taikomoti arai logo

 

 

講演面白始末記(上)

お話しさせていただく内容は?

 

 


 

 

 太鼓持ちは普段はお座敷でお客様や舞芸妓さんと共に、いい加減なお話や艶話や艶芸で宴席を盛り上げ、大いに笑って頂き楽しんで頂く為に存在する希少動物?で、私は関西系ではたった一人の生存する「太鼓持あらい」です。
 太鼓持ちにとってお座敷はお仕事の場所ですから、お客様に質問されたら兎に角答えになっていようがいまいが、何でも返答しなければならない事になっておりますので大変、艶話や艶芸は持ちネタなので、師匠から言わせると『楽しているのでお休みと同じ、お客様からのご質問に答えられて場を盛り上げて初めて一人前の太鼓持ち』だそうで、雑談している時は「平場」と申しますが、太鼓持ちの世界ではこれを「修羅場」と申します。

 この頃はいい加減な事をベラベラお喋りしたり、毎週ラジオ出演や新聞連載をしているせいでしょうか、有り難い事にご講演のご依頼も多く、折角呼ぶのだからと「講演+ご宴会」のご要望も多いですね。お客様にとって、ユニークな生き方やお話が出来る講演者を探しておられて、ふとした切っ掛けで「太鼓持あらい」を知ったのはいいが、さて、太鼓持ちに何の講演を頼むかが問題のご様子で、「講演はしてますか?」とか「どのようなお話が出来ますか?」といった様なご質問が時折ございます。

 そこで、そのご質問に答えて、今までにお話した講演を上げてみましょうかね。

 1998年に始めたページにも
「面白いご依頼内容」(ベスト20)
が入ってます

 

 


 

 

(1)『宴席文化の歴史と心得』

 一番良くご依頼が有る講演です、やはりお遊びの基本知識やルールを知らないと面白く有りませんからね、最近は女性だけのお集りにもご要望が有りますよ。
 宴席は「天石屋戸(あめのいはやど)」の神代の昔から有るそうで、天宇受売命(あめのうずめのみこと)様から始まる芸妓さんや、一遍上人様の時宗から太鼓持ち発生の原点が有った事から始まり、なぜ艶話や艶芸をするかの話や、宴席で今でも有効なマナーや心得のお話です。

(2)『農業生産と感謝の宴文化』

 農業の組合やお料理の学校や飲食関係のサービス業のお集りにご要望が有ります。

 宴席は普段の「褻(け)」を癒す節目「晴」の行事の一つ、収穫に感謝し明日の英気を養い生活の安定と繁栄を願う吉凶にも通じるお話です。

(3)『笑いと健康』

 社会福祉や敬老関係、お役所からのご要望が多く有ります。

 「天石屋戸(あめのいはやど)」の前で天宇受売命(あめのうずめのみこと)様が裸同然で踊り、八百万の神々は大いに笑い楽しんだ事から、笑いはストレスを発散し免疫力が高まり、笑いの「わ」は友達の和や輪に通じ広がって行く、その為には健康でなくてはと夜更かし深酒の不健康な私がお話しますナ。

(4)『お酒と芸妓の世界』

 お酒関係の人や文筆業(ライター)や舞妓と芸妓の違いを知りたい方達からのご要望が有ります。

 大山祇神(おおやまつみのかみ)様が娘の木花開耶姫(このはなさくやひめ)様が出産されたお祝に天甜酒(あめのたむけのさけ)をお造りになったお話から、「酒は百薬の長」などのことわざのお話、注いでくださる芸妓さんは京都の例では「お仕込みさん」から始まり「舞妓はん」「芸妓はん」になるまでのお話です。

(5)『お料理のお話』

 地域振興や料亭・ホテルさんなどや、季節の行事のお話やお料理と共に宴会を企画したい人達からのご要望が有ります。

 お料理の語源や川柳など、木火土金水の五行の色や味など色々なものを良く噛んで腹八分目に食べましょうとのお話ですが、言っている私が食べ過ぎているのが欠点です。

 (2003年の朝日新聞福井版に、旬の食材のお話「季節もりもり」を毎週連載)

