浜田 省吾

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 通勤途上の車の中で聴いたのがはじめだった。何という曲なのか、

誰が歌っているのかさえもわからなかった。後からわかったのだが、

聴いたのは「サイレンス」。なんてうまい人なんだろう、何ていい曲な

んだと思った。聴いていて鳥肌がたった。

 それから長い時間が経って、ある時、何気なく借りたCDの中に「サ

イレンス」が入っていた。「Wasted Tears」というアルバムだった。

今でも一番好きなアルバムだ。 全部が好きな曲、というアルバムも

なかなかないが、このアルバムはその例外。

いきなり巡り会うというのも、やはり何かの意味があるのだろうか。

やはり出会うべくして出会った人なのだろうと、みょうに納得してしまう。

 

  同じ年代なのに、浜田省吾という人との接点が全然なかった。一時

期はビートルズ・ストーンズ・キンクス・バーズなどロックと呼ばれる音

楽を聴いた時期もあったが、その後はフォークソングに移行してしま

い、ロックは聴かなくなってしまった。だから、同じ時代を生きていても、

接点が全くなかった。唯一覚えているのは、「風を感じて」がコマーシャ

ルに使われたということくらい。

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 浜田省吾の魅力は、やはり詞・曲・声。詩情のある歌詞を書ける人は

少ない。その一人だと断言できる。

 一番好きな曲は「ミッドナイト ブルートレイン」。売れない頃、町支さん

とギターを抱えて電車に乗って町から町へ歩いた頃に作った曲とか。 

 最近ビデオの「ロード・アウト・トラック」を見た。コンサートには行かない

とずーっと心に決めていたけれど、最近強引に他のアーティストのコンサート

に誘ってくれた人がいて、それから行くようになった。行かないと決めていた

自分を、少し後悔する。

 で、ビデオの浜田省吾も若々しくてステキだと思うが、町支さんのギター

やハーモニーを聞いてしまう。そうか、こんなふうにハモっていたんだとい

う発見がたくさんあってやっぱり、見なくてはわからないことってたくさんあ

るんだと納得。CDを聞いていると、ハモっているのが町支さんと聞き分けが

つかない時がある。

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 一番心が安まる曲は「アヴェ・マリア」。浜田省吾の曲ではないが、しみじ

みと聞けて、ラテン語で歌っているので、余計なことを考えなくてすむ。アレン

ジもいい。印税をエイズの治療・研究のために寄付するというさりげなさ。

 だからクリスマスのBGMはアヴェ・マリアと決めていた。また,来年のクリス

マスもシューベルトのアヴェ・マリアをBGMに使っているんだろうなあ。 


 ロード&スカイのメイルサービスを登録しておいたら,浜田省吾・町史寛二・

梁邦彦のクリスマスカードがきた。やっぱりインターネットって一方通行じゃな

い所がいいなあ。

 4月1日と2日にフェニックスプラザで浜田省吾のコンサートがある。テレビ

でチケットの販売のお知らせをしていたが,やっぱり行く決心がつかなかっ

た。どうもコンサートというより,人混みが苦手で,家で静かにCDを聞いてい

るのが性に合っているようだ。情けない話だが,やっぱり,コンサートに行く

情熱がない!

「Wasted Tears」のアルバムを聞いたのが今から10年ほど前。

 「悲しみは雪のように」がドラマの音楽に使われる少し前の頃。1枚ずつ

遡ってアルバムを買っていた頃が一番幸せな頃だった気がする。

 

 

 

 

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