少なくともこの結果を見る限り、日本のデュエリストは多くが Magic の今の勢い(知名度とか市場規模)には不満を持っていて、その改善を求めていると言えるでしょう。またその打開策としては、多くが既存のデュエリストの育成ではなく Magic 未経験者の獲得を考えている。そういう傾向は見て取れるだろうと思います。あと競技イベントに関しては、概ね現状維持+拡大支持派が多数派であるという感じです。ただそういう競技推進が Magic に未経験者が入り込めない元凶の1つになっているとしたら、果たしてこの方々がそれでも競技推進を支持するのかという気がします。競技イベントが Magic の新規デュエリスト獲得を阻害しない。あるいはむしろそれを推進する話題や仕組みを提供する。そういう事であれば別に私だって競技 Magic を推進して頂く事には何の異論もございません。
ただどうも見ていると、競技イベントから発生するデッキ情報って、ちょうどCRPGの攻略本みたいな扱いになってしまっているんですよ。でも“最強のデッキを作るための正解が用意されているTCG”なんてのは、本来ゲームとしてはバランスもへったくれもなくて面白くないはずなんですが。ちょうど対戦格闘ゲームがゲーメストという攻略情報誌の弊害で対戦熱が下火になった失敗を Magic も繰り返そうとしている。そうなると本当にこのまま、あるいは今のまま競技を推進して本当に良いのかどうか。もうそろそろすべての Magic 関係者が真剣に考えても良いんじゃないかという気がします。せめて競技とカジュアルプレーで使われるフォーマットを完全分離するだけでも、こういった弊害はかなり防げると思うのですがねえ。