叶内 拓也(1946-  )

野鳥の写真を撮る人。
著作 新潮文庫の「日本の野鳥100」 ①水辺の鳥
                        ②野山の鳥の文章と写真を担当
世界文化社の「鳥に会う旅」
文一総合出版 写真集「鳥華抄」

 野鳥に興味があって,新潮文庫の「日本の野鳥100」を図鑑だと思って何気なく買ったが,文章も写真も,野鳥に対する愛情に溢れていてとてもいい本だった。それで,誰が写真を撮っているのか,文章を書いているのかと気になって,叶内拓也という名前を覚えた。それが最初だった。

 自然は好きで机上の空論ではないが,読んで楽しむのがアンプラグド流で,自分で行かないで想像で楽しんでしまうこの性格も,最近はやや変わってきた。山歩きを始めて,実際に自分の目で見て体で感じて感動するのと,本を読んで感動するのとでは,やっぱりずいぶんちがうことに気が付いた。(あたりまえか(-_-;) )

 「鳥に会う旅」の帯に立松和平さんがこう書いている。
 「鳥が好きでたまらない人なのだ。叶内さんはできれば自分も鳥になってしまいたいと考えているふうである。」
ふふっと笑ってしまいそうなコメントだが,でも文章や写真から本当にそうだなあと思えてしまう。

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