エンドゲーム 記憶の彼方の遠い日々より不死の民は在った かつて我らは人の中に在り、今も人々の中に在る 我らは時と所を越えた果てのない生き残るための闘いに駆り立てられる 我らは伝説の種子、真の由来は知るものとてない 我らはただ、ここに在るのみ ニューヨーク 10年前 (パトカーの遠いサイレン、地下鉄の出口、西42番通 コナー、ダンカンフランス語で話しながら出てくる、クリスマスである) Duncan: ホットドッグは? Connor: いや、いい。 D: (売り子に)ケチャップだけ、ああ。 C: 聞いてくれ、一つ済ませないといけない用がある。 D: ケチャップをケチりやがって。 C: ダンカン、これは一人でやることだから。 D: 何だって? おいおい、ちょっと待てよ、パリで電話してきてわざわざ「会わなきゃならん」と人を呼びだしたのはお前の方だろう。何だって急に遣らなきゃいけないことがあるなんて言い出すんだ? C: さあな、多分……大したことじゃない。 D: おい、大丈夫か? C: ああ、何ともない。本当だ。 D: コナー、お前が思っているよりおれはおまえのことをよく分かっているんだ。こんなお前を見るのは初めてだ。 C: 人ってものは変わるものだ、ダンカン。お前にもそのうちわかるさ。 D: よかろう、今晩全部おれに話すんだぞ。8時にバーで、お前のおごりで。 C: いいだろう、8時、おれのおごりでな。 D: そう。 D: 本当に何でもないんだな、コナー? D: もちろんだ……ダンカン、……自分に気を付けろよ。 (レイチェル、以前のコナーの美術商会兼住居の建物に近づき、鍵を開けて中に入る) Rachel: コナー? いるの? (エレベーターで階上に登る、TVの声が切れ切れに聞こえる、レイチェル、階段を下りる) TV: ありがとう…好きだよ…レイチェル…すごいな…みてごらん… (ビデオがかかっている、ビデオの中で) C: いいよ 少女: 中はなあに、コナー? C: 開けてごらん。 R: わあ、バレリーナ。きれい……ありがとう! (ビデオを見ている現在のレイチェル、微笑む) C: お前はかわいい天使だよ。 (オルゴールが鳴る) (別のシーンが写る、背景に「47年生、祝卒業」の文字、卒業式のガウンを纏っている若い女性がコナーと抱き合っている) C: ああ、立派だよ、よくやったね。 R(若い女性): 大好きよ、コナー。 C: 愛しているよ、レイチェル。本当によくやったね。 (電話が鳴り同時にメトロノームが動く、現実に戻ったレイチェルは躊躇いながら受話器を取る、店の外にはケルの姿が見える) R: もしもし… (爆弾のタイマーが作動して、店に歩いてきたコナーの目前で爆発する) C: レイチェル!! (独白) C: レイチェル、大事なレイチェル…… サンクチュアリー、現代 (コナー、金属製のフレームに横たわっている、髪も髭も伸び放題で顔は半分金属のマスクで覆われている) C:(独白)レイチェルが死んでからどれくらい経ったのだろうか? 一年か?一世紀か?それとももっと? 私の心はとらえどころなくつかもうとしても消えていくが、それでもしっかり覚えていることはある。我が名は、マクラウド氏族のコナー・マクラウド、そしてずっと以前にハイランダー(スコットランド高地人)だった…… (スコットランドの景色が矢のように過ぎる) C: この地に生まれ、この地を愛した、不死の者だ。 グレンコー、スコットランド 1555年 (コナーとヘザー、住処の小屋の前に立っている、周囲に騎馬の男達がいる) 男#1: コナ−・マクラウド、お前は俺たちに呪いを掛けた!魂を悪魔に売った! 男#2: 魔女め! サタンの息子め! H:(コナーに)あの人達はあなたを村から追い出して、身寄りから引き離したのよ、これ以上一体何をしたいというの? C: 誰かいたぶるやつが欲しいのさ。 男: お前のお袋は焼かれるぞ! H:(驚愕するコナーに)コナー! 男: 火あぶりだ、地獄で腐るがいい! C:(ヘザーに) 中へ入れ。 (男達に)おれの土地から出ていけ、放って置いてくれ! ここから出ていけ! (コナー、マクラウドの名が彫ってある剣を持ち馬に乗って出立の用意をしている) H: コナー、お願い、グレンフィナンには帰らないで。 C: 他に道はないんだ。 H: お願いよ、コナー。 C: あいつらにはおれを傷付けることはできない、それはあいつらもよく分かっている。 それでもおれの愛する者を傷付けることはできるからな。 H: こわいわ。 C: この世界の何よりもお前を愛しているよ、ヘザー。おれを信じるかい? H: もちろんよ。 C: じゃ、恐れるな。お前からおれを引き離せるものは何もない、絶対に。 (コナー、ヘザーにキスして去る) (コナーの母親が病床に横たわっている、コナーが戸に心棒をかいて入ってくる) 母: コナー、お前だったのかい。"水の馬"が入ってきたのかと思ったよ、人を背に乗せてそのまま湖に沈んでいくあの馬だよ。 (周囲を見回し) C: 誰も世話をしに来ないのか? 母: 何年も誰も来ないよ、わたしに関わると子供を悪魔に売られると思っているんだよ、お前が追放されたからね。 C: すまない、本当に悪かった…… 母: どうってことないよ、根性が狭いだけさ。そんな奴らはこっちから願い下げだよ、コナー。 C: じゃあ話は早い、母さんおれと一緒に出ていこう。 (母親を抱き起こして戸口に近づく 一陣の風。コナー、何かを感じて思わず呻く) 母: コナー! 一体何が? C: おれにも分からない、前にも一度あった… (戸口から数人の男が乱入してくる) レイニー神父: 教皇の御名において、法の定めによってお前は告発された、コナー・マクラウド。 (男達の中に友人のジェイコブ・ケルがいるのに気付く) C: ジェイコブじゃないのか? R: 異端と悪魔の魔術を行ったかどで…… C: 友達だっただろう、ジェイコブ、覚えているだろう? お前の聖職受認式に立ち会ったじゃないか、お前の介添えになったじゃないか。 J: コナー、なぜ帰ってきたんだ。 R: 連れて行け。 (数人がコナーの首に縄を掛けて引き出し棍棒で叩く、頭に一撃を受けて、コナー昏倒する) (遠くから僧の話声が切れ切れに聞こえてくる、コナーは牢の中で気付く、鉄格子のはまった窓に縋って外を伺うと、母親は既に十字架に掛けられて足下には薪が積まれている。踵に3つの十字架の描いてある靴を穿いた足が見える) R:(コナーの母親に向かって)血肉の絆は言葉や行いでは断ち切れぬ…… C: 母さん! J: 無限のお慈悲によって最後に全ての罪深いものを捨て去り、コナー・マクラウドがお前の肉よりい出来し者である縁を断つ機会を与えられた。いかに、カイオリン・マクラウド? 母: もしあんたの言う神様が私に次の世に行けと言われるのなら、次の世で生きる道をさがすだけです。 (これを聞いて群衆がざわめく) 群衆: 火あぶりだ! C: だめだ、止めてくれ! J: では、どこまでも彼はあなたの子だ、あなたのために祈る言葉もない。 (ジェイコブ、カイオリンの首から下げていた木のロザリオを引きちぎる) 執行人:(カイオリンの首に小さな布の袋を下げて)火薬だ、苦しみが少なくて済むように。 (足下の薪に火が付けられ燃え上がる) C:(必死に鉄格子を揺すりながら)母さん! 