よ〜く考えよう( 2005.1.4 )
 今年も Magic を始めとするTCGの話題を色々書いていこうかと思っております。それで私から意見を出す前に、皆さんに是非とも考えてみていただきたい“歴史問題”があります。

 ポケモンは登場から8年以上経って、未だに子供達を中心に高い人気を誇っています。そのポケモンをモチーフにしたカードゲームも、2004年2月現在で世界中で述べ130億枚が売れているそうです。ところがその一方でWoCが米国にて鳴り物入りで発売した Pok?mon (カードゲーム)は、どういう訳かその時流に乗り切れずに販売を終了してしまいました。これは一体なぜなのかという事です。これに関してあるコラムでは「WoCが展開した販促が、多くの Pok?mon ファンに受け入れられなかった。」という問題が指摘されていました。ピカチュウが好きで Pok?mon を買っているファンに、WoCは販促として競技イベントしか用意しなかった。ゲームの販促としてこれ程見事なミスマッチをやらかせば、普通は売れなくなって当たり前だろうと思います。

 ポケモンほどのビッグタイトルですら、販促がまずいと関連グッズが売れない。じゃあポケモンほどの人気キャラクタがいないゲームはどうなのか・・・という事です。余程販促をきっちりやらないと売れないでしょうし、やったとしてもキャラクタ人気で売れている商品に比べて不利は明らかです。そしてそのWoCは、今またその失敗を別のゲームで繰り返そうとしているように私には見受けられます。これでは「歴史に全く学んでいない」と言われても仕方ないでしょう。もしあなたがそれでも、そのゲームの維持や発展を望むのであれば、やはりWoCに対して“方向転換”を求めるしかないと思うのです。現実はもう既に手遅れなのかもしれませんが、でも何もせずに後で後悔するよりは、言うべき事を言い、やるべき事をやって後悔した方が、色々な意味で後々のためにはなるだろうと思います。

 今までHJが後先考えずにWoCに迎合して競技イベントのみを推進し、その当然の結果として自身のパック売上を減らして自滅した。少なくともそういう歴史からあのゲームは方向転換できる可能性を持ったわけで、逆にこれでダメならいよいよ・・・という意識を持って事に当たるべきだと私は考えています。繰り返しになりますが、実際にはもう既に手遅れになっている可能性はかなり高いのです。でもそれでも自分が好きなゲームの維持や発展を望むのであれば、ダメ元で何かをやっておくことは決して無駄にはならないだろうとも思います。




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