2007年12月13日に、日本版が発売された『G25 Racing Wheel』
勿論私も即購入して、その高性能さを堪能していたのですが、やはり純正状態ではなにか物足りない・・・。
そこで、何か手を加えようと思ったのですが、今までのツギハギコクピを改修した程度では、G25には役不足。
と言う事で、コックピット自体を新しく作り直すことに致しましたです!!(`・ω・´)ゞ
新造するコクピの材料ですが、初めは今まで同様イレクターを使う予定だったのですが、
ここは大盤振る舞いして、gtfpさんやかずくんさんが使用されている、SUSアルミフレームを使う事に致しました。
(使用するのはGFシリーズです)
さすがに、初期投資はイレクターを使用するよりも高くはなりますが、フルアジャスタブルな構造体である事で、
今後のバージョンアップ等での形状変更に、臨機応変に対応出来る点が有利ですからね。
・・・でも、ちょっと高いよね・・・。orz
さて、今回作るコックピットですが、G25に手を加える事を前提で設計しますので、純正ペダルは付けません。
つまり、コックピット自体を設計する前に、オリジナルペダルの設計&製作をしなけりゃなりません・・・。
・・・えぇ〜、コクピ自体を組む材料が手元に無い状態での作業になりますので、少々不安ではありますが、
まぁ何とかなるでしょ。(^_^;)
まず、アクセルペダルですが、
RX-7(FD3S)用の物を、流用致しますです。
このペダルは、軽量化の為に金属製ではないので、
軽い&錆びないってのが良いですね!(゚∀゚)
続いて、ブレーキ&クラッチペダルですが、アクセル同様RX-7用の物を使おうかとも思ったのですが、
以前、実車ペダルを使用した際に、設計時の自由度の無さと、加工のし辛さに苦労致しましたので、
今回は、アングル材等を組み合わせて、ペダル自体も自作することにいましたです。
ホームセンターで「何か使えそうな部材はないかねぇ〜」と、探していると、
まさに、ペダルを組む為に在る様な、多数の穴が開いたアングル材を見つけたので、
こちらで組む事に致しますです。
画像のアングル材は、元々900mmの物を3分割(1本300mm)した物です。
1本をペダルに、2本をフレームへ固定する為のブラケットとして使いますです。
そして、ペダルにテンションを付ける為の、
パーツを組みます。
穴を開けた、高ナットにボルトを通して、
スライドさせるようにします。
コレをブレーキとクラッチ用に、2つ作りますです。
また、ブレーキのフィーリング向上の為の、
パーツも組みますです。
こちらは、塩ビパイプのフタ(コップ状のパーツ)の中に、
スポンジゴムを仕込みます。
では、この二つのパーツを、ペダルに仕込みますです。
長いボルトで、ペダルとブラケットになるパーツを繋いで、
その間に、↑で作ったパーツを組み入れます。
どうにか、ペダルっぽくは出来上がりましたねぇ。
「どこかで見たことがある形だな?」なんて、考えてはダメですyo!!(ΦωΦ;)
クラッチのフィーリングUPパーツ製作・ボリューム設置は・・・また後からですね。
それでは、このペダルをベースにして、コックピットを設計していきますです。
今回のコクピ製作は、今まで以上の精度が必要かと思われますので、今回からCADを使って設計しますです。
(今までは、超手書き!)
使わせてもらったソフトはこちらです。 「 Jw_cad 」
このコクピ設計で初めてCADに触ったので、最初は使い方を理解する段階から大変でしたが、
慣れてきたら、結構楽しいものですね!(☆∀☆)
こりゃ、これからの工作にもCADは欠かせませんねぇ。
そして、大体煮詰まってきた設計図を元に、SUSの3DCAD「 Unit Design 」にて最終確認。
微調整を行って、メールにて発注!!
(Unit Designで作ったデータをメールに添付するだけで、部品表を書かなくても良いので楽ですね!)
見積もり・注文確認等をFAXでやり取り、無事部品到着!!!