止めてくれ! (カイオリン、すすり泣いて叫ぶ、コナー、鉄格子を力任せに一本外して身を乗り出すが 背後から見張りに引きずり下ろされて 投げつけられる) 男: 次はお前の番だ、悪魔め! (コナー、手にした鉄棒で男に襲いかかり、その剣を奪い3人を切り伏せる。外に飛び出し母親のもとに駆け寄る) 母: わたしの水の馬…… (火薬に火がつき、あっという間に燃え上がる、十字架が倒れる、コナーが助け起こすが母親は既に死んでいる) 男: 悪魔が甦った! (レイニー神父、コナーの背後から近づく) R: 触れてはならん、放っておくのだコナー。 (コナー、後ろ手に剣で神父を刺す) J: 神父様!……ああ、私を一人にしないでください、神父様…… (ジェイコブ、剣を取り上げコナーに斬りかかるが、逆にコナーの刃に貫かれる、ジェイコブ死ぬ) (コナー、村の混乱の中を母親を抱き上げ静かにその場を去る) サンクチュアリー、現代 C:(独白)私の終わりのない生涯の日々は過去の記憶と、ジェイコブ・ケルに殺された母の思い出で満たされている。 (修道僧のローブを着た男がサンクチュアリーへ歩いてくる、その後を追うようにオートバイが数台近づく) オートバイの男: やれやれ、お前達は何て見つけにくいんだ。 修道士: それが我々のやり方だ。 (修道士の服を着たウオッチャーはショットガンを取り出す) オートバイの男: やれよ、好きな武器を選びな。 (ウオッチャー達は銃を撃ち、オートバイの男達は倒れる。東洋系のカンフーを使う男がウオッチャーを数名倒すが最後は不敵に自分から銃口に身を曝し撃たれて倒れる) W: こいつらの首を取るんだ、不死人かもしれない。 (陰から修道士のローブを着たケルが現れる) K: そうだ、そうかもしれないな。 (ウオッチャー達は撃たれて倒れる) K: (倒れているオートバイの男に)ぐずぐずするな。 (撃たれて倒れた男達が立ち上がる) (サンクチュアリの地下深く、何人かの人間が金属製のフレームに横たわって眠っている) K: サンクチュアリ……、やはり本当だったか。 あいつらのせいで何という犠牲を払わせられたのだ…こんな所にかくまわれて、まるで腐っていく肉の塊だ。 物が言えるなら教えてくれ、これが……このほうが賢明なやり方なのか? 考える時間は十分あっただろう。私はゲームなど気にしない事を肝に銘じておけ。掟なぞ知った事じゃない。最後の宝に手が届かぬように、ここに封じ込められた哀れな者どももどうでもいい……コナー・マクラウドはどいつだ? (ケルは眠っている者全員の首を刎ねる、ただしコナーだけはその限りではない) (ダンカン、武術の型を取っているが何人もの不死人が命を失った衝撃で、集中が乱れる) (サンクチュアリ、生き残ったウオッチャーが死体を片付けている) W1: さて、これからどうしたものか。 W2: いつものようにやるだけだ、我々は警察じゃない、ウオッチャーだ。 W1: 新たに奇特な奴を探さないと。 (ダンカン、公衆電話ボックスの横を通り過ぎようとすると電話が鳴り出す。受話器を取る) 女の声: コナー・マクラウドの事を心配しているのなら、最悪の事態を心配するのね。 ダンカン: お前は誰だ。 声: 友達よ。(辺りを見回すダンカンの動作を見ているかのように)私を捜しても無駄よ、ダンカン。 (電話が切れる、再び歩き出すダンカン、傍のカフェテリアでウオッチャーが見ている) 男: (携帯に)移動を始めました。 (ダンカン、石の階段を上がる、メソスが上からこれを見ている) メソス: ダンカン・マクラウド、マクラウド一族の。 ダンカン: やあ、メソス。 M: どういう風の吹き回しでこのあばら屋へおこしくださったのかな? D: あんたの助けがいるんだ。 M: どうしてこの私なんだ? D: あんたは5000年も生きている、その年の功をあてにしてるんだ。 M: どうも、単なる社交事例のお出でじゃなさそうだな。 D: あんたは悪夢を見たことがあるかい。 M: どんな悪夢だ。 D: おぞましいやつだ、瞑想さえ妨げるような。 M: マクラウド、私達は殺し合いの人生を送っているんだ。その名残がいつも心のどこかに引っかかっていてもおかしくはない。 D: 10年間にコナー・マクラウドがいなくなった時から見る悪夢だ。 M: コナーには世間から隠れるだけの理由があったんだ。自分にとってレイチェルがどんなにかけがえが無かったか彼は私に話してくれたよ。 D: それだけじゃないんだ、あの日おれはコナーと一緒にいたんだ。レイチェルが殺された日だ、あいつ何か様子が変だった。 (ダンカンの回想) D: コナー、お前、大丈夫か。 M: ああ、何ともない、本当さ。 D: コナー、おまえが思っているよりおまえのことはよくわかってるんだ。いつものお前らしくない。 C: 人は変わるものさ、ダンカン。そのうちお前にもわかる。 (現代に戻って) D: メソス、コナーがまだ生きているか確かめなきゃならん。 M: なあ、お前は仏教の僧について少しは知っているだろう。僧の中には"生きものの命"をこの上なく重視して、うっかり虫を踏んだり草の葉を傷めたりすることも戒律に触れるからと、生命を守るために自ら進んで全く他者から隔絶した所に身を隠す者がいる────ある意味での「聖域」だな。 不死人のなかにも、流血に嫌気がさして、同じような手だてを考えたやつがいる。例のゲームから永遠に隔離されるのだ。失う代償は計り知れないが、実質的に自分の内に潜む暴力と決別できる。その隠れ家がサンクチュアリだ。 D: コナーは絶対そんなまねはしない。 M: そう言い切れるかな? サンクチュアリはお前が生まれる前からあったのだよ……すくなくとも昨夜まではな。 D: 昨夜何があったんだ? (ダンカンNYに飛ぶ。タクシーの中で以前コナーと交わした会話を回想する) C: おい、ダンカン、どうしたんだ? D: ブリテン人が俺たち氏族を滅ぼした。スコットランドはもう終わりだ。 C: スコットランドはいつまでもスコットランドのままで存在するさ。そしていつかお前もあそこへ帰るんだ。 (回想は更に遡る) アイルランド、キルデア、1712年 (コナー、ダンカン乗馬で並進している) C: その事を人には口外するなよ。 D: じゃ、いくら払う? C: いい加減にしろよ、何でも賭けにしないといられないのか? D: おれたちの人生は終わりがないゲームにすぎないといつも言ってるのはあんただろう? (二人の女性の乗った馬車がならず者に取り囲まれている) D: これはこれは、皆様。何か取り込みでもございましたかな? 男: 通行料を払わねえというんでさ、だんな。 D: ほう、それは何とも強情なことで。 女性: この者たちはごろつきです。嘘つきで悪党です。3年間もここで私達を食い物にするしか能のない者達。 C: それで、一体誰の許しを得てここで金を徴収しているのかね? 男: これは畏れ多くも国王様の証書だ。 (巻物になった書き付けを見せる、署名の位置には字の書けない者が記す"X"がある) C: ここに小さな"X"があるが、国王陛下はいつもご自分の署名を"X"でなさるのかな? (何かごそごそしていたダンカンが割ってはいる) D: ちょっと失礼、ここの殿方達は金をもらう権利があるよ。 