The year is 1536. Scottish clansman CONNOR MACLEOD is mortally wounded in battle by a terrifying warrior, THE KURGAN. Miraculously, his wounds heal. Cast out by superstitious villagers, he settles in a remote spot as a blacksmith, marrying a warm-hearted farm girl, HEATHER.

時は1536年、スコットランドのマクラウド氏族の一員、コナー・マクラウドは部族間の戦争で、恐るべき戦士、クルガンと戦って致命傷を負った。しかし奇跡が起きて彼は死の淵から生還した。迷妄な村人から悪魔と罵られて追放の憂き目にあったコナーは遠く離れた地に逃れ、そこで優しい娘ヘザーと結婚して鍛冶職をたつきとして平穏な日々を送る。

Five years later, he's sought out by RAMIREZ, a flamboyant Egyptian/Spanish nobleman who teaches him that they, like the Kurgan, are immortals, a unique breed of men who can die only by decapitation, fated to duel down the ages to a mysterious distant time called the Gathering, when the last few will battle for The Prize. The evil Kurgan must never possess it. MacLeod wants no part of this, but cannot escape his destiny.

5年が経ちコナーの前にラミレスと名乗る男が現れる。派手なエジプト生まれのスペイン王室勤めの貴族と名告り、コナーにクルガンも含め自分たちは首を落とされない限り死ぬことがない不死の民であること、果てない決闘を繰り返し時を下り最後に残った一握りのものが究極の宝のために戦う「集会」という不可思議な遙かな未来の時を迎える、こういった真実を告げたのだった。
究極の宝を悪のクルガンに渡してはならない、マクラウドは一切に関わりたくなかった……しかしその運命から逃れることはできなかった。

Heart breaking, he must watch his beloved Heather grow old and then die in his arms, while he remains forever young and strong. Shutting off his feelings, he vows never to love again ...

愛するヘザーが老いて腕の中で死んだときもコナーは若く逞しい姿のままだった。傷心のコナーは感情を封印し二度と誰も愛さないことを心に誓うのだった。

So begins a romantic, action-packed saga spanning four centuries. The distant time Ramirez spoke of is now, the place, Manhattan. Headless corpses are discovered. A reign of terror grips the city. The cops are baffled.
Good-looking weapons expert BRENDA WYATT, investigating a killing beneath Madison Sqare Garden, finds an ancient sword which she dates at 600 B.C. -- historically impossible.

かくして4世紀に渡るロマンと活劇に満ちたサガが始まる。

ラミレスが語った遠い時の果て、つまり20世紀の現代、所はマンハッタン。首のない死体が発見される。都市を恐怖がおそう。警察は困惑していた。マディソン・スクゥエア・ガーデン地下の殺しを捜査中に、警察の銃砲専門家、ブレンダ・ワイアットは古代の刀を発見する。ブレンダの推定では刀の制作年代は紀元前7世紀に遡る------これは歴史的にありえないことだった。

Her search for answers leads to an antique dealer the cops have questioned. His face is compelling, his eyes haunting, evoking timeless mystery. It's MacLeod.
Brenda is persistent, drawn to him. Powerfully attracted, MacLeod's reserve crumbles. Years of isolation start to melt away as they become lovers.

答えを求めて捜査を続けるうちに市警が尋問したアンティーク商にたどり着いた。その男の顔はどこか人を引き込むところがあり、目は一度見たら忘れがたく、時を越えた神秘的な雰囲気をたたえていた。この男こそあのマクラウドだった。
ブレンダは彼に食い下がるうちにマクラウドに惹かれていく。マクラウドの固い決心もブレンダに強く心を動かされて崩れていく。二人の間に愛が膨らむにつれて孤独な年月はとけ出していった。

Meanwhile, the Kurgan hits New York like a one-man wrecking crew. Maddened by eons of blood-lust, he slaughters everything in his path, searching for his ancient enemy -- the Highlander. Luridly disguised, he captures Brenda, forcing MacLeod into a climactic show-down against spectacular New York backgrounds. The Kurgan is finally beheaded.

