福井流(!?)イベント運営法( 2004.2.17 )
 ある方から頂いたメールを読んでちょっと思ったところを。

 少し前に、我々が福井市で開催しているTCGイベントについて、身内の話し合いで「いっそのこと Type-I すら忘れて DarkMagic だけにしてしまおう。」という案で固まりかけた事がありました。しかしその直後のイベントにて参加者から「 Type-I も続けて欲しい。」という意見が出て、結局当面はこれまで通り隔月で両者を開催する事に決まりました。多分これが掲示板辺りでの話し合いだったら、ひょっとするとそういった一部の意見は切り捨てて主催側の意見を押し通していたかも知れません。でも実際にはその意見の発言者がイベントに毎月のように参加して下さる常連さんであった事、そしてその理由として「最新のカードセットを買っている(自分のような)デュエリストとイベントが結び付かなくなる。」という説得力のある内容を挙げて下さった事が決め手になった感じです。

 これは言っても皆さん信じてくれないかも知れませんが、福井市で開催されている Magic イベントに関して、私個人の影響力というか発言力は決して大きくはありません。それは昔からそうでしたし今後も多分そうでしょう。福井市で開かれる Magic イベントでは“自腹を切ってイベントを開く主催者の意見が絶対”なのです。そんなの普通に考えて当たり前ですし、確かそういう思想は Magic の認定トーナメントにおいてもルールで認められていたはずです。そして昔私は自分でそれをやっていたから、自分のイベントに限っては「もう Standard な認定トーナメントはやらねえ!」等と強権が発動できていただけの事なのです。 (^^; じゃあ今私はどうしているかというと、毎月イベントに顔を出して運営を手助けする事で、主催者に自分の意見を聞いてもらえる立場を確保している訳です。ただ同時に前にも書いた通り、私はその労働力を牛姉で(しかも前払いで)買われている訳ですが。 (^^; ですから私は自分が思った事は発言しますが、同時に主催者が決めた事にはほぼ無条件に従います。それは私みたいな人間が Darksteel プレリパーティという認定トーナメントに手を貸す事を見ても良く分かるでしょう。

 正直言ってしまうと、私みたいにカード資産の大半をコレクションに変えてファイルに沈めてしまっている人間ですと (^^;  Type-I はもちろん DarkMagic でも結構デッキ構築は厳しいです。しかし昔の Magic って昨今のような“流行のデッキ/強いデッキの情報を見てカードを揃える”ゲームではなく、それこそ“手持ちのカードできっちりデッキを作ればそれなりに戦える”ゲームだったはずで、そういう点においては Type-I よりも DarkMagic の方が今ははるかに遊びやすいです。ただし、もし私が DarkMagic よりも自分に合う Magic のフォーマットを思い付いたとしたら、多分私は今行われているイベント内で(主催者に許可をもらった上で)他の人達に知らせて感触を確かめ、その上で自分で独自にイベントを立ち上げるという事をやるでしょう。他人に会場費を出してもらって、そこで自分の好きなフォーマットを人に押し付ける。これはさすがに虫が良すぎるのです。あと自分が金を出して開いたイベントなら、それこそ中で暴れた気に入らない人間を主催者権限で追い出せますので(爆)。

 ひょっとすると日本の Magic 人口そのものは、昔並かそれ以上に維持されているのかも知れません。でも Magic 人口が低年齢化し、同時に自ら進んでイベントを開こうという積極的なモティベイションを Magic に持つデュエリストが減っている。そういう私個人の印象がもし事実であるとしたら、多分昔に比べて Magic のイベントは規模の縮小が避けられないのではないでしょうか。自分にとって理想の Magic イベントを手に入れたいのであれば、まず何よりも自分が動いて世の中をどうにかするしかないと思います。そりゃあ昔みたいに Magic にちょっとでもいいからブームの芽が見られる頃ならともかく、今や Magic は国内の多くのTCGにシェアを抜かれている弱小タイトルなのです。自分が動かなければ誰も動かない。その位の覚悟を決めて事にかからないと、今は Magic で人を動かすなんて芸当は到底成し得ないと思います。




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