叔父から学んだ資本主義( 2004.9.20 )
 私の親戚で埼玉に住む叔父がいるのですが、福井からは遠いのでなかなか会う機会がありません。その叔父との昔のやり取りの中で、私が今だに鮮明に記憶に残っている言葉があります。

 私がまだ学生という身分だった頃の事です。あるきっかけで叔父と東京で合流して家に泊めてもらう事になりました。それで家に行く途中で昼食を食べることになり、叔父から「どこか好きな店を言えば連れていく。」と言われたのですが、その時点で私には思い当たる店名が無く、その後最初に見かけたファミレスに入りました。

 そして昼食を食べている間に私の姉の話になりました。私がふと「今、姉は自分でバイトして学費を稼いでいる。」と言ったのを聞いて、叔父が「どこでバイトしてるんだ?」と聞くので、私は記憶していたチェーン名を答えました。すると叔父は少しだけ厳しい口調でこう言ったのです。

「じゃあ、なんでさっき『好きな店に連れていく』と聞いた時にその事を言わなかったんだ。そういう時は自分の身内が勤めている店を少しでも応援するものだ。世の中とはそういう物なんだ。」

 私はその時ちょっと軽く後頭部を殴られて、目から鱗が何枚か落ちたような感覚を覚えました。この教えは今も私の中にはあって、基本的に私はその思想をできるだけ実践しようと思っています。ただ現実問題としては、やっぱり「今日は近くにあるこっちの店にしよう」になっちゃう事もあるんですが。 (^^; 

 まあこのお話は、言うまでもなく Index に書いた例の一言につながる物です。自分がある企業を応援したいと思うのであれば、そこの商品を買うなんて話はごくごく基本中の基本でしょう。でもそういう感覚が今や某TCGには業界全体から失われている気がします。だからほとんどパックを買わないお店のデュエルルームに平然と出入りできちゃう。これじゃあ業界が落ちぶれるのは自明の理なのです。これだけ自社の販売が落ち込んでいる以上、もうちょっと某代理店の関係者はシビアになるべきでしょう。




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