Report
ボランティアの人たちによる重油除去作業

ボランティア!三国で活動中
報告 Kenji Yamashita('97.1.13)



 正月空け初めての週末ゆっくりしたかったのですが、11日12日と重油回収ボランティアに参加して参りましたので現地の状況(ボランティアセンターを中心とした動き)を報告します。
 サンセットビーチにも越廼村にも友人は出掛けました。


1、概況  雄島のある安島から二の浜、崎漁港、梶漁港、浜地にかけての約3キロの範囲に11日は約1,200名、12日は約1,600名のボランティアと他に自衛隊、地元の方が回収作業にあたっています。今日13日は東尋坊の方にも作業班が派遣されます。

 重油の汚染範囲はこの3キロ以外にも広がっていますが、海岸線の状況や回収するドラム缶を設置ができる道路の状況により、出来るだけ効率的に回収するため毎日変わっております。この付近は岩場ですのでいくら時間をかけても石ころひとつ一つにまで重油がこびりついており、元の状況にするまでには残念ながら至っていません。それよりも、場所を変えると小さな入り江には柄杓ですくうとそれ一杯が全部重油になるところがあり、今のところできるだけそのような場所の重油を岩にこびりつく前に回収している状況です。

 回収方法は重油をかき寄せて直接バキュームで吸い取っている所が数カ所ありますが、ほとんどは人手によりバケツに入れそれをバケツリレーで道路沿いのドラム缶にまであげる方法が取られています。道路まで距離があると一つのバケツリレーラインが50人以上の所もありバケツの往復で約100人が必要です。ドラム缶に貯まった重油は民間のバキュームカーが回収しています。作業は朝9時に開始、11時過ぎより休憩昼食後1時ごろから3時過ぎまでしております。晴れていても相当冷え込みますし、空のバケツでも重油がついて重くなっており1日でも相当の重労働です。


ボランティアの人たちによる重油除去作業

2、ボランティアの受付
 12日現在、ボランティアセンターは安島の海岸に一番近い道路沿い(雄島からトンネルを抜ける細い道路、一般車両通行止め)に設置された対策本部に隣接して設置されてます。海浜公園の奥、崎漁港の手前(安島寄り)のキャンプ場、東尋坊の駐車場を利用して徒歩で行くことになっています。(ちょうど座礁したタンカーの目の前です。)
 ここでは人的なボランティアの他、物的支援も受け付けています。
 12日現在、ボロ切れ、連絡用原付、あたたかい飲み物、古畳など不足気味です。人的ボランティアも一度ここで受付を済ませていただき、マイクロバスで現場に派遣される体制が出来ています。


ボランティアの受け付け

お問い合わせ電話は0776-81-3436
0776-81-3947
0776-81-3431
FAXは0776-81-3947です。

 作業は朝9時から開始ですので1日中受付はしておりますが出来るだけ8時30分には受付を済ませて下さい。

3、作業の服装、用意する物
 防寒対策の上、長靴、カッパ、帽子、マスク、手袋の完全武装が好ましいと思われます。長靴、カッパ、手袋は出来るだけ耐油性の物を用意して下さい。
 また、カッパが沁みて下の服やズボンも汚れることもあります。帰りの靴、着替え、タオルそれに汚れた物を持ち帰るビニール袋も用意して下さい。

4、その他
 昨日は天気も良かったので作業もはかどりましたが、物見遊山で現場に来られる人が多く、県道の通行に支障がでていました。特に重油回収用バキュームカーや昼食を運ぶトラックが予定通り到着できず混乱しました。
 暖かい格好をしてきれいな乗用車で来ているアベックや家族連れを見ると重油をかけてやろうかって気になります。そのうち誰かかけられると思います。危ないですからそういう気持ちで立ち寄らないで下さい。
 ボランティアには北は北海道、南は大分県から来た人がいました。また、阪神地方から多くの人が参加されています。


 一つ言い忘れたことがあります。
 三国全体、越前海岸全体が重油まみれになっているように受け取らないでほしいということです。漂着してるのは全体の海岸でなく一部であって、それも波打ち際の所だと言うことです。沖合いにも油は浮いてますがそれも一部分の海水表面だけだと言うことです。

 漂着している海岸線ではボランティアが大変な作業をしていて、今日も人手を必要としてますが福井の海全部ではないことを念を押しておきます。


その後の報告

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