黒豆ココア( 2003.11.28 )
 ・・・の顆粒タイプを買って飲んでみました。この商品はまさに“イメージで売れてる”と言い切って構わないだろうと思います。最初にCMを見てから気にはなっていたのですが、最近売り上げ増で生産工場を4倍に増やして増産体制に入っているそうです。

 飲んでみた率直な感想は、ズバリ「良い意味で粉っぽい普通のココア」です。 (^^; 多分日頃よくココアを飲む人の中にも、普通ならこの粉っぽさを快く思われない方は少なくない気がします。ところがCMによって“黒豆入りの体にいいココア”というイメージが先行していると、この粉っぽさが「これが黒豆が入っているから」とか「この濃さが良いんだ」という印象に変わり、多分製品イメージとしてはプラスに働くケースが多いと思われます。私自身もかなりのココア好きなのですが、この商品については多分リピーターになるだろうと思います。

 物が売れるか売れないかなんてそんなものなんですよ。「おいしそう」「体に良さそう」あるいは「面白そう」「お値打ち」等の好印象をいかにして商品購入前に消費者に持たせるか。それが商品の売れ行きをかなり左右するのです。そして未経験者とヘビーユーザーが同じ商品に持つイメージはかなり違いますし、言うまでもなく未経験者に好印象を持たれない商品はこの世から消える運命しか持ち得ないのです。世の中にはヘビーユーザー向けの商売しかせずに失敗した事例なんて星の数ほどありますし。

 その商品を誰に売りたいのか。そう思うならば具体的にどういう形でアピールすれば消費者を動かせるのか。そういうマーケティングという点で黒豆ココアはまさに販売戦略と実際の商品がピッタリ噛み合った成功事例だろうと思います。いくら商品の質が良くても、買って欲しい消費者層にアピールできない商品は売れないのです。でも実際にはこんな当たり前の理論が理解できていないメーカーが少なくなくてねえ。 (^^; 




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