老婦人: あなた、その証書は偽物ですよ! D: それは意見の相違ということで。 女: あなたも、あいつらの同類ってことね。 D: それもまた、意見の相違というやつで。 (男達に)それ、金だ、行くぞ。 どうも、ご婦人方。 男: (受け取った金貨を見て)金だ!これはこれは、本当の金だ! 男2: ははは……おい、ちょっと待て、あいつら俺の金を取りやがった! D: これか?ここにあるぞ。(金の革袋を見せる) 男: おれの金だ。 男2: 取り返すんだ! C: (色めき立つ追い剥ぎを見て)いっちょうやるか? D: ああ。 (コナーとダンカン剣を抜いて戦う、二人は相手を翻弄する) (闘いながら思わず顔を見合わせ) C&D: おおっと…… C: (ダンカンを見ながら)筋は悪くないな。 (ダンカン、コナーを見ながらまだまだ、と言うように指を振る) (男達、二人に適わないと見て取って) 男: もういい、野郎ども、引き上げだ!行くぞ! (男が一人残される、かなり重そうな岩を頭上に持ち上げてコナーの背後に近づく) (ダンカン前に回り込んで下から男に剣を突きつける) D: おっと、カッコー。 (男、進退を失って石を抱えたまま立ち往生する) C: 重そうだな、ええ? D: おい、にいさん、意気地がなくなったな。 C: 本当に重そうだ。 D: それとも、ねえさんなのかな? C: かもしれん。 (騒ぎを尻目に馬車が走り去る、窓から女性が意味ありげにハンカチを落とす) NY. (ダンカン、以前のコナーの美術商会だったビルの廃墟に入る。すっかり荒れているが壁の後ろの隠し部屋はそのまま残っている。ダンカン中に入ってコナーの思い出の品を見回す。棚の下からダンカン自身の古い軍服姿の写真を取り上げて回想に浸る) (砲弾の音) D: ダンカン・マクラウド衛生兵出頭しました、負傷者の収容に当たります…… (次に剣を取り上げる、鍔はヨーロッパ風) イタリア、ラヴェンナ、1631年 (コナーとダンカン、剣の稽古を付けている) C:(打ち込んできたダンカンの剣を受け止めて) 達者になったな。 D: 本当にそう思うのか? C:(易々とその剣を払いのけて) いいや、お情けだよ。 (数劫打ち合いながら会話が続く) C: 覚えておくんだ、肩の上に首が載ってる限りは不死でいられるが…… ダンカン、負けたら敵に全てを投げ出さないといけないんだぞ。 D: 分かっている。その時には、まさにこの世におさらばってわけだ。 C: おいおいおい、ダンカン、ただくたばるのとはわけが違うぞ────根こそぎなくなるんだ! D: ああ、コナー。知ってる、クイックニングだろう? 俺たちの力も、知識も、一生の大事も、みんな根こそぎ、勝ったやつの中に流れ込んで、そいつの血肉となって力を増すんだろう? C: だから他の不死人が俺たちを殺したがる、だからおれたちはもっと賢く、その上を行かなきゃならんのだ。 D:(うなり声で) わかっている。 C:(コナー、ダンカンの咽元に切っ先を当てて) ほんとに分かっているのか? (コナー、ダンカンを蹴り倒す。ダンカン、ぎゃっと叫ぶ) C: なかなかいいぞ! D: 足が滑っただけだ。 C: いいか、もうじき俺たちは別れなきゃいかん。もう一つだけ教えたいことがある。 (コナーの合図で道化の姿の矮人が幅広の剣を2本持ってくる) C: Va via, va via.(イタリア語) (幅広の古風な剣を振ってみて) D: ほっほっ、これはいい。この方がずっとおれ好みだ。 C: よし、(ダンカンに背を向け) かかって来い! D: おれに背中を向けてるぞ。 C: いつも力が物を言うとは限らんのだ、いいからかかって来い! (ダンカン打ち掛かるがコナーはさっと避けて切っ先を払う) C: 体だけじゃなくていかに心を意のままに操るかだ。 D: ああ、だがおれだって思いのままに動けるぞ。 C: はは、そうかな? (体勢が入れ替わって首の後ろに回していた刃がダンカンの喉元に向く) C: 友よ、よく覚えておけ、本気でやったらこの動きは止められないんだ。 D: まともにやったら、こんな話は二度とできないんだな。 (コナー、去る。一陣の風) (コナーの元美術商会のビルに戻る) (ダンカン回想に浸っているが、誰かが入ってくるのに気付く) D: 誰だ? Faith: 友達よ…それとも恋人…、妻と言った方がいいかしら。 D: ケイトか? F: 大当たりよ。でも今はフェイス、少しお色直しよ。 D: ここで何を? F:(ダンカンの質問には答えずに) ねえ、私達の婚礼のこと覚えてる、ダンカン? 私は覚えてるわよ。 (フェイス、溜息をつく、スコットランド音楽がなり出す) F: 私たちのダンス、まるで空を飛んでるような気がした…… (回想でフェイス、ダンカンと踊って、キスする) F: もちろん私たち、だめになったけどね。そうでしょう? (突然フェイス、ダンカンに素手で攻撃を掛ける) F: くたばれ! (ダンカン不意を付かれて倒れる、オートバイの爆音が外から聞こえる) D: くそっ! (オートバイが数台外から飛び込んでくる) 男1: そろそろこの兄弟にも、一つ二つ物を教えなきゃならんようだな。 男2:(棘の付いた棍棒をちらつかせながら)だーれかクラブサンドを頼んだかー(棍棒のクラブとかけている) D: 面白いやつだ、服もなかなかだ。 男2: フェイス、言っただろう、おれ、まるで腐れオレンジに見えるぜ! F: あんたには黒は似合わないわよ、ボブ。いうことを聞きなさいよ。 D: 誰だ、こいつら? F: お・と・も・だ・ち。 (全員がダンカンに向かってくる) D: 何だよ、チームスポーツになったのか? 男: 知らなかったのかい? 新しいゲームだ。 D:(棍棒をかわして) おい、いいバットじゃないか。 (数人が入り乱れての乱闘となる) 男: 言っただろう、お前を切り刻んでやる。 男1: ジン・ケにやらせようぜ。 D: ジン・ケだって? チン皇帝に仕えていた、あのジン・ケか? ジン・ケ: その通りだ。 D: お前は名誉を重んじる男だと聞いたが。 J: お前は名誉についてどんなことを知ってるんだ? D: 上等だ、来い! (ジン・ケとダンカン斬り合うがジン・ケが刀を失う、ダンカン落とした刀をジンに投げてやるが受け取らない) J: 名誉は武器にあるんじゃない、人に付いて回るんだ。 (それを聞いてダンカンも刀を置く、二人は素手で激しく戦う) ケル: それまでだ! (ゆっくり近づきながら)おや、おや、何てざまだ、申し訳ないことだ。 新入りに規律を教えることとなると、最初の百年間は一番厄介だ。 (カルロス、銃で数発ダンカンを撃つ、ダンカン窓を破って後ろ向きに地上に落ちる。下にある建築中の鉄棒に串刺しになる) Ca: どうだ、おれは剣向きの人間じゃないな。 K: 確か止めろと言ったと思うが。 男1: ああ……今、やめたぜ。 (ケル、カルロスをねめつける) K: 教えてくれ、カルロス。お前の命はどれくらいの価値があるんだ? Ca: おい、くだらんことをおっぱじめるなよ。 K: お前が自由を勝ち取るただ一つの道は私を殺すことだからだ。 Ca: あんた、ちょっとここがおかしいんじゃないか。 K: そうかい? じゃあ、もっとやったらどうだ、その狂気を止めてみろ。 (外、一台のバンが猛スピードで止まる) K: お前は恐れと共に生きられるか?