日、一乗谷朝倉遺跡で開催された「第60回全国植樹祭」でコカリナの音色が緑の山々に響きわたりました。
そのコカリナは、福井豪雨で決壊した足羽川の堤防改修のため、余儀なく伐採された桜の樹を蘇らせたものです。
廃材にせざるを得なくなった桜の木の命が復活の喜びを得たかのようでした。
その後、私たちはこの優しく温かい音色のコカリナにますます魅せられ、植樹祭に参加したメンバーが核となって「ふくいコカリナアンサンブル」を結成しました。
以後、『自らがコカリナアンサンブルを楽しむとともに、広く県内に普及して愛好家を増やす』と言う目的を持って、これまで多くの演奏の機会を頂いて来ました。

　また、コカリナは簡単に音を出せる楽器であり、年齢を問わず誰もが、何時でもどこでも気軽に楽しめる楽器という魅力もあって、今では私たちのサークルの他に、県内各地の公民館等で自主活動を行うサークルや個人で楽しんでいる方等、20代から80代の幅広い年齢層の方々がコカリナ演奏を楽しんでいます。

　最後になりますが、コカリナの音色が日本の空に響いて２１年。私たちのサークルは５年の節目を経て６年目を迎え、ますますコカリナの魅力に浸りながらこれからもたくさんの仲間づくりをして行きたいと思っています。