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福井の人々

私が出会ったすてきな人々を紹介します。



 佐久川一央氏(42)は、農協に11年、大工4年の経験を経て、3年間アルバイトをしながら農業の勉強をし、5年ほど前に本格的に就農した。
 栽培作物は水稲、キャベツ、タマネギ、ミディトマト、コマツナで、一部農作業の請負もやっている。
 氏は環境にやさしい農業を実践しており、農薬や化学肥料の使用をひかえ、エコファーマーでもある。
 また、ミディトマトは化学肥料を全く使わず、農薬もホルモン剤を使用するだけという栽培をしており、福井県の特別栽培農産物認証制度の「減農薬・無化学肥料栽培農産物」として出荷しています。
 消費者に安心で安全な農産物の供給を、これからも取り組んでいただきたいと思います。(2001.10)

 福井市中心部から車で20分、美しい山に囲まれた永平寺の門前近くで道下博信氏(56)は、奥さんと娘さんの3人で水稲を中心をした農業を営む。
 水稲・育苗・作業受託・施設園芸(トマト、コマツナ、ホウレンソウ)のC部門で経営の安定を図り、自然農法への移行を考えている。生産物を自分で売るための販売面での拠点づくりが当面の夢だそうです。若い頃銀行員であったことが、今日のしっかりした経営を実現しているのかもしれません。
 1998年11月23日にあぜみちの会収穫祭を道下さんの農場で開催しました。
 連絡先:0776-63-3270 
 山田剛志氏(24)の母親は稲作の規模拡大に取り組んできたが、1992年にH鋼ハウスを導入し、ロックウールによるトマトの養液栽培に着手し、半促成および抑制トマトそれぞれ30aの栽培を始めた。
 剛志氏は大学卒業とともに、トマト栽培部門を受け継ぐようになった。今年度さらにH鋼ハウスを2棟建設し、ロックウール栽培の規模拡大を計画している。また、スーパーとの直接契約など販売面でも努力をしている。 (1998.8.22)
 吉田浩紀氏(30)は、1996年にこれまで働いていた霞ヶ関での公務員を辞め、農業に新規参入した。鯖江市近郊にビニールハウスを建て、以前より興味があったキクづくりに独学で取り組んでいる。
 全くの素人からの出発で、これまでは失敗の連続であったが、ようやく軌道に乗りつつある。地元の若手農業者のサークル「あかつちクラブ」に入り、仲間との情報交換に余念がない。 (1998.8.22)
 
 安実正嗣氏(48)は、福井市近郊で大規模に水稲栽培、作業受託を行っている専業農家です。氏は「男一人でできる農業」を目指しサラリーマン並の年間労働時間と所得を実現しています。また、将来の経営安定に向けて、独自の水稲直播栽培を研究している。
 一方、仕事を離れ、全県的な農業者、農業関係者のネットワークを組織しており、『あぜみちの会』として活動している。現在、仕掛人として、事務局長の任に就いている。 (1997.9.4)
 連絡先:0776-54-7565(FAX兼用)  





 中山間地域である丹生郡織田町で山崎繁信(47)さん、美枝子さん夫婦は、野菜、花、水稲の育苗販売をはじめとし、水稲育苗用の床土づくり、それに水稲の収穫・乾燥・調製をされています。さらに、奥さんが中心となったアスターやトルコギキョウなどの花栽培や冬場のしめ縄づくりと多角的な経営を行っています。
 ご夫婦は農業のPRにも熱心で、自らの農場を「エコロファームやまざき農園」と名付け、一般の人々を対象にした「あおぞら塾」を開催し、農業に共感できる仲間を増やすことに努力するなど、なかなか信念のある農業を実践されています。
 ちなみに、平成9年度は3月、6月、7月、11月の4回の「あおぞら塾」を開催する予定です。このうち、11月はあぜみちの会の収穫祭と共同で開催する予定になっています。(1997.4.11)
 連絡先:0778-36-1698(農場)0776-36-0631(夜間)  
福井県池田町は山深い中山間地帯で、傾斜地と小区画の圃場で条件は悪い。こんな条件の中で、伊藤弘文氏は水稲の無農薬有機栽培約2ヘクタールと、一度だけ除草剤を使う減農薬有機栽培を約6ヘクタールを実践している専業農家。 有機栽培で一番困るのは雑草対策で、多くなると10人の人手で1日かけてやっと10アール一枚しかできないそうである。草が多いと収量も少なく、5俵にも達していないそうです。しかし、有機栽培に対する信念は強く、何とか雑草を少なくする方法はないかと色々研究に余念がない。 現在、数百軒のお得意さんに「小雪舞」というブランドで宅配を行っていますが、氏は自分の所だけでなく、池田町全体が有機米の産地として付加価値を付けた米生産が出来ないか地域おこしの提案を行っている









