ずっと以前に読んだ小説、物語────題さえ記憶の彼方に埋もれて定かではない物語が、奇妙に心に残っている──── そのような経験が誰にも多かれ少なかれあるではないでしょうか
思いがけなく開けた引き出しのなか、小箱の中に昔集めた細々した光るもの、ガラス玉、どの一つもが、何年もの月日を一気に折り畳んで子供の時のその日に吹き渡っていた風の音陽光の翳ろい、木々のそよぎ、プティト・マドレーヌのかおりを眼前に現出させます
大切なガラス玉、ころがして夜空に撒いてみよう
まぼろしの白馬 : エリザベス・グージ
五次元世界の冒険
: マデリーン・レングル
リンゴの園のマーティン・ピピン : エリナー・ファージョン
壁の中
: シオドア・コグスウェル
神の嫁 : 折口信夫
天守物語 : 泉鏡花
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