弱さと共に生きられるか? (バンから数人の男が走り下りダンカンを串刺しにしている鉄棒をチェーンソーで切り始める) K: 弱さだよ、カルロス。またの名を砂糖抜き一捻りのデキャフェという。 (※コーヒーのカフェイン抜き=デキャフェと、断頭=デキャピテーションを掛けている) (ケル、カルロスの首を刎ねる。下では男たちが意識不明のダンカンをバンに乗せて連れ去る) (ダンカン、意識をとりもどし、自分がサンクチュアリにいることに気付く。一つ喘ぎを漏らし、次いで周囲の男の手の入れ墨を見つける) D: ウオッチャー? W: ふん。 D: ウオッチャーは不死の民を傍観するだけだ。不死人の仲間内のことに手を出さない事になっているのに…… W: あいにくだな、少しルールが変わったのさ。 D: なぜだ? W: なぜかって? ルールが破られたからだよ。おまえさん方の一人が取り決めに背いたんだ。同時にとんでもなく有利な位置に立ったのさ。そいつは誰にも倒すことが不可能なやつになるだろう。 D: 倒すことが出来ないやつなんてどこにもいないさ。 W: いや、ダンカン、やつがそうなんだよ。 (注射器をダンカンに向ける) W: 無敵なんだ…… D: やめろ。 W: ああ、済まないと思っているよ。だがね、おまえさん方にもいつも二種類の人間がいてもらわなくてはならないんだ。二手に分かれていれば、はっきり言えば、おまえが闘いの場から切り離されていれば究極の宝は安全に守られるというわけだ。サンクチュアリは失敗を二度と繰り返せないんだよ。 D: おまえらは気違いだ! こんな役目は誰か他のやつにやらせろ! W: 自ら進んでここで闘いを避けようとしたやつはたくさんいたんだよ、ついこの間まで! 残念ながらそいつらはもういない。おまえがそいつらの代わりにここに留め置かれるんだ。ひっそりと隠れてな。 D: おまえら、くたばりやがれ。 (薬が効いてきてダンカンの言葉がもつれる) W: 心配するな、すぐに効き目が出る。 グレンフリン、スコットランド 1625年 (ダンカン、ゆっくりと"最初の死"から目覚める、声を掛けているのはコナー、逆光の中でもしゃれた羽根飾りの帽子を被っているのがわかる、ちょうどコナーに初めてあった時のラミレスのように) コナー: 起きろ、おい、目を覚ますんだ! そこにぐてっと寝そべっているよりもっとしなければならないことがあるだろうに。 D: 誰だ、おまえは? C: おまえよりおまえの事をよく知ってる者だよ。 D: 悪魔か? C: ふふ……そう呼ばれたこともあったな。でもな、悪魔よりもっとたちが悪いかもしれないぞ。 おれはマクラウド族のコナー・マクラウドだ。 D: コナー・マクラウド…… C: そして、おまえのお仲間だ。いいか、おれも死に損ないさ。 (サンクチュアリ、ダンカンの顔の半分を覆っていたマスクが取り外される) D: ドーソン? Da: おいおい、ひでえ面だな。 D: 助かったよ。どれくらいおれは…… Da: その話は後だ。まずここを出なくちゃな。来るんだ、歩けるか? D: ……と思うが。 (ダンカン。くずおれそうになりながらなんとか蹌踉めきながらサンクチュアリを脱出する) D: 行くんだ!(メソスがいるのに気が付いて) ここで何しているんだ? M: きみの動きを見張っていたんだ。 D: そうかい? じゃ今度はあそこにいる気違いどもの動きを見張るんだな。 M: ロンドンから目を付けられていたんじゃないのか? あいつらはもうルール通りには動かないんだ。 Da: マック、おまえは自分が何に巻き込まれているのか知らないんだ。 D: みんなが同じ事ばかり言っているな。車を止めろ。 (メソス、刀をダンカンに手渡しながら) M: なんとかあいつらの忘れ物預かりからこいつを請け出してきた。 D: 血が付いているな。 M: そうやすやすと渡してくれるはずもない。 D: 車を寄せるんだ。 M: 何? D: 寄せて止めるんだ。 Da: マクラウド、聞きたいことがある。 M: マック、こいつの話しを聞け! Da: マック!おれの話を聞いてくれ。ああ……今までにいくつのクイックニングを経験した? つまり今までにいくつの頭を落としたかってことだ。 D: あいにくスコアなんてつけていないもんでな。 Da: 聞けよ、おれたちはつけているんだ。 (ノートパソコンを開く、コンピューターがデータを音声で話し出す) Com: マクラウド、コナー…… D: なんだ、これは? M: ウオッチャーの記録だよ。 Com: 不死人殺し、262件確認。 Da: そうさな、ちょいと競馬の予想みたいだが、これもお楽しみの一部でな。さて次だ、いいかな。 Com: マクラウド、ダンカン 不死人殺し、174件確認。 Da: あってるか? D: 一体何が言いたいんだ? Da:(溜息をつきながら) もう一人、おまえがコナーのうちで会った御仁がいる。 Com: ケル、 ジェイコブ 不死人殺し、661件確認。 Da: 最悪の悪夢にようこそ、だ。なあ、サンクチュアリもそれなりに意味があったんだよ。こいつがおまえさんらから足抜けをしたんだ。 D: コナー・マクラウドの死体を見せてくれ。 Da: なぜその必要がある? D: 何かおかしいからだ、腑に落ちない事がある。 Da: 言ってることがわからん。 M: マックは死体を見たいと言ってるんだ。 Da: それはちょいとやっかい事だぜ。みんな首なしだから見分けがつくかどうか。 (道端に"SILVERCUP"の道標が見える、次いでコネチカットの表示も) Da: われわれはキリスト教の埋葬をしたんだ、マクラウド。しかるべき手順でお祈りの言葉も端折らずにな。 D: だからって安心したなんて言うつもりはないぞ。 Da: あれだけたくさん不審な死体があるんだ、何とか煙に巻かなければならなかったのさ。 D: 道はここまでだ、ジョー。すまなかったな。 Da: 気をつけるんだぞ、マック。 D: あんた達のことの方が心配だよ。 M: 全てまずいことになると私は言わなかったかね? D: いいや、メソス。いわなかったと思う。 (ダンカン、車を降りて墓地へと向かう) (車中でメソス、ドーソンに) M: ここに残って墓穴を掘るんだな。 Da: 掘るって? ああ、やつの穴だな! (墓地に通じる金属製の扉が閉ざされている。車は走り去る。ダンカン、扉を開けて) D: コナーがまだ生きているかどうか確かめないといけないんだ、ええ?センセイよ。 コナー・マクラウドの死体をこの目で拝むまでは。 (追想 M: 君らの仲間が一人背信したんだ) (追想 C: 人は変わるものだ、ダンカン。おまえにもいつかわかる) (一陣の風が吹き抜ける) コナー:(スコットランド方言で) 何か捜し物か? それとも人を捜しているのかな? D: (同じくスコットランド語で) いいや、おまえさんの葬式に出られなかったと思ってた。 C: ここで何をしているのだ? D: なぜ自分の宿命を見捨てたんだ、コナー? D: おれにはおれの理由があるんだ。 D: 一体なんなんだ? M: おれが関わりを持った人間はみんなむごい死に方をした。それもこれといった理由も無く。この呪いは何世紀もおれに付いて回っているんだ。(笑う) それから逃れることも、それに堪えて生きていくこともできないんだよ。