セキュリティについて

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セキュリティ対策の必要性

私たちの生活にパソコンは不可欠なものとなっています。私たち一人ひとりはパソコンのユーザという立場ですが、それらパソコンの1台1台は、サーバや周辺機器と複雑につながりながらネットワークを形成しています。

このネットワークで互いにつながっている世界のことをサイバーワールド(仮想社会)などといいます。ふだん生活している現実の社会以外にもう1つの社会が存在し、私たちは両方の住人になっているというわけです。

サイバーワールドには悪意をもつ者も存在します。そうした者たちは、ネットワーク社会の特徴を巧みに悪用しながらさまざまな攻撃を仕掛けてきます。ですからパソコンを使う以上は、インターネットの中の社会の一員であるという自覚をもってモラルやルールを守ることはもちろんのこと、それらの攻撃を防ぐ対策をきちんととらなければなりません。セキュリティを意識しない軽率な行動は、同じネットワークを共有する人すべてに多大な迷惑をかけ、取り返しのつかない事態になってしまうことさえあるのです。

ネットワークに対する脅威
ネットワークの安全性は完全ではありません。必要な対策がとられていないと、簡単に壊れてしまう危険性をいつもはらんでいます。なぜならそこにはさまざまな脅威が存在するからです。ざっとあげただけでも以下のものが考えられます。

  • コンピューター上のデータが漏洩する(不正アクセスによって)
  • システムが破壊される
  • ウイルスやワームに感染する
  • パスワードが盗まれ、インターネットへの接続やネットショッピングなどで不正利用される
個人でできるセキュリティ対策は?
では、具体的にネットワークとその中のあなたのパソコンをさまざまな脅威から守るためにはどうしたらいいでしょうか。

ネットワーク全体を守るために、企業やプロバイダーには、ネットワーク管理者、システム管理者と呼ばれるような人たちがいます。そうした人たちは、セキュリティ対策に責任をもち、専門的な技術を使いながらシステムの安全を守っているわけですが、パソコン1台1台まで手が回るわけではありません。そこで、あなたが使っているパソコンはあなたが守らなければならないのです。

以下がその主な対策です。

パッチをあてる、バージョンアップする
パソコンをインターネットに接続すると、ハッキングを受けたり、トラップ(罠)の仕掛けられたWebページや電子メールを見ただけでウイルスに感染するなどといった危険があります。このようなハッキングやトラップは、OSやWebブラウザに、セキュリティホールと呼ばれるプログラム上の問題があることが原因である場合が多いようです。このようなセキュリティホールを修正するために、OSやWebブラウザの製造元から、セキュリティパッチとよばれる修正プログラムが配布されています。

衣服と同じように穴(ホール)が見つかったら継ぎ当て(パッチ)をするわけです。安全にインターネットを利用するためには、セキュリティパッチをインストールして、OSやWebブラウザのセキュリティホールを修正しなくてはなりません。裏を返せば、パッチに関する情報はハッカーたちにも攻撃手段を考えるかっこうの材料になるのです。ですからできるだけ速やかにパッチをあてましょう。私のパソコンは大丈夫だろうなどと安易に考えず、常に最新のパッチを適用することがセキュリティ上最大の防御になります。

アンチウイルスソフトのパターンファイルを更新する

コンピュータウイルスは、もとをたどれば悪意ある者によって作り出されるものです。その種類も毎日のように増え、一向にとどまるところを知りません。このウイルスの被害からパソコンを守るためには、アンチウイルスソフトをインストールすることがいまや常識です。

アンチウイルスソフトをインストールしたからといってまだ安心はできません。ウイルスは次々と新種が生まれます。1)で説明した修正プログラム(パッチ)と同様に、そのアンチウイルスソフトの製造メーカーが、新しいウイルスが発見されるたびにそのウイルスのプログラムの特徴(パターン)を解析して、そうした特徴をもつプログラムを受付けないようにするパターンファイルを提供してくれますので、常に最新のパターンファイルにアップデートすることが必要です。これをウイルスパターンファイルの更新といいます。

定期的にウイルススキャンを行う
主要なアンチウイルスソフトは、メーラー(メール読み書きのためのソフト)で取り込んだ電子メールや、Webブラウザでダウンロードしたファイルがウイルスに感染していないかどうか、自動的にチェック(スキャンともいいます)します。
それに加えて、ハードディスク上のデータがウイルスに感染していないかどうかをスキャンすることも重要です。ウイルススキャンは手動で行うこともできますし、毎日決められた時刻に自動的にスキャンするような設定にしておくこともできます。

また、他人から受け取ったフロッピーディスクやCD-ROMなどの記録媒体を使用する前にも、必ずウイルスチェック(ウイルススキャン)を行うことが大切です。

パスワードを定期的に変更する、絶対に他人に教えない
あなた以外の人には絶対にパスワードを教えてはいけません。たとえ気のおけない同僚・友人・家族であってもです。これはパソコンを使用する上での最も重要なルールです。
また、パスワードクラッキングと呼ばれるハッカーの攻撃があります。ネットワークに侵入され、この攻撃を仕掛けられると、パスワードが解析され、盗まれてしまう場合もあります。パスワードが盗まれてしまった場合でも、そのパスワードがずっと不正に使い続けられることを防ぐために、定期的に変更しましょう。さらに、氏名や生年月日など、あまりに簡単なパスワードを設定することも絶対にしてはいけません。
使わないときはインターネットへの接続を切る
常時接続の個人ユーザの急増で、コンピュータの電源が入っている間は、常にインターネットに接続しているというケースが増えています。こうした常時接続ユーザには特に高いレベルのセキュリティへの意識が求められます。たとえコンピュータを使っていなくとも侵入される危険が常にあるからです。使用しないときはインターネットへの接続を切るという心がけが大切です。
大切なデータはバックアップをとっておく
もしものときに備えて、重要なデータはバックアップをとっておくことが必要です。これはハッカーの攻撃だけでなく、故障やウイルスなどへの備えにもなります。

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