未納一家は大所帯 (^^; ( 2004.4.29 )
 珍しく政治のお話など。

 最近ニュースになっている“年金未納政治家がゴロゴロ・・・”という一件ですが、この顛末って日本で政治不信が起こっている理由とか、国民が政治(あるいは日本の将来)に期待感を持てなくなった背景とか、その辺を如実に現している気がします。与党は国家や色々な組織などとの柵の中で仕事をしていて、ある意味“責任のある”“実現可能な”政策を求められます。ですから出される政策や法案がある種“妥協の産物”になってしまう。これはある意味仕方ない部分があります。(ただしそれを肯定する気はないですが。)それに対して、国民が見て「うわあ、こんな政策が実現したらいいなあ。」という期待感が持てる政策を打ち出し、それを梃子に政権奪取を目指すのが野党本来の姿である。私はそう考えています。ところが今や日本ではその野党の政策が半ば与党化していて、やっぱり“実現が可能っぽい”“妥協の産物的な”政策しか出さない。だから野党が与党に対して差別化できていないのです。「だったら、言った政策が本当に実現できそうな与党に荷担しておけ。」普通はそうなっちゃうのです。

 じゃあ、そういう中で今の野党はどうやって与党を攻めるのか。そこでやってるのが与党の“揚げ足取り”なのです。与党の案はここに問題がある。与党の議員にこういう政策を唱える資格はない。今の議論はまさにそんな感じですよね。しかしはっきり言いますが、そんなやり取りを見て国民は日本の未来に夢は持てないでしょう。しかも結局のところは、その野党にボコボコに叩かれてケチが付きまくった法案が通って、それが日本の政治を動かしている。今はそんな感じなのです。あまつさえそのほころびだらけの法案が成立してしまった後も、相変わらず野党は負け犬の遠吠え的に「あんな法案は通るべきではなかった。」を連呼する。でもそういう法案に縛られて実際に我々国民は今までもこれからも生活をしている、あるいはさせられているのです。それで未来に夢を持てというのは、さすがに無理がありすぎでしょう。

 ただ日本でも過去に自民党が政権の座から転げ落ちた歴史がある訳ですし、少し前には民主党の打ち出したマニフェスト戦略が成果を挙げています。国民は政治に、そして日本の未来に夢を持ちたいのです。しかし今や国会は議員同士のスキャンダル暴露合戦の戦場にしかなっていなくて、そういう叩けばホコリがわんさか出てくる方々の意志で決まった法律で、我々は今日も税金や年金を払わさせられている。だからこういう状況になってしまった。それに気が付く、そして流れを変える政治家ってこの先現れるのでしょうか。今のままですと、いよいよ国民は選挙に行って票を投じようという意識は持たなくなるでしょう。

 まあ、どこかの世界でのお話みたいに“与党が少数野党の揚げ足取りに終始して、結局自分達はろくな政策を提案・実行できずに業界を食い潰した。”なんてのよりは幾分かましでしょうか(嫌すぎ)。




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