Oracle SQL 関数 : CEIL : 指定数値の最小整数値

 numberRet := CEIL( numberSrc );

 CEIL関数は数値データ numberSrc 以上の最も小さい整数を返します。
  numberSrc が小数点以下の値があれば、numberSrc に最も近い整数を返し、
  numberSrc が小数点以下の値が無ければ、numberSrc そのものを返します。

以下に「小数点以下を含んだ正の値」「小数点以下を含んだ負の値」「小数点以下のない値」「数値を表す文字列」の例を示します。

SQL> SELECT
  2      CEIL( 12356.15)  AS "正の値"
  3     ,CEIL(-12356.15)  AS "負の値"
  4     ,CEIL( 12356   )  AS "小数点以下無し"
  5     ,CEIL('12356.15') AS "数値を表す文字列"
  6  FROM DUAL;

    正の値     負の値 小数点以下無し 数値を表す文字列
---------- ---------- -------------- ----------------
     12357     -12356          12356            12357

上の例で指定された値が の場合は直感的に分かりやすいのですが、 の場合は少し戸惑います。(私の場合ですが)

上記の「-12356.15」についてですが、数直線上で考えて「-12356.15」より、 もっと「0」に近くなる方向で考えれば CEIL 関数の結果が「-12356」になることが理解できます。


CEIL 関数は取り得る値が、数値に変換できるデータのため、以下の様な場合にはエラーが返されます。

SQL> SELECT
  2      CEIL('abc') AS "数値ではない文字列"
  3  FROM DUAL;
    CEIL('abc') AS "数値ではない文字列"
         *
行2でエラーが発生しました。:
ORA-01722: 数値が無効です。