某所の日記を読んでふと思い付いたお話を。 宗教って、結局のところそれを始めた教祖様がいて、その教祖様の教えを伝承した信徒によって世に広まり定着しているはずです。例えば仏教にしろキリスト教にしろ幾つもの分派がある訳ですが、それは教祖様本人がそういう分派を作ったというよりは、それを伝承した信徒の解釈や思想の違いから生まれた物だろうとも思います。そして宗教も時代と共に変化している・・・実はよく考えてみるとこれってある意味変なんですよ。だってその宗教の教祖様は普通は既に故人であり、故人の言うことや考え方が時代によって変化するはずはないからです。 (^^; それは結局のところ、存命している信徒の言うことや考え方の変化を反映しているだけなのです。
で、ゲームという世界もある意味宗教的な見方ができます。文字通り“○○教”を崇拝している狂信者と目される方も数多くいらっしゃいます。ただ思うのですけど、実際にはゲームの世界ってそれこそ年単位とか月単位でめまぐるしく変化しています。しかもゲームの世界は歴史が浅いため、まだ開祖様が存命でその方の意向で世界が変わったりしています。例えば目の前にいる宗教関係者のコメントが自分にとって意にそぐわない物だったとしても、宗教はそもそも“既に故人である教祖様の教えに従って極める”物なので、実を言うとあまり大勢に影響はないんじゃないかと思われます。ところがゲームの世界では肝心要の開祖様の発想や思想がコロコロと変わり、時として信者から単に金を巻き上げるためだけにコメントが変わったりもします(笑)。そういう状況に我々信者が何らの疑問も持たないというのは、どう考えても開祖様の我が儘とか横暴を許すだけでろくな事が無さそうな気がします。
そもそも根本的な話、我々ゲームの信者というのは、ある時期に開祖様が世に示した教え(!?)に惚れ込み、それを自分の物にするために信者への道を歩み始めるのだろうと思います。ところが実はその開祖様が、ある日突然「あ、あの時指し示した道は間違いだった。こっちの方が正しいので今後はこっち方面に精進するように。」とか言っちゃう。それも信者のためを思ってとかいうならともかく、自身の懐を肥やすためとか業界の中途半端な延命を狙ってそういう方針を打ち出してしまう。そうすると既にそのゲームに没頭しきっている狂信者はともかく、普通の信者は「あれ、これなんか変だぞ?」と疑問を持って当然なのです。それ故ユーザーの間に意識の違いとか確執が生まれ、やがてその世界に嫌気が差した多くの信者が去る。でも狂信者達は周りが見えていないのでそういう現実にも気が付かない。実際幾つものゲーム業界がそんな感じだろうと思います。まあ申し訳ないですが「そんなの滅びて当たり前です。」という感じです。
勘違いして欲しくないのですが、少なくとも私個人は、過去に取り組んできた幾つかのゲームでは“自分が狂信者になる日を目指していた時期がある”のです。何の疑問も持たずにこのゲームに没頭したい。でも実際には現実を直視すると・・・という感じです。我々ユーザーがこれだけゲームという宗教に資金や時間を投資させられるのであれば、普通はやはり“その投資が実りある物になる”ゲームに投資したいのです。ところがどうも多くのゲームメーカーは自身の懐とか延命にしか視点が向いていなくて、ユーザーという名の信者を救って共に生きようという発想がほとんど見られないのです。実際の宗教にしても、すべてとは言いませんが多くの信徒は“自身が救われたい”から信仰するのだろうと思います。そういう安堵感とか信仰の喜びを最近のゲーム業界はユーザーに感じさせることができていない。だから売れないし人が離れていく。理屈はそんなに難しい物ではないと思います。確かに利益を出して業界を維持するには変化は必要なのでしょう。でも業界を本当の意味で末永く定着させたいと思うのであれば、やはり“万人に支持される不変の教え”は必要なのだと思いますよ。
そういえば狂信者って、自分達に対する批判には過敏に反応し、時として破壊活動をしてまで対立勢力の口を塞ごうとかするんですよね。それで実際に事件も起こっていますし。そういう点で見ても宗教とゲームって意外と共通点が多かったりします。指導者が自分の手を汚さず、配下や第三者を誘導して犯行を行わせる、なんてところまでそっくりですし(爆)。外野の冷静な視点で見ると「あの人達の“外の世界の見えてなさっぷり”は、さすがに何とかならないものなのか?」とか思っちゃったりするのですが。 (^^;
あ、あと多分皆様におかれましては「なんか昨日までと日誌の雰囲気が随分と変わってるのだが・・・」とか感じられたかと思います。実は日誌のテンプレートを作った際に“</b>”タグを入れ忘れた箇所がありまして (^^; 今日になってそれをすべて修正したためこうなりました。ただ前のあれはあれで良かったし、むしろ1年以上やって来てあれに慣れちゃったもので、今のこの状態に違和感ありまくりなのですが(笑)。