あなたも見られている( 2004.4.20 )
  Magic 日本選手権の予選が進んでいるようです。あちこちのBlogでも「予選通った!」「ダメだった。」「今年は行けなかった。」といった悲喜交々の日記が公開されています。また常連さんの予選結果を取り上げたり、その予選通過を祝福する販売店サイトのコンテンツなども幾つか見られます。(実を言うと、私がこの手のBlog巡回を始めたのは、ほんの2〜3週間前からだったりするのですが。)

 私自身も Magic 販売店に勤めていた経験がありますが、確かに自分の店の常連さんには頑張って欲しいし、また予選を通過したなんて話は喜ばしいことではあります。以前に福井の高校生チームが Magic 高校生選手権で上位入賞を果たした事がありましたが、あれにしても彼らが行き付けだったお店の店長はかなりの祝福ムードでした。ただ、今現在の競技 Magic の現実、あるいは裏事情をそれなりに知ってしまうと、私としては「それって店側がそんなに素直に喜べることなんだろうか?」という疑問を持ってしまうのも事実だったりします。そもそもそういう上位入賞を果たせるような強い競技プレイヤーって、自分が使っているカードを国内流通からどの位買っているのでしょうか(笑)。下手すると限りなくゼロだったりしないんですかね。 (^^; それってなんか、たった1回模試を受けに来た生徒が有名進学校に受かったのを見て「うちの教え子が受かったぞ!」と自慢する進学塾みたいなんですが。なんか不毛ですし実がないですよね。

 それとある選手が優秀な戦績を上げて予選通過をすると、その個人のサイトやBlogが俄然注目を浴びることがあります。それで興味津々で見に行って過去ログを読んでみたら、行き付けのお店の酷評が散々書いてあったりとか、同じ地域の Magic プレイヤーの悪口で埋め尽くされていた。これじゃあ地元にとってはメリットどころかデメリットばかりです。地元のお店が「我々の仲間○○君が快挙達成!」とか祝福してくれているのに、当の本人は「これは俺1人の手柄だ。地元の手助けなど何1つ受けていない。」とか書いている。これってなんか色んな意味でお寒いですよね。

 日本選手権に出るという事は、そのプレイヤーが日本一になって、日本代表として世界選手権に出る。そういう可能性すらある訳です。その時に「この選手はどういう人なんだろう?」と興味を持ち、でも実際に日記を読んでガッカリした。特に上というか頂点を目指すプレイヤーほど、そういう事がないように気を配る必要はあると思うのです。それこそ Magic が将棋みたいに「字が下手だというだけでプロとしての技量を疑われる」なんてハイレベルな競技世界を構築できれば、 Magic にだって競技による大成を実現できる可能性はあるでしょう。




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