ついに手に入れた本物、HAMMOND L112(とLeslie 147)

ま、またやっちゃったっす。忘れもしない全国大会出場のため東京に行った02年9月28日、モバイルで
Hammond L112を落札(何しに行ったんだか)。これで4台目のハモンドとなるXB-2Aurola、Super-B
しかしこのハモンドはこれまでの3台とは違う、本当の意味での本物のハモンドなのだ!

これまで買った3台は、HAMMONDの名を冠してはいるが、伝統のハモンドオルガンの音をデジタルやトランジスタの音源で
再現したものにすぎなかった。伝統のハモンドの音とは、今でもステージやレコーディングには必ずと言っていいほど使われている名器
B-3やC-3に採用されている、トーンホイールという鉄の歯車を回転させることで磁場を作り、それをピックアップで拾って増幅させたもの。
つまり「電子オルガン」ではなく、「電磁式器械オルガン」とでも言うべきものなのだ。
このL112もまさにその器械オルガンで、現在でもカリスマハモンド弾きKeith Emersonがステージで使用しているのと同じシリーズの
モデルなのである!
鍵盤の数だけ歯車がある故に、重さも相当なもの。10月に持ち主が大阪から車で運んできてくれたものの、重すぎて2階に上げられず、
我が家の玄関近くの廊下に置きっぱなしで年を越す。正月3日、Jimi Awatabe Bandの新年会しゃぶしゃぶパーティーという名目でメンバー
をウチにおびき寄せ(笑)、酒がほどよく回ったところで5人がかりでやっとのことで2階に上げることができた。

この由緒正しいL112、実際背面のパネルを開いて中を見ると、電子楽器のような基盤はなく、真空管と鉄の部品の集まったまさに器械!
そして肝心の音はというと、これが何とも暖かく、太く、しかも繊細というカンジ。これまでのハモンドがCDならこれはまさにLPレコード!
そして右に控える同じく真空管アンプのレスリー147を通すと、更に力強く豊かにハモンドサウンドが広がるのである!
ああ、幸せ!

筐体は上品なデザインと色のウォールナット。鍵盤周りもシンプル。