崩れゆく独裁( 2004.10.20 )
 ここを読まれている皆様は、言うまでもなくそのほぼ全員がパソコン用のブラウザなるツールを使われているだろうと思います。ご存知の通りそのブラウザのシェアはIEが圧倒的で、一時期は「他のブラウザはすべて滅びるんじゃないか?」とまで言われていました。ところがここに来てそのIEのシェアが落ち込み、代わって Firefox といったブラウザのダウンロード件数が急進しているのだそうです。その最大の理由は、やはり昨今言われているIEのセキュリティ上の脆弱性を危惧して・・・という事のようです。

 私個人はそれこそネットワーカーとしてデビューした頃からの Netscape ユーザーです。ブラウザもメーラーもこれ1つで全部賄っています。一時期はパソコンにプレインストールされていたIEをアンインストールしてHDDの容量を増やしていたほどです(笑)。ただ今のパソコンを借りて使うようになってから、何気にIEの最新版をインストールして使うようにもなっています。その理由は簡単で「IEでないとまともに表示されないWebサイトがあまりにも増えすぎたから」です。実を言うと Netscape で表示を確認したWebサイトが、IEで表示して不具合になるというケースは、私がWebサイトを管理してきた歴史の中ではほとんど全くと言っていい程ありませんでした。でも逆は山のようにあるんですよね。 (^^; 以前から言われているのですが、IEってhtmlの構文チェックが甘いというか、ミスがあっても適当な解釈で表示しちゃうんですよ。ですから昔から私はWebサイトの表示チェックは基本を Netscape にし、時々IEでも表示して最終確認するという感じでやって来ています。ただし Netscape にもBGMの機能に不具合があるとか問題はあって、そういう部分はその機能を使わない方針でやって来ています。昔エイプリルフールにやった企画で一度それが問題になった事がありましたが。

 で、未だにどうも昔からの“IEのみでまともに表示できるWebサイト”しか作らない癖が抜けきらない。あるいはそういうエラーやIE特有の方言を抱えたままWebサイトのコンテンツを量産し、ここに来てネットワーカーのIE離れに頭を抱えているWebサイト管理者や制作者が結構いらっしゃるみたいです。うちもhrmlの文法というか一般に推奨されているコーディング規則に照らすと問題が多々あるのですが、それでも表示が大きく狂うといったケースはないつもりなんですが。あと私個人は以前から「携帯電話で参照できるWebサイトは本来の物ではなく、あれではインターネットという世界でつながっている意味がない。」と言ってきたのですが、いよいよその携帯電話でパソコンと同じ表示機能を持ったブラウザが動く時代が来るようです。そうなると尚更Webサイト管理者の構文力が試される時代がやってきます。果たして世の中のWebサイトの何割が、そういった新規のインターネットユーザーにまともに読んでもらえるのでしょうか。 (^^; 

 まあ、何かの間違いでうちのコンテンツを携帯電話で読み始めようものなら、それこそパケット代がいくらかかるか分かったもんじゃないので、間違ってもお奨めなんかしませんが(嫌爆)。




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