夢のお話( 2004.5.27 )
 内容的には25日付けの日誌の続きになるでしょうか。じゃあ実際問題として福井で都道府県選手権に関わっている関係者は、今回の選手権開催をどう考えているのか、というお話です。

 実を言うと、過去に福井で開かれた Magic イベントにおいて、構築戦で参加費が1000円を超えるイベントというのは多分前例がありません。参加者が多かった頃は「そこまで頂かなくても採算が合うから」そうなっており、また参加者が少なくなってからは「それ以上更に減っても困るから」そうなってきました。 (^^; ただしそうする以上、言うまでもなく誰かがその差額を被っていた訳で、一時期はそれが私自身の役目でもあったのです。そしてここ最近の福井では“参加費無料”でイベントが続いており、しかしそれですらイベントへの動員は確実に減っています。以前から何度か書いていますが、参加費無料で告知した Standard のイベントに、関係者以外の参加希望者が1人しか来なかった。そういう事例すら最近は起こっているのです。

 そんな中で我々がこの選手権の存在を知り、そして形はどうであれその開催に関わりつつある。そうなると極めてごく自然な発想で「これも参加費無料にしちゃおうよ」となるのです。だってかなり豪華な賞品をWoCが出してくれるんですよね。だったら会場費さえ我々が引っ被れば、それだけでかなり豪勢な大会が開けてしまうのです。しかも参加費を集めるという事務負担を無くせば運営スタッフの削減もできる。そうなると元々会場費を自ら負担してイベントを続けてきた我々としては、無料開催に躊躇する理由などどこにもないのです。ですから私自身も「今回は借りる会場が大きい(=費用が余計にかかる)ので、私も一部会場費を被りますよ。」という宣言を内部的には既にしている状況です。何らかの理由が生じて参加費に下限値が設けられない限り、多分福井の選手権は参加費無料で開催されるでしょう。“何らかの理由”が生じない限りね(意味深)。ただし我々は、そういう理論を他の都道府県にまで広げる、あるいは押し付ける気はありません。我々はその逆を今まで散々やられて来て、そういう外野からの圧力にはウンザリしているのが本音ですので(笑)。

 そして次に問題になるのはその中身です。はっきり言ってしまうと今回の選手権そのものの内容は、日本の Magic 復興の戦力としてはかなり心細いというか不満の多い内容です。しかし仮にも“ Magic 復興”という名の路線バスが運行されることが決まったのであれば、乗り心地や経由地はどうであれ、そこにできるだけ多くのお客さんを乗せてバスを走らせたい訳です。ひとまずバスを満員にして福井の Magic 関係者を多少なりとも安心させたいですし、そうする事で今後色々と改善される可能性は十二分にあるのですから。ただし今回の企画は、はっきり言ってしまうと Magic の未経験者や初心者にとってはかなり縁遠い内容です。しかしいくら運営上関わるとは言え、私個人が勝手に色々とサイドイベントを盛り込むことも難しいだろうと思われます。ただ、だからと言って手をこまねいて見ていることはしません。何しろここは“福井”ですので(笑)。

 今具体的に考えている1つの案として、実は“神河物語のシールド戦”をやろうかと思っています。神河物語のトーナメントデッキか構築済みデッキ、及び追加のブースターを幾つか各自が持ち寄って、当日会場内でデッキを作って交流会をしようかという内容です。あと昨日KEM氏と話した際には「皆が持ってきた神河のカードを混ぜちゃって、色毎の担当者を決めて即席デッキを作ってもいいのでは?」という案が出ました。で、実はこのデッキは恐らくそのまま、その時点での Standard フォーマットにも合致するはずです。つまり“参加者が少なかったらそのまま本戦になだれ込む”という二段構えの作戦なのです(爆)。というか、今の福井でこの手のイベントに参加者が32名集まるなんて事はあり得ません。 (^^; ですからサイドイベントに来た人達が、残らず本戦で賞品を頂いて帰る。そういう状況はかなりの確率で発生するだろうと思います。ただし、これに関しては“神河物語の出来次第”だと思われます。さすがに出てくるカードのデザインやイラストがあれだとしたら、逆にいよいよ福井の人間は Magic に見切りを付けちゃって、それこそ選手権の会場でモノポリーでも広げてるかも知れませんし(嫌すぎ)。あと「過去の経緯から Magic に嫌気が差して去っていった人達が、エキスパンション1つの出来次第で戻って来るとも考えにくいですけど。(KEM氏談)」という冷ややかな見方もあって、これについては私もある程度賛成せざるを得ないのですが。

 あとどこまで可能かは分かりませんが、私自身が書いた例の企画書の内容を、1つでも2つでもいいので実行してみたいんですよね。本当、この期に及んで Magic の復興を競技イベント頼みにしている、どこかの誰かさんの“発想の貧弱さ”を呪わない事もないのですが (^^; ただせっかくこれだけ規模の大きな企画が動くのですから、何とかできるだけ有効活用できればという感じです。この辺を他の都道府県の関係者はどうお考えなのでしょうか。まさか発表されたままの企画を何の工夫も加えずに実行するだけで、本当に十分だとお考えなのでしょうか?




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