「GoogleMaps API V3」 の使い方その1
「GoogleMaps API」もバージョンが3.0になってからしばらく経ちますが、「GoogleMaps API V3」を使う機会がありましたので 「GoogleMaps API V3」について数回に分けてチュートリアルを載せていきます。
今回は最初として、簡単な地図のみを表示することを行います。(JR福井駅を中心とした地図)
<head> <script type="text/javascript" src="http://maps.google.com/maps/api/js?key=MyKeyCode" charset="utf-8"></script> <script type="text/javascript"> function initialize() { // Google Mapで利用する初期設定用の変数 var latlng = new google.maps.LatLng(36.062092, 136.223323); // JR福井駅の緯度・経度 var mapOptions = { zoom: 14, mapTypeId: google.maps.MapTypeId.ROADMAP, center: latlng }; // GoogleMapの生成 var gmap = new google.maps.Map(document.getElementById("map"), mapOptions); } </script> </head> <body onload="initialize()"> <div id="map" style="width: 300px; height: 300px;"></div> </body> </html>
手順としては以下の様に行います。
1)Google Maps API を読み込む
<script type="text/javascript" src="http://maps.google.com/maps/api/js?key=MyKeyCode" charset="utf-8"></script>
headタグ内に上記のように宣言します。
「sensor」パラメータはこのHTMLがユーザー位置情報の取得にセンサーを使用するかどうかを示すためのもので、
必ず指定しなければなりません。 この場合は位置情報は必要ありませんので、「false」と指定します。
最近までこの方法でOKでしたが、GoogleにおいてGoogleMapを使用するKEYを取得しないと、画面上のマップが表示されなくなりました。
そのため、js?sensor=false を js?key=(取得したkeyコード) の様に変更が必要です。
2)bodyタグ内に地図を表示する領域をdivタグで宣言する
<body onload="initialize()"> <div id="map" style="width: 300px; height: 300px;"></div> </body>
bodyタグの中にdivタグで縦・横300pxの領域を、idを「map」として宣言します。
3)Google Maps APIに必要なオプションを宣言する
// Google Mapで利用する初期設定用の変数 var latlng = new google.maps.LatLng(36.062092, 136.223323); // JR福井駅の緯度・経度 var mapOptions = { zoom: 14, mapTypeId: google.maps.MapTypeId.ROADMAP, center: latlng };
最初の「google.maps.LatLng」はパラメータとして渡される緯度・経度を「LatLng」クラスのデータに変換します。
次は、GoogleMapオブジェクトを生成するためのパラメータですが、最小限必要な地図の解像度「zoom」、 地図の表示形式「mapTypeId」、地図の中心の緯度・経度「center」を宣言します。
(基本的には必須のもののみで取りあえず地図の表示はできます)
パラメータはその他以下の様なものがあります。ここに示したもの以外のオプションがあります。詳しくは以下のURLを参照してください。
パラメータ | データタイプ | 内容 |
---|---|---|
backgroundColor |
string |
地図の DIV の背景に使用される色。 |
center |
LatLngクラス |
地図の最初の中心。※必須 |
mapTypeControl |
boolean |
マップ タイプ コントロールの有効/無効(初期時の状態)。 |
mapTypeControlOptions |
MapTypeControlOptionsクラス |
マップ タイプ コントロールの最初の表示オプション。 |
mapTypeId |
MapTypeIdクラス |
地図の最初の mapTypeId。※必須 |
navigationControl |
boolean |
ナビゲーション・コントロールの有効/無効(初期時の状態)。 |
navigationControlOptions |
NavigationControlOptionsクラス |
ナビゲーション・コントロールの最初の表示オプション。 |
noClear |
boolean |
true の場合、地図の DIV の内容を消去してはいけません。 |
scaleControl |
boolean |
スケール コントロールの有効/無効(初期時の状態)。 |
scaleControlOptions |
ScaleControlOptionsクラス |
スケール コントロールの最初の表示オプション。 |
scrollwheel |
boolean |
地図上でのスクロール・ホイールを使用したズーム指定。(デフォルトでは、スクロール・ホイールは有効) |
zoom |
number |
地図の最初のズームレベル。※必須 |
4)bodyタグのonloadイベント時に、宣言されたオプションをパラメータとして渡し、GoogleMapの生成を行う。
// GoogleMapの生成 var gmap = new google.maps.Map(document.getElementById("map"), mapOptions);
GoogleMapのコンストラクタ「google.maps.Map」のパラメータはHTMLのコンテナ(DIVタグの要素)と3)で指定されたオプションを渡します。
この処理により「id="map"」のDIVタグに地図が表示されます。
尚、「GoogleMaps API V3」について本家の説明がありますので、参考にしてください。
⇒Google Maps JavaScript API V3
■関連記事
⇒「GoogleMaps API V3」の使い方その2⇒「GoogleMaps API V3」の使い方その3(マーカーの表示)
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⇒「GoogleMaps API V3」の使い方その6(続々イベント)
⇒「GoogleMaps API V3」の使い方その7(ポリライン・ポリゴン)
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⇒「GoogleMaps API V3」の使い方その10(ルート検索2)
⇒「GoogleMaps API V3」の使い方その11(さらにInfowindow)