八木敬一氏(31)は東京のフランス料理店にコックとして勤務していたが、料理に使われている素材に大変関心を持ち、うまい野菜について研究していた。氏は長男で兼業農家であるという事もあって、平成5年に郷里の福井に帰り、一切農薬を使わない野菜の有機栽培でおいしい食材の栽培を始めるために就農した。
八木氏は有機野菜を作りながら、福井のフランス料理店でアルバイトをしている。将来は自分で作ったおいしい野菜を自分で料理し、お客様に食べていただけるようなフランス料理店を作りたいとのこと。まだ、野菜作りは困難も多いが、大きな夢に向かって邁進している。
しっかりした考えを持った新しいタイプの新規就農者で、いろんな所に顔を出し、勉強中である。








1月13日、福井県の僻地といわれている勝山市北谷地区に奥さんと一緒に京都から来られた新規就農者の伊藤直史さん宅におじゃましました。
伊藤さん(37歳)は、平成2年に「田舎暮らしと就農の実現」のために京都から引っ越され、このときにしゃれたログハウスを建てて現在もお住まいです。こちらに来られてから3年後に、平飼いの鶏500羽を飼育し、添加物のない飼料を使い付加価値の高い卵を生産し、福井市内を始め、自分で常連の客に配達している。当面はこの規模で、背伸びせず自分のペースでやっていきたいとのこと。
また、氏は自分の殻に閉じこもらず、積極的に出かけて行くことを実践している。全国自然養鶏会の会員でもある。
 12月28日、福井市近郊で花苗の生産、花壇設計監理、野菜苗の生産を行っている(有)見谷ナーセリーをお伺いしました。
見谷健治・晴美夫婦はこの20年位の間に果菜類の生産から、野菜苗、花苗の生産に進み、現在は野菜、花苗の生産と、花壇の管理を請け負っている。この間土壌病害で野菜が全滅し、農業をやめることまで考えた時期があったそうであるが現在は順風満帆の経営である。スタッフには女性が多く、また、インドネシアの研修生もおり、華やいだ職場となっている。
ご夫妻は、「緑花あふれる暮らし」を目指して、国内はもとより、海外から学び、仕事と広報に精力的に活動されている。 最近建設された作業場もラベンダー色に塗られ、ロマンチックな面も覗かせる。



今年(1996年)で第3回になる農業者による収穫祭が11月23日(祝)に開かれました。今年は福井市南部の杉谷町の山元基嗣・あけみご夫妻の農舎を中心に行われ、農業者、消費者など約800人くらいが参加されました。私もスタッフの一人として受付を担当しました。昼頃には酒井市長もこられ、農家の方と色々話をされて行かれました。
山元氏は水稲を約十ヘクタールという規模でやっておられます。また、あけみさんは OLから花栽培に転向され、ご主人の仕事を手伝いながら、ストックなど切り花の栽培に取り組んでおられます。ちなみにご子息は普及員として活動されています。


10月8日、農村交流リゾートを目指し、池田町に建設が進められている「ファームハウス・コムニタの」建設現場に出かけていきました。 この施設は自然と人にふれ合いながら、食事やレクリェーションを楽しむ遊びや憩いの場にする予定だそうです。コムニタの杉本マネージャーは、雨の工事現場で自ら運定位していたバックホーを降りて、「マチの人に2、3泊してもらって、普段の農村生活に触れながら地域の文化や歴史に親しんでもらい、交流の輪が広がる場を作りたい」と話しておられました。
ところで、コムニタのロゴのバックは何だと思いますか?実は一握りの土なんです。こう言ったところにもコムニタも目指すところが見えてくるようです。











9月10日、大野市で女性農業者グループの拠点「虹の花工房」がオープンすると言うことで、さっそく行って来ました。 着いたときはまだオープン準備の最中でしたが、インテリアデザインなどはとても素人とは思われないようなすばらしい出来映えでした。建物の外観も、ヨーロッパをイメージする様なものになっています。 福井新聞によると、建石美佐子代表は「この施設を利用して消費者との交流を図り、ニーズを的確につかみたい。イチゴを加工したお菓子などの製造販売を計画中」とはなしておられる。 花苗を生産をしているご主人の暖かい後方支援がこの工房のオープンに大きく貢献していることは言うまでもありません。

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