初日(敦賀港出航〜船中泊)
Photo | Time | Report |
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13:50 | 午前9時に敦賀市の中央公民館に集合したメンバーは、コース別研修、昼食を経て結団。壮行式に臨みました。国歌斉唱からはじまり、主催者挨拶、国旗授与、激励の言葉、総団長挨拶、団員代表誓いの言葉と進んだあと、万歳三唱で壮行会を締めくくり、気合いを入れ直して出航の地、敦賀港へ向かったのです。 このPhotoは、シルクロードコース総員16名、まだどんなたのしいこと、つらいことが待ち受けているかも知らずにノーてんきに結団式に臨もうとしているところです。 |
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15:30 | 敦賀港へついた一同は、さっそく記念撮影モードに入りました。 この横断幕は、この日のために作ったものです。シルクロードコースは、別名「腹痛コース」とも「サバイバルコース」とも呼ばれ、必ず体をこわして帰国するという伝説のあるコースだったので、我が団のキャッチフレーズは「みんなで歩こう 知る苦労道'98」ということになりました。これは「我々も苦労するだろうけれども、昔の人も随分苦労してこの道(シルクロード)を渡っていったんだ」という非常に哲学的な意味をも込めているものです。ただのダジャレではありません。 |
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15:30 | これも敦賀港での一幕です。緊張とテレでなかなか笑顔のでなかったメンバーも、実際に乗る船を前に、覚悟を決めたのか開き直ったのか、次第に笑顔が戻ってきました。 それにしても小さい船ですね。総員150名くらいだからこんなもんなのでしょうが、このまぐろ漁船に毛の生えた程度の客船で、果たして快適な遠洋航海できるのだろうか...。と、ちょっと不安になりました。その不安は的中したりするのですが...。 |
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16:30 | 乗船してデッキに出てみると、岸壁にたくさんの見送りの人が来てくれていました。早速紙テープの交換が行われ、敦賀港の岸壁は色とりどりのテープで埋め尽くされました。その光景は圧巻で、いきなり団員の雰囲気は盛り上がり、船旅の醍醐味の第一歩を噛みしめました。 | |
17:00 | 船は17:00きっかりに敦賀の岸壁を離れました。
思えばこの出航が、ロシアの交通機関の中で一番正確だったのではないかと思います。 「あなたが船を選んだのは、私への思いやりだったのでしょうか。別れのテープは切れるものだとなぜ、気づかなかったのでしょうか」とやったのはかの天才作詞家、伊勢正三だったと思います。「あなたをのせた船が、小さくなっていく」 小さくなっていったのは「あなた」からすれば、岸壁と「わたし」だったのですね。次第に小さくなっていく見送りの人たちを見ながら、ふとそんなことを考えていました。 「いってきまーす。」の叫び声と汽笛を敦賀の港に残して、私たちは船上の人となりました。 |