世の中厳しいですが・・・( 2004.4.23 )
 「カードゲーム『デュエル・マスターズ』は2.4倍の110億円強に伸びたが、開発元へのライセンス料などが重く、利益への貢献は小さかった。」だそうです。あ、言うまでもなくタカラの昨年度決算に関するコメントです。こうなるとタカラが自社の主力商品としてデュエル・マスターズを引き続き推進するかどうかは、ちょっと怪しくなってきたかもしれません。(株主の理解が得られるかどうか、なんて問題もありますし。)でもさすがに“販売元が満足な利益を上げられていないゲーム”を販売店に景気良く売ってもらうというのは無理がある訳で、今後何らかの改善がなされる可能性はありそうです。ただしその“開発元”に、それだけの余力があればの話ですが。 (^^; 

 TCGというゲームが、経験上“同じシステムを5年とか10年遊び続けられる代物ではない”事が分かってきた以上、やはり数年単位での主力タイトルの入れ替えというのは必要なのかもしれない。最近そんな事を考えています。しかし米国はTCGに関して特許という網というか制限があり、クリエイターの自由な発想によるゲーム開発ができなくなっています。その点日本にはそういう制約はない訳ですし、またマンガやジャパニメーションという新たな流行を生み出す強力なエンジンもあります。ですから“日本発の面白いTCGを世界に”という動きは、今後ますます活発になるかもしれません。ただし日本人の考えるゲームって、基本的には短命になる、あるいは短命にする傾向があるようです。 (^^; そういう点においてはやはり欧米のクリエイターの力も大いに借りる必要はあるでしょう。そういう意味で言うと、実はデュエル・マスターズってある意味理想的な形態で生み出されたゲームだったりするのですが。




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