で、早速設計図通り組んで、自作ペダルを仮設置し、踏み込んでみると・・・。
・・・微妙ぉぉぉ〜〜・・・。orz
どうも、スプリングとその中をスライドする長ボルトが干渉するらしく、ゴリゴリします・・・。
各所にグリスを塗っても、その症状は改善されず・・・。
・
・
・
・ ・ ・ ・ よし!ペダルの設計やり直し!!!(TДT)マジで!?
どうにも、押しバネでパーツを作るには、組み込むパーツをスムーズに動くように加工しなければならないようなので、
引きバネ仕様に、設計を変えようかと思いますです。
そこで、引きバネを固定する場所を確保する為に、
ブラケットの取り付け位置を、コクピの前面から上面に変更。
蝶番ボルトと高ナットを組み合わせて、引きバネを装着。
上面固定式ペダルのベースが完成です。
次に、ブレーキのフィーリングUP用のパーツを組み込みます。
取り合えず、前面固定式のペダル用に組んだパーツを付けてみましたが、テンションが弱すぎ・・・。
そこで、塩ビパイプのパーツを太い物に換えて、(内径35ミリ⇒60ミリ)強い反力を確保しましたです。
ブラケットとの固定に使っている黒いパーツは、
スチールラックの補強板です。
その補強板に開けられている穴の大きさと間隔が、
アングル材の穴とピタリと一致!(☆∀☆)
よ〜く探せば、良いパーツが見つかるものですね!!
さて次は、クラッチ用のフィーリングUPパーツ製作です。
どの様に、あの「グッ・ゴクッ」って感じを出そうか色々考えましたが、以前使った実車ペダルの構造&部品を、
そのまま流用する事にしましたです。
実車クラッチに付いていたスプリングを取り付ける部分には、
スプリングの可動部が磨耗する事を防止する為に、
金属製ではなく、樹脂製のボルトを使います。
そして、ブレーキに使ったのと同じ補強板に固定。
ペダル部とスプリングの接合部も、実車パーツを流用します。
加工したアングル材に樹脂パーツを取り付けて、ペダルに固定。
良い感じの位置で「ゴクッ」っとテンションが抜ける様に調整して、
ブレーキペダル、クラッチペダル共に完成です!(^∀^)
それでは、完成したペダルをフレームに取り付けていきましょう!!(;゚∀゚)=3
・・・が、設計を変更した為に、手元にあるフレーム&ジョイントだけでは足りず、更に追加注文することに・・・orz どんだけ〜
で、追加部品も到着し、早速組み立てに掛かりますです!
さて、今回のコクピは、ペダル固定部を中心に設計しています。
一番強度が必要なペダル部を強固に組んで、そのペダル部に他のパーツを取り付けていく感じですね。
フレームとペダルブラケットとの取り付けには、塩ビパイプ固定用のパーツを使っています。
固定用のパーツの内径は28ミリ、フレームの直径最厚部が29ミリなので、少々パーツが浮いてしまっていますが、
しっかり固定できているので、良しとしましょうか。(^_^;)
ペダルのストローク調整用の部品とボリュームを取り付けて、ペダル部の完成です!
ちなみに、ペダルを踏み込んだ時の衝撃を和らげる為に、椅子・テーブル足用のゴムカバーも取り付けましたです。
では次に、このペダル部にハンコン本体固定用のパーツを取り付けます。
ステアリングの位置を調整出来るように設計しましたが、取り合えず強度は出ているようですね。(^∀^)
では、残るシート部・シフト部を組みます。
シートは、「プレイシート」のシート部を使用しますです。
以前、シート部だけがオクに出品されていたので、
勢いで落札しちゃいました。(^_^;)
折り畳みが出来るシートなので、収納には便利ですね。
(収納するかどうかは、別にしてですね・・・)
シフト部に関しては、旧コクピの簡易固定でも十分実用に耐えられましたので、ガチガチ固定では無いです。
『とにかく、1ミリも動かない程の強度が欲しい』って訳ではないので、コレで十分ですね。
ペダル部とシート部は、「ダブルコネクタ」にて固定します。
片側2つ程で固定すれば、強度的にはバッチリですね。
そして、シフト部の左右のブレを抑えるパーツを取り付けて、
組み立て完了!!!!(^∀^)
それでは、G25&オプションパーツを取り付けますです!
