誰のために動くか( 2004.9.28 )
 プロ野球の問題は、ひとまず選手会側と球団側の合意が成立し、そして2社が新規参入で同じ本拠地を争うという第2ラウンドに突入しました。ただこの第2ラウンドですが、個人的には「結局は某新聞社の息がかかった某社が勝つ」という出来レースであることが事前に見えているため、はっきり言うと私個人はほとんど興味がありません。 (^^; 

 今までうちでも散々取り上げてきた第1ラウンドの顛末ですが、やはり古田会長の活躍という物が際立っている気がします。じゃあなぜ“たかが一選手”がそこまで毅然とした態度で球団と戦うことができたのか。それは何と言っても“選手やファンの熱烈な支持”があってこそだろうと思います。自分がちゃんとした意見や志を持ち、そしてあくまでファンや球界全体のために行動する。そういう姿勢に多くのファンが惚れ込んだのです。つまり逆に言うと古田会長以外の選手やファンの中にも、その多くに“球界全体の発展”という視点がちゃんとあって、自ら情報を集め自らの意見を持ち、業界全体を見据えた正しい判断と行動をしようという意識があったとも思われます。

 それに引き替え・・・というお話です。例えば某TCGの世界には「新製品発売記念のメーカー認定イベントが参加者不足で中止になったら、客には一切パックを渡さずに帰すように。」という暗黙の(!?)ルールがあるようです。(ただし私個人は、そのルールが明文化されたドキュメントを見た記憶がありません。もし所在をご存知の方がいらっしゃったらお教え下さい。)でも実際に一度でもそれをやられたお客さんが、果たして次回以降もイベントに来てくれるでしょうか。場合によってはそのイベントを主催した販売店への不信感すら募らせるかも知れません。しかもその一方では、実際会場に足を運んだけどイベントに参加できなかったという事で、運営側の責任を追及してあれだけの騒ぎになっているのです。そういう状況を見ながら、一方でせっかく来てくれた参加者に対して「決まりだから手ぶらで追い返せ。」とか言っちゃう。さすがに「頭悪いんじゃないですか?」とか言わざるを得ません。 (^^; それは一部の人間が自分の都合の良い部分だけメーカーが決めたルールを適用し、でもそれで自分自身が不利益を被ったら文句を言っているという事にならないでしょうか。

 イベントって商品の拡販を主目的にしているんですよね。しかも多くの場合、実際にイベントを開催しているのは販売店なんですよね。だったらやはり“来てくれたお客さんの事を第一に考える”という視点は必要、というか必須だと思います。別にだからといってルールをなし崩しにしろとは言いませんが、世の中には“一期一会”とか“臨機応変”なんて素敵な言葉があるのです。むしろそんなヘタレなルールこそ変えるべきだし変わるべきであり、そういう提案がちゃんと出せる業界なのかどうかも問題だろうと思います。

 ただしまあ、そういう視点や心意気がメーカーにもユーザーにも無かったから、この業界はここまで見事に滅んだのかも知れませんが。だから運営側に大きなミスがあっても「全く責任は問わなくていい」なんて意見が出てきたり、あまつさえ高額賞品がかかったイベントを私物化・・・(以下略)。




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