伝光録 (瑩山禅師)

  鎌倉時代の禅僧、大本山総持寺開祖・瑩山禅師が金沢の大乗寺においてお釈迦様から永平寺ニ祖・懷弉禅師に至るまでの53代にわたる祖師について提唱されたものを、侍者(秘書)の僧が編録したものが「伝光録」であります。しかしその原本は今のところ発見されておらず、31種類の写本が総持寺に縁のある寺院に伝わっているのみです。
 龍泉寺所蔵のものは、その一つで「龍泉寺本」と呼ばれる曹洞宗門の貴重な資料であります。
  本書は4巻に分かれ、江戸時代筆写のものと推定されます。各巻末尾に「黙応拝持」の墨書がありますが、その人物については目下不祥です。何かご存知の方は是非ともご教示下さい。

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