あ、先日のK−1グランプリの話題ではありません。格闘技の話題を扱う Magic サイトは有名どころでありますし。 (^^; なんでもNHKの大河ドラマ“武蔵”が、歴代ワースト3の低視聴率だったそうです。私個人は以前から職場辺りで「武蔵って面白いの?(僕はなんか見る気がしないんだけど。)」と言っていました。しかし周囲の人達からは「あれは面白い。結構視聴率もあるみたいだし。」とか言われ、一応は納得しつつ何か釈然としない物を感じていたりしました。一応巌流島の回だけはまともに見たのですが、正直言って思っていたよりは面白かったです。
そもそも大河ドラマって信長/秀吉/家康といった大物を扱うと視聴率が伸びる傾向がありそうじゃないですか。ですから武蔵程度の小物(!?)の人生にどれだけの人が興味を持つのか、私個人はかなり疑問視していたのです。決して配役が劣る訳ではなかったし、作りが雑だった訳でもなさそうですが、とにかく何かあるんですよ。あとこれに付随して「岡山にできた武蔵のテーマ館が、当初見込みの半分の集客も稼げなかった。」なんてニュースも入っています。ちなみに福井県には佐々木小次郎と縁がある地域があって、武蔵の話題は放映開始前から結構盛り上がってはいたのです。
結局のところ、一度武蔵が好きで熱心に見始めてしまった人達、あるいはその人気を当て込んで商売を始めちゃったような方々には、そのドラマの世間での客観的な評価はなかなか難しいのではないかと思います。まあ間違いなく眼鏡は曇っちゃっているでしょうし (^^; 人によっては「自分がこれだけはまっているんだから、他の多くの人達もはまっているに違いない。(というか、はまっていて欲しい。)」という感覚になるのでしょう。それは分からなくもないですが、ただそれで結果として低視聴率に終わったドラマを頑張って人に勧めていたとすると、後から振り返ってちょっと滑稽に思われる事もあるかも知れません。特に高くもない視聴率を高いなんて言っちゃうと、意地悪な人だと「それどこで聞いた話よ?」とか言い出しそうですし。
ある個人が特定のドラマにはまっている。この事そのものは別に何の問題もない訳です。でもそれを他の人に勧める、それで自分がそれで商売をする。そういう状況になったらさすがにその物に対する自分なりの客観的な評価は下してみるべきでしょうし、逆にそれが下せない位はまっちゃったのなら自らそれの世間での評価や知名度を上げる位没頭すべきなんでしょうね。特に自分の資産や公のお金、あるいは自分の人生そのものをそれに託すとしたら、さすがにそこまで考えないと普通は怖くて前には踏み出せないだろうと思います。別に“勇気ある挑戦”を私は止める気はありません。ただ“勝算なき戦い”に挑むほど無謀な事はないですし、そんな価値の乏しい物に自分の人生を丸ごと投げ出しちゃう必要もないんですよ。