越前東照宮

白雲台(庫裏)と向かい合っている建物で、別名「権現堂」(ごんげんどう)とか「御像堂」(みぞうどう)とも称します。
内部には、正面に徳川家康、向かって右側に徳川秀忠、左側に結城秀康の3木像が安置されております。
この3木像は、寛永11年(1634)7月、本多富正が上洛中の3代将軍徳川家光に願い出て許可を得、京都にて造らせ当寺に安置したものであります。
3像いずれも高さ約1m、衣冠束帯の姿で太刀(たち)をはき、右手で笏(しゃく)をとっております。檜材の寄木造で彩色仕上げ。武生市指定文化財になっております。
特に家康と秀康の像の出来映えは素晴らしく、全国の江戸時代前期彫刻の中でも傑出した作品との評価を得ております。おそらく当時の運慶末流の京都の七条仏師(康猷・康音など)が造ったものと推察され、極めて注目すべき作品であります。この為でしょうか。「日本3木像」とか「天下の3木像」とも呼称されております。

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