“本気”が足りない大人達( 2004.6.29 )
 前から気になっていた曲、TUBEの「涙を虹に」が、いよいよ6月30日に発売・・・という事で、ネット予約で1日早く手に入れました。競艇のTVCMで使われている曲、と言うと分かりますかね。実はこの曲は、3月20日付の日誌で書いた「ぜひCD発売されて欲しい曲」の1つだったのです。あとはB'z松本孝弘さんの「 Red Sun (某スポーツ番組のテーマ曲として使われているあれ)」が出てくれるといいんですが。発表されて随分経っているはずなのですが、アルバムに収録されたという話もないようですし・・・。

 さて、話は変わって掲示板でご紹介した将棋イベントに絡んで。本来【本気】という言葉には「冗談や遊びなどでない、本当の気持ち。真剣な気持ち。また、そのような気持ちであるさま。(goo辞書より)」という意味があるそうです。ただ私個人は、ここに「その気持ちが他人に対して堂々と自慢できる物。」という一文をぜひ付け加えたいと思っています。ある学生が本気でアルバイトに勤しんでいる。ところが理由を聞いてみると、そこで稼いだ資金はギャンプルやドラッグに使うための物だった。こんなのを“本気”と認める人はそうはいないでしょう。 (^^; 言い換えると「人に堂々と『自分はこれに本気で取り組んでいる』と主張できる物こそ本気である」と私は考えています。本気とは“真剣な気持ち”である必要があるからです。そういう視点で考えてみると、実は本気が足りないのは何も子供だけの問題ではなくて、今は大人だって十分足りてないです。 (^^; 

 あと掲示板にも書きましたが、なぜ囲碁や将棋がこういう形でのイベント展開が可能になっていて、それに対して対戦格闘ゲームやTCGが・・・という話です。知名度、世の中の認識やイメージ、歴史の長さや深さ、スポンサーの思惑、その他色々あるでしょう。ただ1つ言えるのは「目指さなければいつまでも実現はしない」という事です。そもそもの話、格ゲーやTCGが「自分達が過去に開いたイベントで何が行われてきたのかを、外の世界の人達に堂々と語れるのか?」という話です。それが語れないとしたら、やはりそういうゲームは“本気で遊ばれてこなかった”のです。また囲碁や将棋では、大きな大会での戦績はもちろん、いわゆる“棋譜”もほとんどすべて残っているはずです。じゃあ格ゲーやTCGにそういう記録はあるのでしょうか。そんな“販促の延長”でしか行われていないイベントに、お金を出してくれる企業は多分現れないでしょう。だって企業はお金を出す以上“本気”なのですから。

 メーカーが適当に売ってるから、適当に買って楽しもうというユーザーしか集まらない。これは感覚的に考えてそんなに突拍子もない発想ではないと思います。別にそれでゲームを楽しめるユーザーはそれで構わないのです。ただゲームを本気で売りたい。ユーザーにも本気で遊んで欲しい。そこから本気でゲームで飯を食い、ゲームの世界を牽引してくれるプレイヤーに大勢現れて欲しい。だったら何よりも売る側が本気で売り、本気で遊ぶユーザーを応援するしか方法はないと思います。囲碁や将棋の世界は、随分と長い間そういう本気の取り組みをしてきたはずです。でもそれでもやってきた事が100%成功している訳ではありません。ならば本気で取り組んでいないゲームが囲碁や将棋並の大成など勝ち取れるはずもないのです。




前の日誌へ次の日誌へ
屋根裏部屋 Index へ

 
このコンテンツに関するご意見/ご感想は、すべて e-mail でのみ受け付けています。