第二回檀徒大会

現況報告
 
   
 第二回檀徒大会
        現況報告   寿福寺 佐々木秀明師 

 皆様、第二回全国檀徒総会誠におめでとうございます。

 只今の御法主上人猊下の御言葉を充分身に体して、各地方に帰りましたら我見を捨てて尚一層の御精

進をまずお願い申し上げておきます。

 さて御存知の如く、昨年八月下旬に第一回の檀徒代表登山会を致しまして、御存知のように大成功に

終った訳でございます。これを見ましてそれまでは、ある程度高を括(くく)っておりました創価学会

も、これはいよいよ大変な事になったということで真剣に考え始めた訳でございます。

 そこでこの二、三年の我々の闘いを大幹部の方々がいろいろと調べて、これはもう一回本当に訂正を

しなけりゃいけない、まあ、本当かどうかわからないけれど、本当に訂正をしなければいけない、とい

う気持ちになりまして、九月十四日に別府の寿福寺に、原田副会長、野崎青年部長、原島教学部長の御

三方がまいりまして、我々この運動しておる僧侶の代表六人と、お昼から延々六時間の会談を持ちまし

た。彼等達は、もう、ある程度のことは言われるだろうという腹を決めてやってきましたから、私達も

言いたい事は充分言わなければいけないということで、その会談に臨んだわけでございます。

 一番初めにこの闘いに対して二、三年前より、若い僧侶はいろいろと学会の謗法に対して指摘してお

りました。そういう人を十数人つるし上げをしておりますから、まず一番初めの第一声は、あなた方は

やくざかそれとも日蓮正宗の信者か、物事にはルールがあるんですよという事を言いました。何もしな

い無抵抗な坊さんをつるし上げて、いったいあなた方寝覚めが悪くないかと、まずきつく第一声で言い

ました。まあ彼等も相当な事は言われるだろうと思っておりましたから、誠に申し訳無かったという事

をその時言いました。 それから昨年の六月三十日に聖教新聞の第四面に訂正らしきものが出ましたが

、我々はあれは訂正しておるとは鼻っからは思ってはおらんと、どう考えても訂正ではない、池田会長

さんが、自分が悪うございましたという事は書いてないから訂正じゃありませんよという事を言いまし

た。彼等も、それは言われるであろうという処で、我々もあなた方が(我々ですよ)我々が満足してお

ると思っておりませんと、ですから今こうして参ったんですと、皆さん方の御意見をもう一度充分拝聴

して、それを基として、もう一回大転換を計りますからいろいろと御指導下さいと、こう言いました。

 そこでまあ、この五十二年の路線というのは、会長も我々も、我々というのは、そういう大幹部です 。

我々も本当に増上慢でした、というような事をおっしゃった。そこでその、皆さん方の学会員の前で

立って、意気揚々と言う、その威勢のいい幹部の姿はまるで無かった。そこでこの席に一緒に出ており

ました堅持院さんなんかが、あなた方が今この自信喪失したこの姿を見たら、地方の幹部はがっかりし

ますよと言いました。誠にもって“青菜に塩”という処でございました。そこでまあ、一番問題になっ

ておりました、本尊の件が出まして、あなた方本当の処、いったい何体模刻しているんだと言いました 。

「いや間違いなく八体です」と、“威張って言う事じゃ無いですけれども”、八体ですと、しかしま

あ出るか出ないか、あなた方のお手並拝見と。“やっているに決まってるから”まあそういうような事

を言って、八体ですよと言うから、御本尊の問題ですから、それ以上私達はつっこまなかった。

 この話し合いの中で、五十二年路線と言いますか、三、四年前からの路線というのは、方針とか指針

というものは、原田副会長、野崎青年部長、“非常に会長にかわいがられている連中ですから”こうい

う連中が協議して決めていたと、教学の方面は大体、原島さんが大体引き受けておったというような事

をおっしゃいましたから、七百万世帯の教学部長としては、あなた誠におそまつですなぁと、こう言い

ました。それならあなたが、池田会長の正月とか誕生会とか、宗旨建立会、そういう時の挨拶とか講演

を全部書いたんですかと質問しました処、いや書いたのではありませんけれども、大体の事は取り入れ

ていただきました。こう言いましたから、大体書いたんでしょう、それにしては二月十六日の誕生会も

、原島さんが下書きをしたんですから、それを一つ例に取って、それにしてはあなた、おそまつですな

ぁと、あれが日蓮正宗の教学ですかと、途中の人師・論師は必要ないという事はどう言う事だ。あれは

時の法主を指して言っている事に決まっているじゃないかと言いました処、いや自分の腹ん中では、そ

ういう法主をないがしろにするなどということは毛頭なかった、こう言いました。

 後で我々の方の、宗門の方の教学部長さんに話を聞いたところによりますと、向こうの教学部長原島

さんはなかなか雄弁な方で、我々の方の教学部長に向かって、二時間ばかり延々と雄弁で指導をした事