(6)『太鼓持あらいから見た伸びる経営者とは』

 異業種交流・若手経営者・青年会議所・経営者青年部会・経済団体・各種クラブ様など幅広く特に経営者様から最近特にご要望多い演題です。

 特に1991年のバブル以降経営が厳しくなるにつれトップ経営者のお座敷に出る太鼓持ちからも感じた事を話して欲しいとのご要望が増えて参りましたね。

 1945年終戦から高度成長へ、世界的インフレを過ぎてバブル崩壊、さてデフレ後はどう読み判断し行動致しますかと、太鼓持ちらしからぬお話です。

(7)『IT戦略? 太鼓持あらいのホームページ作製と口コミ効果』

 こちらも異業種交流・若手経営者・青年会議所・経営者青年部会・経済団体・各種クラブ様など幅広く特に経営者様やホームページを立ち上げたい人からのご要望が多く有ります。

 情報は発信する所に集る性質が有るのを実感、誰にどんな目的でどの様な構成をして発信しているかなど、金額では無く個性的な内容で大手企業とも勝負出きる武器になるかも知れませんよ。

 経営者の方は、太鼓持ちとはどんな仕事か何をするのか一般の人達は解らないし、しかも福井の田舎に拠点を置き営業活動もして無いのに、どうして全国からお呼びが掛かるのかを聞きたいとの事で、口コミの効果などのお話も致します。

 私のホームページを舞台壁面に投影しながら説明させて頂いた事もございます。

(8)『人との付き合い方、間の極意』

「間」の極意 角川書店から2001年11月に「間の極意」の本を出してから、経営者や営業関係や会社研修会などからのご要望が有ります。

 いくらインターネット社会と言っても
「会わなきゃ〜出来ない事も有る」
て〜事で、人間関係は逢って雰囲気や態度などお話以外も全部観察して理解し合え深まると言うお話です。

(9)「CS顧客満足」・「販売促進」

 1991年にバブルが崩壊してから経済がギクシャクしだし、1998年頃よりデフレになって物が売りにくくなって来ましたので、お客様にご満足して頂く為にはどうすれば良いのか、何を提供すれば売上げ増加につながるのか、再来率を高めるにはどうすればよいのかを、太鼓持ちからの視点でお話致します。

 ものを、ただ販売したい買って頂きたいとの従来の販売方法から、お客様のご要望されるものの販売、お客様が望まれるサービスの提供や、特徴有る付加価値を付ける考え方をされている所が、営業成績が良くなっていますね。

(10)「宴会遊び楽しみ教室」

 宴席の歴史・文化・心得の基礎知識を習得したら、次は自分自身が楽しむ事が宴席の面白さです。

宴会の遊び方教室 「トラトラ」や「金毘羅船船」などの、伝統的なお座敷遊びの体験から、誰でも知っている有名な「俳句」や「川柳」や「詩」や「唄」などを、お座敷風に自分達で艶っぽく変えて楽しんだり、自分だけのオリジナルな「隠し芸」を創作して楽しむ方法を教える教室です。

太鼓持あらいのユーモア話術 お仲間が集って皆さんでワイワイ楽しみながら、身体を使ったり頭の体操も兼ねて楽しく創作して行きます。

 何回かに渡って教室を開くと、最後に皆様方からは宴席を設けて一度楽しみたいとのご要望が出て、自分達の芸を披露しあっては盛り上がりますね。

(11)「お金持になる人の思考と行動」

 お座敷に行かせて頂いておりますと、お会いするたびにお金持になって行かれる方のタイプと考え方や行動様式が、共通している事に驚かされます。

 「学ぶ」とは「真似る」から来ています通り、お金持さんになられた人と同じ様な考え方と行動をすれば、きっと可能性は広がりますね。

(12)「新入社式での講演」

 今までは親の庇護の元に、いわばお客さんの立場で生活していた環境から、社会の役立つ人になって、命の次に大切なお金を頂く仕事をし、一人前の社会人になる事の基本的なお話から、人間関係の中で生きる社会人としての心構えや、会社が仕事をする目的などを、当の会社の内容に合わせて、本音で楽しく真面目なお話を致します。

 助平を基本とする太鼓持ちですが、以外とこれが好評で、毎年呼んで頂ける会社もございますので、毎年その時に合った話を構成するのは大変ですが、楽しみでもあります。

 

 



mokuji

top pagee-mail:houkan@mitene.or.jp

 

 

男芸者(幇間/太鼓持ち)「太鼓持あらい」のウエブサイトに掲載の文章・絵・写真・デザイン等の著作物は掲載了承済みです。転用転写や著作権を侵害する一切の行為はご遠慮下さい。全文及び著作名記載無き絵・写真・デザイン等に付き「太鼓持あらい」に著作権が有り、転用転写や著作権を侵害する一切の行為はご遠慮下さい。(c)2002

 

 


japanesej31-houkan@mitene.or.jp