レイチェルが死んでからはおれが気に掛かるは、もうおまえしかいなかった、おまえまで死ぬのを見るのはまっぴらだった。それで思ったのさ、ここいらが引け時だと。 D: その答えがサンクチュアリか? C: その通りだ。 D: どうやってあいつらの手から逃げられたんだ? C: 逃げたんじゃない、放り出されたんだ。おれは他の仲間が殺されるのを見ていない、ただ聞こえた、そして感じたんだ。 (風が吹き渡って男が近づいてくる、姿は見えない。ただ靴の踵に3つの十字架がついている) (ケルとフェイスが姿を現す) C: ジェイコブ・ケル。 K: やっと会えたな。お互いに不死人だ。長らくこの感覚にはご無沙汰だったな、え? だが、お互いゲームでは初めての顔合わせだ。 D: コナー…… K: なんとすばらしい眺めじゃないか、見てみろ、コナー。おまえの終わりのない偽りの人生を振り返って見ろ。いつもおまえの周りの影に潜んで入るおれの姿が見えるだろう? おまえの目の前から友達や恋人が消える時、おれの姿がそこにある。そうさ、おまえにとって大事なやつが突然、これと言って理由も無く死ぬ時、おれがいてやったんだよ。そしておまえの所謂"サンクチュアリ"の一抜けの仲間が首を落とされた鶏よろしくもがいていた時、 側には誰がいたと思う? (コナー、何も言わず剣を抜く) D: コナー…… C: 手を出すな、ダンカン。 K: また丸腰のやつを殺すつもりか、コナー?(ダンカンの方を向き) ああ、ダンカン、おまえにはわからん話だな。コナーが話すはずもないな。おれを殺すことで、心の苦しみがついに休らうと思っているのか?では、それもよかろう。おれを生まれる前の闇にもどすがいい。 (刀を構えたままのコナーに) 何をためらうのだ。名誉を重んじるのか?罪の意識か?死ぬべきなのはおれでなくて、本当はおまえだと心が囁くから?それとも長い年月でまともな神経を無くしてしまっただけなのか? D: コナー、ここは聖地だ。 (ダンカンの忠告も聞かずコナーは立っているケルの首筋に刀を当てる) K: いいぞ、さあ、けりをつけろ。こんなにいいチャンスは二度と無いぞ。さあ、やれ! おまえの優しい母親のために。それともあの可愛い戦争孤児のレイチェル・エレンスタインの仇に。確か記憶に間違いがなければあの子を本当の娘のように育てたんだったな。 教えてくれ、あの二人の死は、実の息子のようにおれを育ててくれた神に仕える人を殺しされた哀しみと同じくらいにおまえに苦しみを味あわせたか? (コナー、ゆっくり首に当てた刀を引く。一筋の血が流れる) K: ゆっくり……近いぞ……、いい気持ちだろう、え? だがな、自分を見ろ。この期に及んでもおまえは恐れている。おれに負けるんじゃないかと恐れている。図星だろう?おれに負けておまえの持っている力と気をおれに譲り渡す、そしおれをますます強くする、そう悪い考えじゃなかろう?おれの一部になりたくはないか? (ケル墓地を出て空き地で剣を抜く。コナー相対峙する。二人は斬り合う) K: この瞬間を忘れるな、コナー。これから限りなく訪れる夜々にこの瞬間に立ち戻れ。 (コナー、一太刀浴びせられる) K: そして思い知るがいい、これから未来永劫目を閉じるたびにおまえの一番大事な者を切り裂いているおれの姿が浮かび上がるのだ。これは決して終わらない、コナー・マクラウド。おまえには生きていてもらう、それが肝要だ。生きている限りこの悪夢が付きまとうのだ。期待しろよ、いつか遙か遠くの日におれとおまえただ二人が残った時、おまえは今日の事を思い出すのだ、そしておれを倒すただ一度のチャンスがあった事を思い知るのだ。そして……おまえはしくじった。だがその日までおれは復讐の手を休めない。おまえがくるしんで生きつづけるのがおれへの報いなのだ。 (倒れ込んだコナーの前へ母親の掛けていたロザリオを取り出して投げる) K: 昔のよしみだ。 (ケルの記憶の中でコナーの母に告げた言葉が蘇る) K: あいつはおまえの息子だ。 (コナーに) おまえは反対におれから生を借り受けているんだ。 (立ちつくすダンカンに) また電話する。 (ケル立ち去る。フェイスはまだ様子を見ている) D:(立ち上がったコナーに) あいつの言ったことは本当なのか? (コナー、無言でダンカンの脇を通り過ぎる) D: 本当なのか? C: 自分の心と良心の言うことだけを信じることだ。 D: コナー、「時が経てばどんなことも許され得る」 あんたはそう教えてくれたな? C: ……覚えがないな。 (コナー、立ち去る。フェイスはじっと始終を見ている) (ダンカンの記憶はフェイス=ケイトとの結婚式の日に飛ぶ。着飾って踊るケイト、音楽、楽しげな人の笑い、はやし立てる手拍子……) D: おおい、デイブを見ろよ、デイブ! Ka: ダンカン、お行儀よくなさいな。 男: おいみんな話を止めてるんだ。 (儀式張って) 夜が朝になるまで、全ての苦しみが消え去るように。 (ダンカン、一粒の小麦を取ってケイトの手のひらに載せる) 男: 愛が二人の行く手を導くように。 Ka: 二人が生まれ変わる日まで。 D: 二人が生まれ変わる日まで。 男: ほれ、花嫁にキスするんだよ。 (二人はキスを交わす。宴が再開する。扉が開き、コナーが入ってくる。しゃれたフランス風三角帽を被っている) D: コナーじゃないか。 (二人は抱き合う) D: ここへは来ないと思っていたよ。 Ka: コナー、よく来てくれたわ! (川岸の船着き場で) C: 気が付いていただろう、ケイトはおれたちの同類だ、不死人だ。 D: ああ。初めてあった日に何か感じたが確信はなかった。 C: 今は確信しているんだろう。そしてこのことも知っているはずだ。力ずくで殺されるショックなしでは彼女の不死性は顕れないのだ。 D: よくわかっている。もし殺されることがなかったらケイトは普通の人のように、ただ年老いて死んでいくんだ。ああ、コナー、よくわかっているとも。 D: それを言うためにわざわざ婚礼の日に来たのか? よせよ、さあ、戻って飲もうぜ。 (コナーは怒ったようにマグを下に置く) C: いや、まだだ。知りたいんだが、ケイトはこのことを知っているのか? D: なぜだ? (憤りを抑えながらコナーは堰を切ったように話し出す) C: おれがヘザーと結婚して何年も経った時の事だ。ある夜ヘザーが家の前に出ているのに気付いた。ヘザーは片手にナイフ、もう片手に切ったばかりの髪を持っていた。なぜ自分の髪にこんな事をしたんだと尋ねるとヘザーは言ったよ、髪だけが身体の中で年を取らないところだ、髪だけずっとはおれが初めてヘザーを好きになった頃のまま変わらない、とな。これでおれに自分を思い出してもらいたかったのだと。 D: なぜそんなことをおれに言うんだ? C: 昔、命を掛けてもいいほど一人の女を愛したからだ。そしてその女が死ぬのを見守ったからだ。そんなおれと違っておまえは選ぶことができる。 (コナー、ヘザーの埋葬を思い出す。荒涼とした丘の上の盛り土、コナーはそこにマクラウドの刻印のある刀を突き立てる) D: おれに何を言わせたいんだ? C: おれはケイトには何も言わない。どちらにしてもおまえが何か言ったとしたって信じないだろう。 D: それじゃ、おれも何もすることはない。 C: いいか、彼女は若い。