サイドブレーキとミニジョイは、旧コクピからの流用。
SUSのジョイントに、28ミリのパイプを簡単に固定出来る物があるので、装着が楽で良いですね!!(☆∀☆)
(パイプホルダ)
さて、コックピット本体の組み立ては完了しましたが、このままでは自作ペダルが使えませんので、
自作ペダルのボリュームと、G25本体を接続するケーブルを作りますです。
G25純正ペダルを分解して、どの様に配線されているかテスターにて確認。
確認した通りに配線を施して、接続ケーブルの完成!!
早速ペダルとG25本体を繋げて、テストプレイをし ・ ・ ・ まったく動かん!orz
配線を間違えたのではないかと思い、もう一度テスターにて確認。 ・・・間違ってない。
組み込んだボリュームが壊れてるのではと思い、在庫品と交換。 ・・・動かない。
もしやG25本体の異常がと思い、純正ペダルを接続。 ・・・動く。
やはり配線がおかしいのかと思い、純正ペダルのケーブルを無理やり自作ペダルに接続。 ・・・超動く。
・・・やはり配線か・・・(TДT)
しかし、何度確認しても配線は間違っていないはず・・・という事で、G25本体側の配線も確認する為に分解!
左下のコネクタが、ペダルが接続されているコネクタです。
コネクタは6ピンの物。 ・ ・ ・ 6ピンですって!!(☆口☆;)予想外デ〜ス!!
ペダル側から出ている配線は5本なのに、本体側に来ている配線は6本。
テスターにて調べてみると、赤色の配線が2箇所に接続されているみたいです。
・・・これは、基板の設計上そうしなければならなかったのか、それとも、自作野郎への嫌がらせか・・・。(ΦωΦ)
アクセル・ブレーキ・クラッチの各ボリュームの配線は、←の図の通りです。
ボリュームの矢印は、ペダルを踏み込んだ際に動く方向。
G25本体側には9ピンのD-subコネクタにて、接続されています。
D-subコネクタの、5・7・8番ピンには配線はされていませんです。
なにはともあれ、自作ペダルを認識してくれない原因は分かったので、
配線を手直しして接続。
勿論の事、見事に自作ペダルを認識してくれましたです〜!!\(T∀T)/
(D-subコネクタへの配線は、一応ゴム状に固まる接着剤で補強していますです。)
ペダル配線を接続し、実際プレイをしてみて各所の微調整。
各配線が剥き出しのままでは、見た目・安全性がイマイチですので、
「ケーブルダクト」を使って、まとめちゃいますです。
でも、ダクトを一本しか調達しなかったので、隠しきれてな〜い!!(T∀T)
(次回注文時にもう一本買っときましょ)
って事で、新型コクピの完成であります〜!!(☆∀☆)ゞ
予想外の部品の追加等もあり、予算は大幅にOVERですが、
大体、イメージしていた形にはなったと思いますです。
ですが、各所のフィーリング的には、旧コクピに毛が生えた程度のレベルですので、
これからのバージョンアップで、もうちょっと完成度を高めて行きたいですね。
今回、SUSアルミフレームを使って気になったのが、フレーム自体の強度。
やはり、鉄製のパイプを使っているイレクターと比べると、イマイチ弱い感じがしますね。
ジョイントの取り付け強度が良いおかげで、組んだ時のしっかり感はかなり出ますが、
出来れば、パイプの中に補強板を入れた「高強度版フレーム」を出しい欲しい感じです。
まぁ、大きな力が掛かる所には太いフレームを使えば良いんですがね・・・。
えぇ〜、この新コクピの製作費ですが、部品点数が多く、かなり以前に購入した物や、
在庫部品等も多数使用している為に、詳細は私自身でも不明です。(ΦωΦ;)
なので、おおまかな価格だけ書いておきますね。(^_^;)
価格 | |
SUSフレーム+ジョイント 初回注文分 | 29,203 |
追加注文分 | 7,613 |
RX-7 FD3S アクセルペダル | 1,000 |
プレイシート シート部のみ | 6,250 |
スライドレール | 100 |
ペダル使用 Cチャンネルアングル | 一本 1,029 |
その他 多数 |