があったそうですよ。ところがその人が、我々の前でしどろもどろ、すっかり吃っちゃって、どうやっ

ていいかわからないような態度をしましたから、そのあなたのごまかしておる態度が、道理を欠いた態

度であって、それが今迄のあなた方の学会の姿ですよ、しっかりしなさいよと、こういう事を言いまし

た。誠に以ってもうあなた方のジェスチャーは通じないということが当たり前になっています。そうい

うような事を言って、お粗末さを露呈した訳です。

そこでまあいろんな事を言うけれども、あなた方は五十二年の路線というのは、結局は一宗一派を開こ

うとしたんでしょう、正直に言いなさい、すっかり日蓮正宗というものをみくびって、僧侶を頭から馬

鹿にしてやろうとしたんでしょう、しかしとんだ処で芝居のせりふじゃないけれど、“とんだところで

北村大膳と言うところでしょう”と言いましたところ、“いやぁ”というような、まぁ間違いなくその

路線でつっ走ったんです。

 “もし言い訳するんなら、してごらんなさい”と言う前に、私達は、五十二年の正月の、本尊は皆同

じであるとか、会館は近代寺院であるとか、在家でも供養は取れるとか、途中の人師論師は必要ない、

又血脈抄の講義、どれ一つ取ったって逸脱じゃなくて、一宗一派を開こうとしておるような方向に行っ

ておるじゃないかと言いましたところ、“まあまあそう言われてもいた仕方ございません”というよう

なことを言った訳でございます。

 まあいろいろな事を六時間ですから、ここで全部話しはできませんけれども、いろんな事を言いまし

たが結局“十一月下旬までに、今日の此の意見を踏まえて大転換を計りますからよろしくお願いします

”ということになったのであります。

 この時点に於いてはまだ十一月七日にこの大講堂でやるという事は決まっておりませんでしたから、

そう言ってまあその時は一応終わった訳です。そこで我々は、此の僧俗、僧侶を抜かして、広宣流布は

有り得ないという事がわかりましたと、僧俗一致じゃなきゃこれはだめだという事がわかりましたと、

いまさら言っているのです。こういうふうにもう初めっからだめ、まあそう言っちゃったら話にならな

いですから、大転換をするならして御覧なさいという処で此の会は終わった訳です。

そこで、十一月七日に本山であの例の総会をやるという事が決まりました。十一月二日に東京のあるホ

テルで、また三時間ばかり学会の御三方と、又前の我々代表と話をしました。向こうは一応十一月七日

の下書ができましたから見て下さいとこう言って来たんです。そこで我々は、その下書を見ましてまあ

まあの事は言っておりますから、まあこれをやりゃあ、ある程度の事は有るだろうという処で、やって

御覧なさいという事になったんです。

 しかし本尊の問題も入っておりませんでしたから、下書の中には、あれだけ本尊の事で迷惑かけたん

だから、会長もしくは会長が言やぁ一番いいんだけれども、なかなか言いっこないから、“あの人は図

々しいから”それならば副会長クラスでもいいから、御本尊の事は申し訳なかったという事を一札入れ

なさいという事を我々は言いました。ならばまぁ、一応また帰ってからいろいろと意見を交換して決め

ますと言ってました。

 それからもう一つは、こうやって十一月七日、一応謗法に気がついて大転換をできるという事は、正

信な檀徒のおかげじゃないか、その檀徒に対して少しは御礼を言いなさいと。気が付かしていただいて

ありがとうございましたと言いなさいと、そう言いました処、まあまあそれは言いますから、それを言

わなきゃいけないと、此の二つは何としても入れなさいという事を強硬に向こうに申し入れました。

 あとでまあ読みますけども、入れたにゃあ入れましたわな、しかしだいぶ違ってましたがな、内容は

ね、まあこういう事がありまして、しかし十一月七日にその訂正の総会をしたとしても、創価学会の体

質というものはそういうものではない。いくら幹部の方が一生懸命やられても、会長先生が創価学会を

思ってやっておるんだとか、会長先生は本当にかわいそうだという様な事にしか受け取らない、訂正な

んていう様な事は受け取らないと。一体どういう訂正をするつもりだと、こう質問した処、その体質も

充分心得ておりますと、だが、ジェスチャーで聖教新聞または機関誌に出す位は簡単ですけれども、体

質の方面までそういう事になるという事は、半年猶予を下さい、半年の間にきめ細かに下の方まで徹底

しますから半年下さいとこうおっしゃいましたから、謗法の問題で気が付いて、半年猶予というのはお

かしいですよ。おかしいけれども、まあ体質が本当に巨大組織、(ぬえ)のような組織ですからまあ、

それはそれでしようがないだろうと、まあ言い出しゃきりがないですがね。すぐ訂正はできるけれども

、まあ会長の権威の失墜とかいろんな事で、だんだんわからないようにやっていこうということでしょ

う。

 坊さんに対してお寺に行くなとか、あの糞坊主なんて言うのは、明日にでもさっと広まっちゃう、広