今人生の花の盛りだ。この短い盛りを楽しめ、そして過ぎ去るにまかせろ。 D: もしおまえがおれの立場だったら? C: おまえと同じ立場だったんだよ!でもな、ありがたいことにおれには選ぶ道は無かった。 D: おれはケイトを愛している、力の限り彼女を守ってやるよ。それしか出来ないだろう! (ダンカン、持っていたマグをコナーの足下に投げつけて去る) (ダンカン、手に"Forever"=永遠と刻まれたメダルを持っている) D: 永遠に、いとしいひと。 Ka: わたしたちが生まれ変わる日まで。 D: おれたちが生まれ変わる日まで。 NY. 現代、フェイスはデザイナーとしてショウを準備している。会場では写真が撮られている。会場でてきぱき指事を下すフェイス) (一陣の風、フェイスはダンカンが階上にいるのに気が付く) D: きみの気配は変わっていないな。 F: 何が望みなの? D: ただ話すだけさ。 F: ああ、それから始まるって訳ね。 D: 何千回もきみに話しかけようとしたんだぜ。 F: 要点を言って。 D: おれが悪かった。 F: あらあら、そんなんじゃないわ。 いい?盗みは悪いことよね、嘘つきも悪いこと、人殺しはもっと悪いわ。でもあなたがしたことは悪いなんて言葉じゃ言えない事よ。 D: いいだろう。そう言われても一言もない。でも償いをするチャンスが欲しい。 F: 償いたいっですって?じゃ、子供を産めるようにして。本当に好きな人と一緒に年を取れるようにしてよ。何でもいい、普通の人生と同じようなことだったら。 あなたはわたしからその全てを奪ったのよ! D: それはできない、わかっているだろう。 F: ああ、それがわたしに言うのを忘れたことなのね。もう行くわ、ダンカン。 D: ケルだってきみにそれを与えることはできない。言ってくれ、どうしてケルを選んだんだ? F: わたしと同じくらいに他人を憎める人は彼以外知らないからよ。 D: 憎しみだけが長年きみを支えてきたのか?え? (笑う) いいだろう。家へ帰れよ、フェイス。憎しみというお宝を大事にするんだな。 (ダンカン、去る) (フェイス、自室へと歩いていく。豪華な部屋には制作中の衣装などが掛かっている。カーテンを開けるとケルが寝そべっている) Kell: あいつと一緒だったな。女というものは下水道の上に建っている聖堂だな。おまえを見つけてやった時に自分が何をしていたか思い出すんだな、淫売めが。今のおまえを見てみろ、ご立派だがやっぱり淫売だ。 F: ふん、あんたなんかくたばるがいい。 K: おやおやそこまで言うのか、だがしばしの間は仲良く行こう。その可愛い顔を駄目にしたくないからな。 F: 自分の思いのままに手に入れられないものがあるってのは辛い事ね。 K: ふむ、わたしは何でも欲しいものを手に入れるさ。 F: わたし以外はね。 K:(溜息をついて) おまえはもうわたしの物だ。 F: 本当の所はそうじゃないわ。 K: すぐそうなる。 (ケル、革手袋をはめたままフェイスの唇をなぞる、フェイス、石のような表情のまま) (夜。フェイス、ダンカンの部屋に忍び込む。扉が開く、ダンカンはそっと刀に手を伸ばす) (フェイスロングスカートの留め具を外す、それは小刀である。ダンカン刀から手を放す) (ダンカン、現在と重なりながら婚礼の夜を思い出す。ぐっすり眠っているケイトを見下ろす。ダンカンの手にはナイフが握られている) D: おれたちが生まれ変わる日まで愛が導き続けるように……許してくれ。 (ダンカン、ナイフをケイトに向かって振り下ろす) (悲鳴と共にケイトは目覚める、ダンカンを見て信じられないという顔をする) (現代。ダンカン、昔自分が刺したフェイスの胸を見て) D: すまなかった。許してくれ。 Ka: あんな事をする権利はなかったのよ。 (双方思い出にふける。過去の血に染まって事切れるケイトの姿) (過去。しばしの時が経ち、血にまみれたケイトが目を開ける、一陣の風) Ka: ああ…… D: ケイト、気が付いたか?怖がらなくていい、きみは不死になったんだ。おれたちふたりともだ。 (ケイト、動転して叫びながら外へ走り出る) (現代) D: わかってくれ。 きみのためにやったんだ、おれたちのためにやったんだ。 (過去。ケイト、雨の中で座り込んで号泣する) D: ケイト…… Ka: いや、いやよ! D: ああ、くそっ! おれは何をしてしまったんだ?! ケイト! (現代、フェイスがダンカンに語りかける) F: あなたが望んで、わたしを無理矢理目覚めさせた。わたしはけっして永遠の命なんて望まなかったのに。 D: 決して離ればなれになりたくなかったからだ。 (身支度して去っていこうとするフェイスに) D: 本当にわかったのか? F: どの部分が? 全てが永遠に同じ事の繰り返しということ?それとも、もうわざわざ苦労して誰かを愛そうなんて思わないこと? 人生なんてあっという間に過ぎ去るんだから時を刻む音なんて数えようとしない事? D: じゃ、どうしてここへ来たんだ? F: もう一度何か感じられるかどうか確かめるたかったから。 (フェイス、部屋を出る。ダンカン一度は見送るが、思い直して後を追う。エレベーターのところでフェイスに追いついて、閉まろうとするドアを無理矢理あけて) D: ケイト、きみは肝心な点を忘れている。おれとコナーの違いは、きみが生きている限り、いつの日かきみから許してもらえるチャンスがあるということだ。許してもらえるまで何年かかるか、いや何世紀かかるかわからないが……。でも少なくともおれは望みを心に抱くことはできる。死なないことのありがたさだな。必ず明日という日がある。こんなおれたちにもな。 (エレベーターのドアが閉まる) (廃墟となった教会、鐘が陰鬱に響いている) F: ジン、何をしているの? J: ただ考えているのさ。人は、たいていは過ちを犯した後じゃないとやり方を変えられないものだな。すぐにおれたちはケルにとって何の役にも立たなくなる、役に立つのは死ぬことだけになる。 (ケル、階上から二人を見下ろしている) (ケル、フェイス、ジン、その他の不死人のメンバーがテーブルに着いている) K: 乾杯!今夜は諸君の気概を祝う夜だ、時には道を迷う者もいるが(ちらりとジンの方を見る)、ずっと変わらず私の良き味方であってくれた。諸君は私の同胞、私の魂の糧となる。400年に及ぶ正義を求める旅を共にするのだ。 (語りながら剣を持ち、席に着いた全員の後ろを歩く、ジンの後ろに立ち止まり) そして、ここに正義を行う道具がある。血の洗礼を受けた万物の与え手と受取手よ、とどのつまり大切なのは生きていると言うことなのだ。(ケル刀を持ち上げる、刀は二つに別れて細い両刀になる) (ジンいすの下の自分の刀にそっと手を伸ばす) K: そして天使の歌を歌うのだ! 聴け! (ジン立ち上がるが時遅く、ケルの両刀がジンの首を落とす。ケル、次々とボブ、ウィンストン、、マニーの首を落とす、最後に凝視するフェイスの方に向き直る。フェイス目を閉じて小声で呟く) F: 私たちが生まれ変わる日まで…… (フェイスの喘ぎ、首に掛けていたビーズのネックレスが床に散らばる) (眠っていたダンカン、この異変に気付き目覚める) (暗いビルの屋上、ダンカンが剣を持って一人立っている、一陣の風) D: ケル! ジェイコブ・ケル! (物陰からゆっくりコナーが現れる) D: コナー? (相手がコナーと知り、ダンカンは剣を後ろに退く) C: (溜息をつく) おれたちはたくさんの人生を生きてきたな、おれとおまえさ。 