時を同じくして一匹狼のクルガンはニューヨークに乗り込んできた。永遠とも思える血に飢えた長い年月の狂気に駆られて、クルガンは自分の前に立ちはだかるものすべてを滅ぼす。目指す相手は古い昔の敵------ハイランダーだ。
不気味な扮装でブレンダを拉致したクルガンはめくるめくNYを背景にマクラウドを最後の対決に引きずり込んでいく。------クルガンはついには首を落とされる。



For centuries we've been told there can be only one.

In a final battle against the immortals, Connor (Christopher Lambert) and Duncan (Adrian Paul) join forces and confront the powerful Highlander villain and his band of immortals in their last chance to fight against the ultimate evil.

数世紀にわたって、最後に残るのはただ一人
不死人の最後の戦いに、コナーとダンカンは一体となり、圧倒的な力を誇る悪のハイランダーと組みする一味に立ち向かう。究極の悪と戦う最後のチャンスを賭けて。
これは、映画"Highlander"のofficial siteからプロットをお借りして訳したものです。

個人的にはハイランダーへの思い入れは人並み以上に強いと自負しています。映画の完成度の評価は必ずしも高いとは言い切れませんが、後半の単調さや最後の戦いに至る脚本の甘さを考慮しても、甘美ともいうべき設定の妙と、独特の雰囲気でもって孤独な不死人コナーを演じきったクリストファー・ランバートへ惜しみない賛辞を呈するものです。

カルト的ブームを引き起こした"ハイランダー;悪魔の戦士"に続く続編はこざかしく設定そのものをいじくったために全くの駄作に終わり、前作の値打ちまで引き下げるところでした。起死回生をはかって作られた第3作も話題にならない凡作でした。第1作全編に満ちた孤独と哀愁、そしてショーン・コネリー演じるラミレスの飄然とした鷹揚さ、明かされるQuickeningの胸躍るセンス・オブ・ワンダーが欠落していたからでした。
ただこれは本当の私見ですが、3作に見るものがありとすれば、劇中に流れたケルト・トラディッショナルの歌でした。これは4作エンドゲームでもエンドクレジットと共に哀切な調べを響かせ桝。
曲名はBonny Portmore(ボニー・ポルトモア)、戦争と共に失われてしまったポルトモアの美しい森を嘆く歌です。この歌と歌手ロリーナ・マッケニット、彼女のその他の歌について別ページで紹介しています。 →こちらへ

一方、北米では不死人と唯一生き残るための果てしなき戦いのモチーフで新たにハイランダーのTVシリーズが始まりました。
ここでは主人公はコナーと同族のマクラウド一族のダンカンになっています。コナーはラミレスがコナーに対してそうであったようにダンカンのメンターとしてダンカンの成長を助ける役を担っています。
このTVシリーズは好評で6シーズン続いてダンカン以外にも新たな不死人、さらに不死人を見守るウオッチャーという人間の組織が現れるなどスピンオフとして新たな境地を開きました。

TVシリーズとオリジナルの映画版のブリッジを掛けたのが第4作ENDGANME------エンドゲームです。
ストーリーは第1作のクルガンとの決戦はあったものの未だコナーは最後の一人とはなっておらずダンカン、メソス(TV版キャラクター、長老)はじめ多くの不死人が普通人の間に隠れてひっそりと生きているという設定。しかし第1作の登場人物はその後の10年を過ごしており、それぞれの時を生きてきたという設定。映画派とTV派ともに満足させようとする意図が見え見えなのですが、映画派の私としては、まっとうな後日談が聞けるのはそれなりに楽しいものでした。

さて残念ながらエンドゲームは現在の所日本未公開です。リージョン1のDVDを入手したのでネタばれ覚悟で、見る機会が無く、それでも内容が知りたい方のために、簡単なせりふ対訳式で脚本を作ってみました。アクション部分はほとんど描写がないので想像しにくいかとも思いますが、そこは日本版ビデオorDVDが出るまでのお楽しみということにいたしましょう。

では、時は1990年代前半、所はNY……                                                                                      

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