庇(ひさし)を貸して母屋に落書き( 2005.2.23 )
 私も色々なお店で買い物をしますが、基本的に私はあるお店で買い物をする際は、そことは別の競合店でも買い物をするという素振りは見せないように心がけています。これはかなり以前に“競合店のポイントカードを堂々と財布に入れてくるお客さん”という形で話題にしたことがあります。店員がそういう様子を見て良い気分がするはずがないからです。ましてや自分がそのお店の競合店で働いているなんて、何があっても悟られないように勤めるでしょう。

 ところがどうも某業界の中にいらっしゃる方々には、その辺の配慮が欠如しているのではないかと疑われる様子がうかがえます。一例を挙げると「あるお店に告知を貼らせてもらってイベントに人を招き入れたのに、イベントの会場でそのお店が売っているのと同じパックやカードを売ってしまう。」といったことです。これは多分日本の某業界では、今まで極めて当然のように行われてきた行為だという気がします。何しろ過去にはメーカーや旧代理店までもが堂々とやってきたことなので。 (^^; でも自分が逆に、その告知を貼らせたお店のスタッフの立場になってみれば、その事実が目に留まったときにどういう心境になるか、おおよそ想像が付くだろうと思うのです。

 実は私も以前、勤めていたTCGショップで似たような事をされた経験があります。まあ平たく言うと「『やるな』とまでは言わないが、せめて目立たないようにやってくれ。」という感じでしょうか。 (^^; 売上の相当部分がイベントの会場費に消えるとか、売上から賞品を調達しているとかであれば、その旨お店に事前に言っておけば問題も起こらないでしょう。実際に我々は今までそうやって来ていますし。そういう気配りがお店に対してできないのであれば、お店に自身のイベントへの支援は求めない方がいいです。特に業界の低迷が決定的で、市場全体の購買量が減っている現状では、尚更そういう配慮が必要になってくるのです。

 これは某イベント内での賭博行為の横行とも相通じるのですが、そんなイベントにお店は安心してお客さんを送り出せないですし、告知掲示などの協力もできないと思います。日本国内で某ゲームが“売ってもらえない商材”になって没落した、その要因の1つがこの辺にあるような気もします。私みたいな個人ですら、地元で開くイベントの賞品は地元のお店(後援ショップ)で調達しています。そういう姿をお店の人に見せているから、色々な機会に支援や協力が得られたりもするのです。そういう発想を業界全体が持たないと、いよいよ販売店の業界離れに拍車がかかってしまいますよ。




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