ほとんどの人間が理解も出来ないようなものもたくさん見てきた。今、おまえの目に何が見える? D: 絶対に丸腰の人間を殺したりしない男が見える。 (この言葉にコナー、微笑む) C: 生は希望も痛みも同じようにもたらすが、復讐は決して魂の救いをあたえてはくれない。 D: どの生き方を選ぶかはおれたちの決めるのはおれたちだ。 (コナー、ゆっくり歩く。ダンカン後について歩く) D: コナー、一体どうしたっていうんだ? C: おれは自分の道を決めた。 (突然、コナーはダンカンを攻撃する。混じりけもなく真剣に) D: 何をするんだ?! C: ケルは強い、そしてまだまだ強くなる。おれたちのどちらか一人ではあいつを倒すことはできない。 (話しながらも攻撃の手を休めない、ダンカン、矢無をえず受け手に回る。斬り合うこと数合) D: おまえ気は確かか? C: もしおれたちが負けてケルに勝ちを譲るような事になったら、それこそ終わりだ。 D: コナー、止めるんだ! C: ケルはおまえを殺すだろう、ダンカン。おれを苦しめるために。何も手は打てない、何もできないんだ! D: おれは信じないぞ、コナー、おまえだってそんな事考えるな! C: 一人では、おれもおまえもあいつを倒せない、だが……力を合わせればできる。 D: 掟は知っているだろう。一対一の対決しか許されないんだ。 C: そう、ただ一人がな。 D: それは答えになってない。 C: いいか、よく聞くんだ。最後の最後には、おれたちは一人しか残れないんだ。だとしたら、それはおまえでなければならない。 (ダンカン、コナーの真意がやっとわかって愕然とする) D: だめだ、いけない。いっしょにやつを倒そう。 C: では、おまえも同意したということだな。 (更に激しく斬りかかる) D: もうたくさんだ、コナー! おまえとは闘わない。決しておまえとは剣を交えない、コナー。 (ダンカン、自分の剣を投げ捨てる) C: ではおまえが死ね! (コナー、ダンカンの胸に斬りつける。傷から血が滴る) (たじろぐダンカンにコナー、落とした剣を投げてやる。ダンカン、今度はそれを掴む) D: だめだ、コナー、こんな事をしてはいけない。 C: おお、いいとも。おまえもやるんだ。今まで生きてきた一日一日、今までの一息一息は全てこの瞬間、この結末を迎えるためのものだったんだ。心に聞け、おれが間違っているか? (ダンカン、激しくコナーと斬り合い、ついにコナーは膝から崩れ落ちる。 (見下ろすダンカンに向かって) C: 早くやれ! D: おれにはできない……覚えているか、初めておまえがおれと会った時のことを? おれはあのくそ沼地に座り込んで気がどうにかなりそうだった。おまえはどうやって生きるか教えてくれた、コナー。どうしてこのように生きるのか教えてくれた。みんな忘れたというのか? C:(目を閉じる) いや。 D: おれたちの絆はこの世界に生きていくただ一つの縁(よすが)なんだ。お願いだ、断ち切らないでくれ。お願いだ、コナー、頼む。 C: もう手遅れだ。 (ダンカン、コナーに背を向け歩き出す) (コナー、自分に言い聞かせるように) C: 最後までやりおおせなければならないんだ。 (ダンカンに追いつき斬りかかる) D: だめだ、コナー。こんな事は! (イタリアで剣を交わした時の記憶が脳裏に閃く) D: よせ、止めろ! コナー、止めるんだ! (イタリアでの手合わせと同じ体勢になる、刃はダンカンの首の後ろ。コナー、動きを止めダンカンの顔を見てふっと笑う) C:(静かな声で) ダンカン、二人のうちどちらかが今死ななければならないのだ、友よ。 D:(まだ、承伏できないで心が虚ろになったように) いやだ…… C: おまえもわかっているな。 D: いやだ…… C: さらばだ、ダンカン、まことの弟。 D: (やっと心が決まったように) おまえが好きだったよ、コナー。 (二人は顔を見合わせ頷いて笑みを浮かべる) (気合いと共にダンカンの浴びせた一太刀がコナーの喉を切り裂き、首を両断する (コナーの記憶が閃光の様に浮かぶ。スコットランドの丘陵、湖、コナーとヘザー、母親、ケル、NY. イタリア、婚礼そして再びヘザーに) (ダンカン、コナーの死によるクイックニングに叫びを上げる) (ひとけの無い工場の中、ダンカンが一人で憑かれたように剣を振り鍛錬している。終わって帰ろうとする後ろへ潜んでいたケルが声を掛ける) K:(拍手をしながら) ダンカン、上出来だったな。あいつを取り込むとはな。 どんな気分だ?兄弟を殺すのは? なかなかいいものだろう、え? D: おまえには決してわからないだろう、そうじゃないか? もう絶対にコナー・マクラウドの首はおまえには取れないからな。 K: 逃げるのか? 隠れるのか? D: 逃げるだと?しゃらくさい、かかって来い! (ダンカン、刀を構えてケルに向かって走り出す、ケルもダンカンに向かって真っ直ぐに走る) K: 手ひどくやられたいらしいな。 D: それはおまえの方だ。 (激しく斬り合う、しかしケルの方が圧倒的に優勢である) K: ダンカン! (切断した線から火花が散り薬剤に引火して燃え上がる、次いでリフトチェーンが下がる部屋に走り込む) (ダンカン一時は剣が手から放れながらもリフトで階上へ。足の傷を縛りながら) D: よかろう、ケル。来い、相手になってやる。 (ライフルのファインダーが照準を合わせる。尾行してきた、以前にダンカンを拉致して監禁したウオッチャーが階上の部屋からダンカンに狙いをつけている) (その背後にドーソンが忍び寄る) Da: おい。 (男の振り向きざまをドーソン、撃つ、更に数発撃って完全に息の根を止める) Da: (男に) メリー・クリスマス。 K: (コナーが犠牲になったのは) なかなか勇敢な決断だったが。申し訳ないがこれはまた新たな復讐の始まりなのだよ。わかるか、おまえはコナーの気を取り込んだ時にあいつへの呪いも一緒に引き受けたのだ。復讐は堪えられないものだ。さて、誰からおまえへの復讐を始めようか。 (ケル、フェイスの首に掛かっていたメダルをダンカンに向かって落とす) D: ああ、ケイト…… (ケイトの胸にあるメダルを思い出す、耳にはケイトの声"永遠に……"、ケイトの去った後雨の中に立ちつくすダンカンの手の上のメダル) D: ああ、神よ! ケル! ジェイコブ・ケル!!復讐で魂の安楽は得られないぞ、おれが代わりに償いをさせてやる。 (斬り合いが続く) K: それだけか? K: ダンカン、一時間後にはうちへ帰ってディナーを食べていると思っていたが、なかなかこれは面白い。 D:(嘲りの口調で) ああ。来いよ。何を迷っているんだ? K: 楽しめそうだ。 (刀が組み合って二人が向かい合う、ケルの袖から隠し短剣が覗く。それを受け止めるダンカン) K: 面白いだろう? K: ダンカン! (ダンカン、剣を落とす。ケルも刀を置いて短剣でダンカンにいくつも傷を負わせる) K: おい、そろそろ命運が見えてきたな。そうとも! ゲームは終わりに近い。 (ダンカン、床に崩れ落ちる。