宣流布しちゃうんです。学会は〃それが謗法がね、悪かったと、気を付けなさいと。その方も明日にで

も出来ない訳がないんです。本当にやれば。しかしまあそこまで言ってもどうせだめだろうというとこ

で、そんならそれで、気を付けなさいと、やってごらんなさいと、半年を一応、見守りましょうと。見

守るったって何も言わないという事じゃないですよ。謗法はどしどし言うけれども、有る程度のトーン

は落してあげましょうと言っといた。

 ここで野崎さん原田さん原島さんの御三方の言うのには、まあ一応この訂正しようという事を自分達

は骨を折ったと、此の路線をやってきたんだから、彼等三人はやってきたんだから、それは骨を折るの

は当たり前ですが、それをやりましたけれども、大体の副会長クラスは解ったと。しかし一番困ったの

は婦人部だと。何としても解ってもらえない。これを言うと、先生が可哀想だとか、何とか言ってんで

すよ。そこでさすがの池田会長さんもサジ投げたんですから、女は強いもんですなぁ、こりゃあ。今度

は、これは学会全幹部の意見だから、あなた方婦人部の方も聞きなさいと、これはそうしなければいけ

ないんだという処で、一応幹部のうわっ面だけは全員一致で十一月七日にやるというふうになったんで

すよと、こう言いますから、まあそれはそれで大変だったでしょうと、ほんとに大変みたいな顔をして

ましたわ。なかなか説得するのに時間がかかったそうです。御婦人方は。

 それでは、六ヶ月かかると言うから、それならそれでやってごらんなさいという処で、此の会は三時

間位でしたから大して長くはなかった。そこで終わった訳です。

 さあそこでいよいよ十一月七日になりました。御存知のように皆さん方は、もう充分読んでいらっし

ゃると思いますけれども、此の我々が提案した御本尊の問題についての第一番目。一番目に池田会長は

さすがにそう言う事はおっしゃいませんわね。辻さんがこういうふうに言っていますわね。十一月七日

です。

 「不用意に御謹刻申し上げた御本尊については、重ねて猊下のご指南をうけ、奉安殿にご奉納申し上

げました。今後、御本尊に関しては、こうしたことも含めて、お取扱い、手続きなどは、宗風を重んじ

、一段と厳格に臨んでまいりたいと思います。」

 まあ、わかったような、わかってないような言い方で言われてますが、しかし此れを読んでる創価学

会の人達は、今もって会長さんは、御本尊なんて模刻しているなんて言う事は絶対に無いと言ってるそ

うですから、はたしてどうなる事やら。まだそう言ってるらしいですよ。まあこれはこれで、御本尊の

問題は済んだ。

 それから、檀徒の方に対してお礼を言いなさいと言うのに対して、北条さんがこう言っておる。

 「なお、新たな檀徒の皆さんについては、その心情をよく理解し、我々は同じ日蓮正宗の信徒として

、誹謗中傷せず、仲良くやっていきたいと願っております。」

 これがお礼ですか。これは、自分達が正しかったんだけども、あなた方は出ていっちゃたんだと、し

かしまあ仲良くやりましょうと、居直っているんです。まあその程度です。

 創価学会というのは、それでもうやった(訂正した)つもりになっているんでしょう。そこで十一月

七日の後、マスコミ等おもしろおかしく報道しまして、エー和解したんだとか、手打ち式があったとい

うような事を書きたてると、檀徒の中でもふらふらした人が出て来たんです。謗法に対して和解、手打

式なんていう事はあり得ません。謗法を断つということで決めたのですから、そんなもんでふらふらす

る訳ないんだけども、中にはそういう人もでてきた。ですから猊下よりは、こういうお言葉をいただい

ております。

「今回の経過中に新しく檀徒となられた方々については、その寺院住職教師が責任をもって正しき正宗

信徒として指導していただきたいのであります。新しい檀徒の方々も現在まで磨いた、ねばり強い信仰

を更に成長させていただきたいのであります。今日私が申し上げたことを、ここに確認された学会の路

線が正しく実現されるということの上で。」

上でということが必要なんです。

「これまでのさわぎについては、すべて此処に終止符をつける。」

と、要するに完全に直ったならば終止符をつけようと、完全に今直ってないでしょう。それを我々はど

しどし指摘しておる。いみじくも会長さんは、

「私どもは、一段と広宣流布と正法外護のご奉公に励む所存でございますので、御宗門の先生方、くれ

ぐれも凡下な我々を厳しくも温かく、今後ともご指導下さいますよう心より御願い申し上げます。よろ

しくお願い申し上げます。」

 と重ねて言っておるんですから、我々はこの人の御期待に答えるため、これから先もどしどしやって

いく覚悟ですから皆さんどうぞ御安心下さい。

  • 続く

         

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