骨まで愛して( 2004.11.14 )
 私は基本的に、自分が手にした機械という類の道具は、一通り機能が使いこなせないと気が済まない体質でして。 (^^; それで少し前に入手した携帯電話を音楽端末として使うために、ここ数日色々と調べ物をしたり操作を覚えたりしておりました。

 携帯電話の音楽データはSDメモリに格納するのですが、パソコンで作ったmp3データはどういう訳か再生どころか音楽データとして認識すらしません。当然携帯のミュージックプレイヤーはmp3を使うのですが、特に“著作権保護機能(通称セキュア)に対応したmp3データ”しか扱えないようです。パソコンで動作するmp3の変換ソフトで最も有名なのは“午後のこ〜だ”だと思いますが、言うまでもなくこれではセキュア対応のmp3は作れません。調べてみた限りでは、市販のソフトが1〜2個対応している程度でしょうか。しかも問題なのはソフトだけではなくて、実は通常のSDメモリ・ライターではメモリにセキュア対応のmp3が書き込めないのです。これもやはり市販の物で対応しているのは1〜2機種というところでしょうか。つまり通常では“余程の知識と初期投資をしないと作成は不可能”と考えてまず間違いないと思います。

 という事で、ひとまず「CDを再生してアナログケーブルでつないだ携帯にて録音」という、文字通りアナログな作業で音楽データを作ることと相成りました。ただそれにしても色々とあるようです。少し試行錯誤してみた範囲では、どうやらラジカセなどで(エフェクトをかけて)再生した音楽を直接録音するよりも、一旦mp3に落とした(素のままの)データをパソコンで再生した物を録音した方が音質が良さそうです。あと録音時のボリュームの調整の仕方とかもかなり分かってきました。マニュアルには「最大音量時にレッドゾーンにかからないように。」と書いてあるのですが、どうもそれでは音量が足りないようで、少しだけレッドゾーンにかかるくらいの方が気持ちよく聞けます。

 今後携帯では着メロとか着うただけでなく、それこそ楽曲まるごと配信(販売)する時代が来るようです。ただ今回のデータ作成の環境を見るだけでも、そういうデータは決してユーザーが自由にあちこちの機種に持ち運べる物にはならないようです。大体この規格だとSDメモリ同士の転送もできない訳で、例えば容量が足りなくなって買い換えた時には、全楽曲のデータを作り直し要という面倒な状態になっていますので。確かに著作権の保護は必要なのですが、例えばCCCD(コピーコントロールCD)の件にしてもそうですけど、これだけユーザーが不便になると、ちょっと今の方向性が正しいのかどうか考えちゃいます。




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