ケル手すりにもたれて余裕を見せて) K: 物事は気楽に考えろ、おまえは空振り三振だよ。 (ダンカンの口からコナーの声がする) C(D): ジェイコブ・ケル。償いの時だ。ゲームはまだ終わっていない。 (ダンカンの顔とコナーの顔が二重になる) C(D): どうした?おれの一部になりたくないのか? 最後には…… D: 残るのはただ一人だ! C: そしてそれはおまえじゃない! (激しく打ち合い、ダンカン、ついにケルの首を切り落とす) D:(下の溶液漕落ちていくケルに) あばよ、電話するぜ! (最後に溶液の表面がケルの顔になって消える。雷鳴がとどろきクイックニングが起こる) (Bonny Portmoreの歌が流れだす) (スコットランド、狭い緑の谷間にダンカンが一人佇む、背後には丘陵、そのまた奧に谷間が続き青い空に雲が掛かる) D: 安らぎを見つけられることを祈るよ、友よ。 (ダンカンの前にある墓石にはこう刻んである; ヘザー・マクラウド、コナーの最愛の妻 / コナー・マクラウド、ヘザーの最愛の夫) Oh,bonny Portmore, I am sorry to see, Such a woeful destruction of your ornament tree. For it stood on your shore.... (NY. フェイスと出会ったショッピング・モル、外では花火が盛大に上がっている。人々はざわめき通り過ぎる) For many 's the long day Till the long boats from Antrim came to float it away... (一陣の風、張り出した階段の上にフェイスが立っている。ダンカンを見てゆっくり降りてくる) F: どうしてここへ来たの?ここへ来ればわたしにあえると思ったの? 理由はどうあれ、わたしにはわからないけれど、ケルは彼なりの道を選んだのよ。 (ダンカン、頷く) D: それで……、ああ、これからどうしよう? F: 信じましょう。 D: どんなときでもきみを裏切りはしない、フェイス。 F: フェイスは死んだわ。 K: ケイトにもう一度やり直すチャンスをあげてもいいと思うの。 (ダンカンはケイトに笑いかけて"faith"=信頼と刻まれたメダルを手渡そうとする) K: まだ、だめ。 (心の中で囁いて) 私たちが生まれ変わる日まで。 これはあなたが持っていて。私たちには時間はたっぷりあるのだから。 (ダンカンとケイト、キスを交わす) O bonny Portmore I am sorry to see Such a woeful destruction of your ornament tree For it stood on your shore for many's the long day Till the long boats from Antrim came to float it away. O bonny Portmore, you shine where you stand And the more I think on you the more I think long If I had you now as I had once before All the Lords in Old England would not purchase Portmore. All the birds in the forest they bitterly weep Saying, "Where will we shelter or where will we sleep?" For the Oak and the Ash they are all cutten down And the walls of bonny Portmore are all down to the ground. O bonny Portmore, you shine where you stand And the more I think on you the more I think long If I had you now as I had once before All the Lords in Old England would not purchase Portmore. エンドクレジット CAST Rachel Ellenstein --------------- Sheila Gist Connor MacLeod ------------------ Christpher Lambert Jacob Kell -------------------- Bruce Payne villager -------------------- Mihnea Trisca Heather -------------------- Beatir Edney Caiolin MacLeod ----------------- June Watson Father Rainey ------------------- Donald Douglas Excutioner ---------------------- Liviv Timus Winston ------------------------ Dris Frhuero Hooded Monk --------------------- Christopher Leps Cracker Bob --------------------- Ian Paul Cassidy Carlos ------------------------ Damon Dash Manny ------------------------- Vernon Rieta Jin Ke ------------------------- Dannie Yen Monk #1 ------------------------ John Medlen Duncan MacLeod ------------------ Adrian Paul Kirk -------------------------- Dauglas Aarniokoski Matthew Hale --------------------- Thomas Lackyer Methos ------------------------ Peter Wingfield Faiith/ Kate -------------------- Lisa Barbuscia Lady ------------------------- Charmian May Lachlan ----------------------- Edge/ Adam Copeland Knave ------------------------ Paul Bigley Puffer ------------------------ Daniel Parker Dawson ------------------------ Jim Byrnes ++ ページtopへ ++ 英語版スクリプトへ ++ introに戻る ++ site topに戻る |