答え合わせは後ほど( 2004.7.3 )
 昨日の夕飯は“ただ飯モード”でした。 (^^; 最近私は勤務先関連で最低4組(個人または組織)のパソコンをメンテしているのですが、そのうちのお1人が「ウィルス退治&アップデート実施のお礼」にと、食べ放題の焼き肉をごちそうしてくれました。私は無償で公開されているウィルス駆除ソフトを動かして、その後 Windows Update をやっただけなのですが。 (^^; で、帰りにその方から「また何かありましたらお願いします。」と言われて解散したのですが、こういう機会はできれば無い方がいいと思ってしまうのは私だけでしょうか(笑)。でもおかげさまでXPとか Outlook とか、自分では日頃使っていない環境について随分と経験を積ませてもらっています。

 さて、話は変わって先日受けた指摘で気になった内容について書きます。言うまでもなくTCGというゲームは、大部分が資本主義という経済システムを取る国の中で売られています。それは私自身も理解しています。ところが実際にはTCGというゲームの歴史は10年ちょっとしかありません。そして遊戯王OCGやデュエル・マスターズといったヒットタイトルにしても、今のところその寿命は短期的であるという印象が禁じ得ません。(少なくとも遊戯王OCGは日本ではかなり下降線ですし、今後どの程度の市場規模で維持されるかも不透明です。)そうなるとTCGというゲームの流通が果たして資本主義のシステムに馴染むかどうかなんて、現時点では誰にも判断はできないのではないでしょうか。

 日本国内で Magic というTCGが普及するには、実は“旧人から新人にカードが無償提供された”という事実が大きく貢献しています。これは恐らく世界的に見ても同じでしょう。ユーザーが買った商品を他人に無償提供し、これにより新たなユーザーが開拓される。これは恐らくごく一般的な資本主義の経済システムでは想定していない行動ですよね。そうなると“TCGには他にはない独自の流通システムがある”と考える方が多分自然ですし、実はそこにこそTCGの中・長期的な成功の鍵があるという見方もできます。以前に私は「日本の Magic は低年齢層向けに売られ過ぎていて、それ故昔のように余剰カードを抱えたユーザーが減っている。そうなると昔のように初心者がカードをもらって Magic を始めるという土壌が無くなる。これは明らかにWoCやHJの失策なので、その分をメーカーは補うべきだ。(無償でパックやカードを配ったらどうだ?)」という提案を書いたことがあります。これについては各所で色々と批判が出たという報告を頂いています。ところが実際にはその後どうなったかというと、HJは初心者講習会において無償でパックを配るという販促をやっています。別に私の意見を読んで動いた訳でもないのでしょうが、少なくともメーカー自身はその必要性を認めた訳です。

 あとTCGというゲームは“ユーザーにいかにして余剰カードを買ってもらうか”にその成否がかかっています。ユーザーがシングルカードしか買わなくなるTCG市場というのは、やはり売上的には今一つで業界に旨味がないのです。でも売り手がユーザーに余剰カードを買わせる。あるいは余剰だと分かっているカードをユーザーが自発的に買う。これって従来の経済システムで想定しているお話なのでしょうか。そして実際に昔のユーザーは実に大量の余剰カードを買っていました。でも我々には、例えば“コレクターとのトレード”とか“初心者への寄贈”という形で、そういう余剰カードを活かす機会がいくらでもありました。だから余剰カードが出ることが分かっていてもパックがガンガン買えたのです。そして逆に今はそういう機会に恵まれないからパックが売れない。極めて分かりやすい図式だと思います。

 TCGが10年売れ続けるには、新しいカードで10年話題を維持し続けるしかない。これが現時点でのTCGメーカーの結論だろうと思います。しかしそれに私はある種の異議というか違和感を感じており、その反証として今回はガンプラを取り上げた。話はそれだけのことです。私は個人で物書きをしていますから、その内容をあら探しし始めればいくらでも矛盾点は出てくるでしょう。ただ私は前から「最初からあら探しを目的にしているなら、私のコンテンツは一切読まないでくれ。」というお願いを何度となくしています。そんな色眼鏡をかけた状態で読まれて、本当に言いたい内容が伝わるはずがないですから。まあ私自身は別に慌てていません。今までがそうであったように、どちらの言い分が正しかったかは歴史が決めてくれるでしょうから。




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