WoCがフライング販売規制(!?)に動く編 
 
 

あ い こ :ということで、今回は前置きなしでいきなりテーマに入ります。…なんかあいせん君が話題に入る前からもの凄く不機嫌そうなんで。 (^^;」
あいせん:いやね、なんで今さらこんな話題をやらなきゃいけないのかと思って。」
あ い こ :どういうことですか?」
あいせん:そもそもフライング販売が云々なんて話は、それこそそのゲームが販売店に飯を食わせられてる人気業界でのお話でしょう。例えばベイブレイドとか遊戯王OCG、あとはかつてのTVゲーム業界とか。でもマジックなんて今や国内流通が死に体になりかけてる、なかば終わった業界じゃない。それなのに今更こんな締め付けで更に業界を冷え込ませてどうするのかね。フライング販売でもいいからカードが売れてくれれば万々歳だ。今のマジックはそのくらいの発想を持ったって不思議じゃないと思うんだけどなあ。」
あ い こ :それは私も感じますけど。」
あいせん:あとなんでこういうフライング販売が問題になるのか。それは日本のマジックに複数の流通経路が存在するからでしょう。そして更にどういう訳か仕入れ値の安い方の経路が高い方の経路よりも早くカードを卸してる。でもメーカーや代理店は反対の高くて遅い方の経路でカードを売りたい。だからこういう規制をかける。発想というか仕組みとしては単純明快なんだけど、そういう流通の矛盾を放置して一方的に安くて早い方の経路に圧力をかける。これはどうかと思うぞ。」
あ い こ :じゃあ今回の件は単なるフライング販売防止ではないと?」
あいせん:まあ今までの経緯を見ていれば、逆にそう思える方が不思議だとすら言えるよ。実際にかつてホビージャパンが公取委に怒られた件にしても、一部ウィザーズの関与が公取委によって認定されているからね。」
あ い こ :もしそうだとすると、例えば今後フライング販売を理由というか口実にして日本のお店に英語版を卸してる業者を干す、なんてこともあり得るんですね。」
あいせん:というか、むしろそっちが狙いとしてはメインじゃないか。こうなっちゃうとそうとしか思えないけどね。だから今回の件はその布石にしか過ぎなくて、真の恐怖というか“血の粛清”はこの後やってくるのかも。」
あ い こ :それはウィザーズやホビージャパンにそれだけ焦りがある、そういうことなんでしょうか。」
あいせん:多分そうだと思うよ。それに絡んでちょっと色々調べてみたんだけど、実は欧州のマジックが随分前から既に衰退局面に陥っていたという話が出ているんだ。」
あ い こ :え!?、そうなんですか?」
あいせん:まああくまで噂レベルの話なんだけどね。ただこっちはかなり以前にもらってる情報なんだけど、欧州のマジックってちょうど日本のマジックみたいな価格に関する問題があるようなんだ。案外欧州のデュエリストって高いマジックを買っていて、だから今になって日本でマジックが廃れたのと同じ理由で日本よりも一足早く廃れた。そういう見方ができそうなんだ。あ、ちなみに以前『だから日本のマジック価格だって正当だ!』という意見を吐いてる輩がいて、パソコンの画面に向かって思わずジュースの缶投げそうになった(笑)。」
あ い こ :そうなんですか。それはなんかとんでもない意見だと思いますけど。 (^^;」
あいせん:あとアジア圏でマジックがかろうじて盛り上がってるのはもはや日本だけかもしれないよ。韓国語版は既にウルザサイクル以降作られていないみたいだし。」
あ い こ :そうなんですよね。私もこの前聞いてびっくりしました。」
あいせん:つまりこういうことになるかな。そもそもマジックって流通といったシステム全体が“米国人一人勝ち”なシステムになっていたんだ。だからそれに愛想を尽かして米国人以外が軒並みマジックから逃げ出した。ただどういう訳か日本人の一部米国かぶれな人達がマジックに残ってる。」
あ い こ :なんか実も蓋もない見方ですね。 (^^; でもそういう雰囲気を今のマジックからは感じますけど。去年の世界選手権で南米勢が優勝できたのも、欧州勢のパワーダウンがその一因にあると考えれば説明が付きますし。」
あいせん:でもはっきり言うけど、日本のマジックとかその流通を維持するために今やるべきことは、少なくともフライング販売の規制を口実にした並行輸入業者への締め付けじゃないと思うぞ。」
あ い こ :そう、そうなんですよ。結局『じゃあ安い英語版が出るまで買うのは待とう。それまではお店に行く必要もないや。』になっちゃうと思いますし。これじゃあせっかくある数少ないマジックの話題が十分販売に活かされませんよ。」
あいせん:それはあるね。なんかホビージャパンが自社経由のマジックのBOXにポスターを付けるそうなんだけど、そもそもそんなポスターに人気が出るとも思えないし。やっぱり発想ややり方が根本的に間違ってるよなあ。」
あ い こ :せめて“フォイルのセラ天”くらい破壊力のある販促物を付けてくれないと。」
あいせん:それは期待薄だろうな。マジックはあくまで“米国人の一人勝ち”にならないといけない世界なんだ。だから日本人が米国人から搾取できるような販促物は絶対に配らない。それは過去の歴史を見ても明らかだし今後も変わらないだろう。」
あ い こ :米国人よりも高いパックを買って、米国人よりも劣るサポートしか受けられない。これじゃあ確かに現実を知れば知るほど米国人以外はマジックから逃げ出しますね。」
あいせん:でもはっきり言っちゃうけど、それなら別に無理して米国以外でマジック売らなくてもいいんじゃないの。欲しい人はそれでも輸入してでも買うんだろうし。それで毎年米国で世界戦を開いて、米国人の中から“世界一”を決めればいいじゃない。あの国はそうやって今までも生きてきたんだから。」
あ い こ :…実はあいせん君って米国人が嫌いなんですか?(笑)」
あいせん:というか、こういう事例を見てそれでも米国人に好意を抱ける人っているのかね? (^^;」
あ い こ :でも今回の件が日本のマジックの盛り上がりに水を差すのは間違いないでしょうね。それでなくてもレギオンの内容があれで、販売店が商売をやっていけるかどうか不透明な状況なのに。」
あいせん:申し訳ないけど僕はレギオンは1パックも買わないです。僕は限定戦や構築戦といったDCI公認トーナメントで勝つためだけに存在するデッキのパーツになんか興味がないので。」


       

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