セカンドハワイ (2000年1月20日〜24日)


 一度目のハワイが心に残り、半年もしないうちに2度目のハワイとなった。関空発で宿泊はアウトリガーホテル。ワイキキの東寄りに位置し、前回より少し格上のホテルである。日中は動き回っているし、夕食は外のレストランでとるから、ホテルはただ寝に帰るだけになる。

一日目の午前中にホノルル着。ダウンタウンを散策し、カメカメハ大王像などを見学した。王像は均整の取れた美男子であるが、ビショップ博物館で見たカメカメハ王は背の低い黄色人系の人だった。アメリカ人が嫌がってその時の一番美男子の姿に置き換えたというから嫌になる。



博物館となっているイオラニ宮殿の見学ツアーに参加するが、説明が英語のため細かいことはわからなかったが、大体の雰囲気は掴めた。夜は事前に調べて置いたロブスターとステーキの店に入る。白人客が多い店で薄暗くて良い雰囲気だった。日本人は我々だけで少々緊張気味ではあったが、出てきたステーキとロブスターは巨大だ。完全には食べ切れなかったが、満足度は高かった。





二日目は午後から島の反対側に位置するポリネシアン文化センターの見学が予定されていた。午前中はそれまでの空いた時間を利用してビーチに停めてあったヨットにて、飛び込みのイルカウオッチング。他に日本人の若い女性2名とで船長含めて6名のクルージングだった。静かに波の上をすべるように移動していく様は、初めての経験で心地よいものだった。イルカこそ見つけられなかったが、悠々と泳いでいる海ガメは発見できた。このヨット体験は一般のツアーでは経験できない貴重なものであった。

文化センターはワイキキの反対側に位置するため、海岸沿いにバスで走ってやく1時間ぐらいかかった。途中、ワイキキとは違う落ち着いたオアフ島の別の面を知る事にもなり興味深いドライブとなった。この文化センターはモルモン教が運営し、多くの学生がスタッフとして働いている。他のポリネシアからやって来た人達も多いようだ。ハワイの他、フィジー、トンガ、サモア、タヒチなどのポリネシア文化を紹介してくれる。建物や衣装や踊りなどどれをとっても目を見張るものばかり。豪華な食事も良かったが、学生たちによる訓練されたダンスショーは圧巻であった。プレスリー出演のハワイ映画の撮影もここで行われたという。ホテルに戻ったのは夜の10時過ぎだった。



三日目はかねてから訪れたかった真珠湾へ行く。1ドルで乗り放題のザ・バスに乗り込み、真珠湾へ向かった。ここは太平洋戦争の発端となった曰く付きの場所であり、ハワイへ来たからには一度は訪れて見たかった場所だ。当時日本軍に沈められた戦艦がそのまま海に残り油が今でも浮き出していると言うが、それは見えなかった。ボートで記念碑まで行くが、日本人は自分たちだけで周りの白人の視線がちょっと気になった。内部見学が出来る退役した潜水艦が展示してあったが行かずじまい。今度訪れるなら、戦艦ミズーリ―と共にぜひこの潜水艦にも入ってみたい。

 ワイキキへの帰りは、出口で客引きをしていた乗り合いのバン。数ドル程度でワイキキまで戻れるというので乗ってみた。バスは待つのが面倒だし往路で経験している。タクシーだと大変な額になってしまう。高速道路をビュンビュン飛ばすバンはアメリカ的で面白いし、金額的にもリーズナブルで使いやすく良い経験になった。

アラモアナショッピングセンターで乗り合いバンから降りて、食事と買い物だ。ハワイで随一の誇る大きさで、開放的なつくりがされている。余談になるが、後に滋賀県の竜王にできたアウトレットがアラモアナのそれによく似ており、ハワイ気分を味わいたいときによく利用している。ここは、典型的なアメリカ的なショッピングセンターであり、戦後アメリカに追いつけ追い抜けでやって来た日本人には、何かと勉強になるものであった。



四日目は朝の10時半にホノルル空港発だから、朝の時間はほとんど無い。ホテルで朝食を済ませてそのまま空港へ向かい、関空行きの日本航空のJL088便に乗り込んだ。一度目のハワイは家族中心。二度目は観光中心となった。ただ、1月のハワイは夏のコントラストに強いハワイではなく、九州か沖縄の冬のようなしっとりとした気候であった。ハワイらしいカラッとした気候を期待するには4月から11月ぐらいに訪れるべきと案内書には載っていた。




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