小浜から車で20分、内外海半島の岬の村です。昔は陸の孤島と言われたこの岬には、昔のよき風景や人情が残っています。陸に閉じこめられたのは明治以降で、それまでは海の交易で人や物の出入りが盛んに行われていました。船が小浜湾に入港するとき一番先に碇をうって停泊する場所が泊であり、その意味で「泊」という名前がつけられたのかと思われます。若狭彦姫神社の神様が、海からやって来られて最初にこの村に泊まったことから「泊」と言われたと村には伝承されています。
村の入り口にこんな看板をつけました。表の写真は「夫婦亀」という蘇洞門にある岩です。夫婦の亀に見えますか。天然の芸術です。村の中心には「若狭彦姫神社」があります。ヒコホデミノミコトとトヨタマヒメを祀っています。夫婦の神様が仲良く同居している村です。「夫婦亀」も夫婦円満のシンボル的な風景になっています。
看板の裏面には「三十三所観世音」の優しい微笑みと、韓国船遭難救護の記録の詳細が書いてあります。
韓国船遭難救護の記念碑「海は人をつなぐ母の如し」は、この場所から周遊道路を海に突き当たる海岸にあります。記念碑公園から遭難救護の現場の海が遠望できます。