6月の一枚

1.トケン類(Cuculus) sp.(U・U) 6月21日大野市平家平
※先日、京都のK様他から識別点を教えていただき、この個体はホトトギスの可能性が高いとのことでした。
 以下、赤字は指摘いただいた点。

全長約270mm,自然翼長149mm,ふしょ長19.1mm,
尾長128mm,体重58.5g
大きさだけだとホトトギス。
でも・・・。
 ツツドリを多数捕獲された方の計測値を見ても、このように小さい個体はいませんでした。
虹彩は暗褐色。この点もホトトギス。
頭部に横斑が少ないのもホトトギスの特徴?
 頭部や下の腰や上尾筒に縞が少ないのはホトトギスの可能性が高いとのこと。ホトトギスでも縞のある個体はあるが、ツツドリでは縞のない個体は少ないということでした。
下尾筒は縞模様。
これはツツドリの特徴とされています。
 図鑑には「ホトトギスには縞がないか、あっても普段は見えにくい」とありますが、ホトトギスにもこの斑は出るらしいです。
 野外で観察するときは気をつけましょう!
小翼羽の下の羽毛。
ここの模様や色の違いで識別できるといいますが・・・。
 この部分、簡単にいうと「カッコウ横縞、ツツドリ白色、ホトトギス灰色」ということですが、
 今回の個体(上の写真)は「外が白色、内が黒褐色」です。ホトトギスはこのような色の出方をする個体もいるそうです。
 この写真はK様から頂いたツツドリものですが、あまり濃くない横斑があります。ツツドリでも斑が出るんですね。
尾の上面や、
 腰、上尾筒に縞がはっきりとは見られません(写真では判りにくいですが、わずかに斑はありました)。これはホトトギス的なのだそうです。
腹の縞で見分けはつかないのかなぁ。
どなたか識別点をご存知の方、ぜひみはらまでお知らせください。

ご指摘くださった皆様、ありがとうございました。

おまけ

 ツツドリの幼鳥には上嘴と下嘴の内側に黒い斑が出るそうです。成鳥にもあるかどうかは不明だそうですが、このK様から頂いた写真の個体(幼鳥ではない)の上嘴にははっきりとした斑がありました。
 ホトトギスには無いそうなので、この特徴、識別に役立ちそうです。(これもK様からの指摘)

2.ルリビタキ(U・J) 6月22日大野市平家平

福井県では繁殖期も亜高山帯(たぶん三ノ峰のあたりとか)で繁殖しているらしい。
平家平では夏季さえずりは聞かれず、姿も見たことがありません。近く(姥ヶ岳とか)で繁殖している?
この斑点が幼鳥の特徴。秋に渡ってくる時は、換羽していてこの斑点は見られない。
青味が少し強いのでオス?
でも分からないので記録は「不明」にしています。

7月の一枚

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